2017年5月14日 オーディオの定義を革新する
昨日・今日と開催された「OTOTEN2017」に、クライアントからの依頼を兼ねて情報収集に行ってきました。今年は「4つの抜本的見直し」があり、その熱い意気込みを感じました。
会場には、先輩も後輩もいっぱいいて同窓会の趣でした。客観的に視ると「このままでは“オーディオの未来”は非常に厳しいもの」があります。
理由は明確です。
前職・パイオニア社で、「オーディオの進化」について提言と実践をしてきました。約30年前の1989年前後をピークにして右肩下がりを続けています。詳細は、このHP「価値創造の知」(第9-10夜、第78夜等)に綴っています。
ポイントは、手段を目的にしないで、新しい目的を洞察するコトにあります。
それは、1989年以前の過去の成功方程式を「現在の真実の基礎」にしてはいけないということです。私たちの眼前にある右肩下がりの過去のデータをみて、そのやり方、考え方、進め方に同意しますか?反対しますか?
「いったい、あなたはどのように考えますか?考えていますか?」
さらに、深い(高い、広い)問いかけが必要なのです。
深い問いかけで洞察すれば、「オーディオの進化」と使命が観えてきます。
さて、変革・進化は中心(人物・事業部、業界)からは難しく、周縁から音連れます。その周縁は、顕在化して点滅しています。その進化のシナリオを描くことがポイントです。
インパクトとして「音・音楽とモビリティー」と「顧客に囲まれる時代:価値創造の知・第20夜、第72夜、第108夜」の新しい交差、新文化を創り、そのエコシステム(生態系)をお見せするのがお薦めです。
コンサルの筋目からは、「オーディオそのものの定義・常識」を抜本的に迅速に革新することが始まりです。それは、「イノベーションのジレンマ」なのですが、「オーディオ(手段)から把えるのではなくて、これからの時代の“人間と音・音楽の関わり方”からの新しい目的を分母にして、顧客の笑顔・新スタイル・新文化を創造するコト」が新しい主流(オルタナティブ)への道筋であり構造です。
そのための幾つかの具体的成長シナリオを用意しています。
2020年の節目に、そのポリシーとスタイルをお披露目することが試されます。