価値創造の知・第2夜 お・も・て・な・し!

2016年12月7日 「価値創造」と「おもてなし」の親密な関係

2020年東京オリンピックのコンセプトは

「お・も・て・な・し」

です。

さて、古くから日本に伝わる「おもてなし」とは何でしょうか。
お茶会に遊ぶと、それは、

①しつらい:茶室の和のしつらい。
②ふるまい:作法。ふるまうこと。
③心づかい:あれこれと気を配ること

の三位一体でできていることを広島県の上田宗箇流茶会や
一流の方達との交流で実感しました。

それを価値創造ビジネスに当てはめてみると、
①しつらい=ハードウェア
②ふるまい=ソフトウェア(メニュー・プログラム等)
③心づかい=ハートウェア(ヒューマンウェア))
の三位一体となります。

下図(ビジネスの高度化)にはその変遷を載せていますが、私達のビジネスは、

モノ → コト → ヒト

を三位一体でプロデュースする時代になっています。
元々「おもてなし」のDNAを持っている民族ですから、ニッポンの出番です。

20世紀の「①ハードウェア+②ソフトウェア」は、
「顧客を囲い込む」
ことを主眼としていましたが、多くの企業が十分に行き詰っています。

今、伸張している21世紀企業は、①+②+③をプラットフォームにして
「顧客に囲まれる」
という姿になっています。それは顧客が準社員のようであり、顧客同士が受発信する創発世界です。

日本には、上記をプロデュースできる人財が不足しています。それには、一流の「おもてなし」を体感するのが一番です。
匠の技、一期一会、主客一体、間(ま)、守破離、わびさび、そして決定打が、おもてなし三位一体。
「ホスピタリティ」と「おもてなし」には違いがあります。
上記群を具体例とともに外国人や学生に説明すると目が輝きます。

2020年に向けて、企業や学校教育、地方創生や民泊の「現場」に「おもてなし」を埋め込みたいですね。

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