2017年1月21日 価値創造・第21夜 気立て・見立て・仕立て
この三つの「~立て」は何だと思いますか?
おそらく、この中の「仕立て」という言葉から浮かんでくるのは、衣類のできばえや料理の和風仕立てではないでしょうか。それらは、『目的』に合わせて創り上げることをいいます。
実は、「気立て・見立て・仕立て」の三つは新価値創造研究所が企業をご支援する時の重要な心得・指標を表しています。
その現場に行くと、これまで何回か現状突破に挑戦した後の行き詰まり感があり、淀んだ空気が流れて「横」に停滞していることが多いのです。原因は「構想」が立っていないこと、「行動力」に繋がらないことにあります。常識を疑い時代を突破するするためには、横のものを縦にしていく『構想力』(想いを組み立てる力)を体得していただいています。
ゴール(目標)は、クライアントの『目的』を再定義して、その『新しい目的』に向かって行動・更新し、やり抜き、創り上げ、成長・成功に導くことにあります。
なので、『発動』(行動・更新)するための「仕立て」が後方(三番目)にいます。
その前段階(二番目)には、現在の非常に不確実で不透明な時代を生き抜くための『仮説力』の体得が必要です。「見立て」とは、見て選び定めることです。選定です。
それでは、何を見れば(観れば)いいのでしょうか?成長&イノベーションにつながるのでしょうか?
多くの失敗や成功の体験から辿り着いたシンプルな方法が、写真にある「トリニティ・イノベーション」(商標登録済)になります。
すでに従来のやり方や考え方では発展が見込めない、右肩下がりになることを経営者や全メンバーは認識されています。ではどうやれば、そのやり方や考え方を破れるのでしょうか?
それは、
①深く人を読み
②高く未来を読み
③広く全体を読む
という三つのモノゴトの本質を突き詰めることです。
すると、仮説が浮かび上がり、選定ができて『構想』が立ってきます。
これが「見立て」です。
そしてそれは、今まで知られていない物事を初めて見いだすこと。つまり『発見』の体得です。
さて、その「見立て」・「発見」につなげるには、その前段(一番目)で社会(人)に役立ちたいという心の在り方・持ち方がとっても重要です。そこに集まるメンバー全員の心が奮い立っていてやる気があること、当事者意識があることが必要条件です。
このステージは横になっていた『気』を立てることであり、自ら心を奮いたてて大いに努力しようとする『発奮』に向かいます。
これが『気立て』であり、『発奮』です。
つまり、価値創造(=バリュー・イノベーション)には、
・気立て ➡ 見立て ➡ 仕立て
のように、現状突破するために「立て」るためには、
・発奮 ➡ 発見 ➡ 発動
という燃える状態、燃える集団の「発~」が求められます。
ここに、時代の変化に対応した「新しい物差し」「プラットフォーム」(第20夜)を私達が用意することで、
卒意(第4夜)につながり、市場創造と文化創造の道筋が観えてきて、成長と成功に向かいます。
ご支援した中でもスピードがあり、成長が速い企業は、企業の大きさ(大中小)には関係なく、経営者自らが価値創造メンバーの一員に入っているという気づきがありました。
(因みに、メンバーの方達はこのプロジェクトを『バリュー』という愛称で呼んでくれています)
何よりも、経営者自らの「気立て・見立て・仕立て」&「発奮・発見・発動」が成長の近道であり本筋です。