芸術から問う。価値とは何か

2016年9月15日 文化経済研究会: 文化社会の戦略

今日は、東京画廊の山本豊津CEOの講演でした。
「絵画」を事例に、流通や資産の変遷や、買う人達の変遷(製造業➡流通業➡金融業)を語られましたが、登場人物含めて大変興味深い内容でした。
また、西欧の絵画がキャンパスに立てて描く「目の遠近法」であり、日本の方法が「床の上で描く」(白髪 一雄や水墨画等)ことで、「身体を転写する、身体を介在する遠近法」の違いを知りました。
「価格」は横糸で、「共時的(同一の時、同一のマーケットにおける変化や差異に注目する)」であり、「価値」は縦糸で「歴史的」という視点も、価格と価値の関係が整理できました。
マイナス金利という「資本主義の終焉」から、次は「資産社会」という見立て、歴史の認識と共に「資産」を考えることの重要性を説明されました。
「芸術と価値」に対する視座を大きく拡げていただき有難うございました。

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