2017年4月19日 新結合ダイアグラム
第39夜では、「自分と会社・社会とのかかわり」を新結合ダイアグラムを使って紹介しました。
ポイントは、今まで明確でなかった大三角形上部の空白(ダイヤモンド形)を自ら想像・創造し、使命を見つけることでした。
さて、今夜は「新しい時代の価値観とスタイル」を同じ方法で紐解いてゆきたいと思います。(下図を参照願います)
日本のこれからに大きな影響を及ぼす左右の三角形の中には、下記の二つ(A&B)を選んでみました。
その二つの共通項は、大きな「変化」です。
A.不足:減少社会
これまでの画一の大量生産の成長時代から、人もモノも減衰・衰退時代になります。
B.繋がり:モノよりココロへ
時代はとっくに、「心の豊かさ」への次元にシフトしていますね。
上記AとBを前提にして、私たちは従来の価値観から見る古いメガネを新しい価値観のメガネに掛け変えねばなりません。(第20夜:新しい物差し)
上記AとBが左右から寄ってクロス部分が大きくなると、だんだん上部の余白の項目がはっきりくっきりしてきます。
その交流、交換の先にに、新しい命(価値観・スタイル)が生まれてくるのです。それを探索してみます。
仮説として、余白に記す3つのキーワードをピックアップしてみました。
それは、「不足」と「繋がり」の新結合から噴火してきたものです。(第32夜:イノベーションと価値創造)
一つ目は、シェア(シェアリング)です。
一人ひとりが無駄に所有するのではなく、「シェア」するのが当たり前の時代になります。
それは使われていないクルマだけでなく、「OFF(オフ)」になっている、空地(空間)や空き時間等々に連鎖しながら拡大してゆきます。
もう、ネットの世界では、リンクしてシェアすることが当たり前ですね。それが、リアルの世界でもあたり前になっています。(=キュービタルの時代)
二つ目は、多様化(ダイバーシティ)です。
一億総活躍が謳われていますが、
①女性の活躍(第16夜:女性活躍の舞台づくり)
→これまでの男社会の価値観や長時間就労のやり方は早急に革新が必要です。
②高齢者の活躍
→高齢者スキルの再転換も必要です
③AIロボットの活躍
→人手不足、生産能力、情緒能力の不足を補ってくれます。
上記の迅速な移行が不可欠です。
そして、①②③を新結合した「働き方」「愉しみ方」や仕組みが続々と生まれてきます。
三つ目は、「AI・IoT」です。
私たちは、好むと好まざるに関わらず、AIoTの世界を生きてゆきます。勿論、反転もあります。
教育、会社、社会も私たちのライフスタイルも大きく変貌します。
そして、それは「見える化から魅せる化へ」、そして新しい「おもてなしの時代」になることを意味します。(第2夜 おもてなし)
さてさて、私たちはそれらが進んだ時々に、
「自分の存在意義」
に対して正面から向き合わされる必然が生じるのではないかと想います。用意があれば、それはそれで卒意が楽しみですね。
自主性から主体性の次元へ。
怯むことなく、一緒に創発してゆきましょう。
第40夜 価値創造から経営革新へ