価値創造の知・第49夜 未来と将来の違い

2017年7月6日 時間と価値創造の関係

本夜は、「時間」と「価値創造」の関係について綴ります。
この「価値創造の知」の連載の中で、「過去・現実・未来」や「自分の将来、会社の将来」という時間の言葉の使い方をしてきました。
「未来と将来」はどう使い分けているのでしょうか?一体どう違うのでしょうか?

諸説はあると思いますが、橋本の理解では、時間には2種類あって、
①「未来」は、時計が刻む客観時間・ニュートン時間(絶対時間)
②「将来」は、主観時間・ベルグソン時間
と定義しています。

 何かに 夢中になっていると、実際の客観時間よりも、短く感じたり、長く感じたりすることはよくありますね。
『ベルグソン時間』とは、上記の自分の意識(心)により変わる「主観的な時間」の流れのことをいいます。
「将来」は主観時間を表すので、300年先のコトに殆ど使われることはありませんね。
(前職では、音・音楽、将来オーディオを検討していたので、その世界を深く高く広く洞察してきました)

さて、未来を洞察する時には、「シナリオプランニング(第15夜)やフォーサイト(第21夜・第48夜)」を使い、将来を洞察する時には、「守破離(第5夜)」を使います。
(シナリオプランニング・フォーサイトも後半は、主観時間・ベルグソン時間を活用します)

「事業創生・地域創生・人財創生」をご支援する時には、課題・テーマについて「将来」より先に、「未来」について客観的に検討します。
ただ、これまで綴ってきたように、「未来・将来」を洞察する時に、過去を豊かにすることがとても重要(=温故知新・第48夜))です。
なので、「過去」はどうだったのかを検討した上で、現状認識して「未来」に向かっていきます。

そこで観える「未来」にどのような心・志・構想で向かっていくのかが「将来」です。
「未来」は観ているだけでは何も変わりません。そこに「困難をチャンスに変えるための危機意識・情熱・本気(第44夜)」と「価値創造・3本の矢(第48夜)」が合わさって、「将来」が明滅し始めます。

「ベルグソン時間の集中力が持続するプロジェクトチーム」と「当事者意識のない客観時間・ニュートン時間が流れるプロジェクトチーム」では、結果に歴然とした差異が出てきます。
上記はプロジェクトチームで説明しましたが、それを個人に置き換えても同じですね。
「価値創造」に「どのような時間」を活用するのかがとっても重要、ということがお伝えできれば幸甚です。

終わりに、「過去と未来」から『本来と将来』(第11夜)に変換・革新できるかどうかが共創パートナーとしての「コンサルティングの価値&腕」と心得ています。

「本来と将来」のイメージが出来上がったら、あとは、実行・更新するのみです。

価値創造から、事業創生・地域創生・人財創生へ

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