2017年8月17日 価値創造の基礎「ルル三条」
前夜は、想い(Will)と方法(Skill)、そして主体性を綴りました。
このwillとskillの二つを自分の内部(Inner)に、深く・高く・広く、蓄積して活用できることが新しい道を拓く基礎になります。
ただ、これだけでは残念ながら不十分で、ゴールにたどり着けません。これは必要条件です。
Will(ウィル)とSkill(スキル)の二つは手段であり、もう一つ、この二つのインナーの間(あいだ)をつなぐ目的となるアウター(Outer)が必要になります。これが合わさって、結合して必要十分条件になります。
さて、それはいったい何でしょうか?
それが、顧客・地域・社会のスマイル(Smile)です。「笑顔・幸せ・愛」です。
想い(Will)には、笑顔(Smile)が必要であり、方法(Skill)にも笑顔(Smile)が不可欠です。想い(will)と方法(skill)はクルマの両輪です。
ウィル(Will)・スキル(Skill)・スマイル(Smile)の「3つのル」を併せて、「価値創造」基礎の「ルル3条」と呼びたいと思います。
さて、顧客・地域・社会のスマイル(Smile)が根底に流れていること、船でいえば錨においていることが重要です。
それは、心(Mind)を使うことでもあります。心の使い方は、この価値創造の知シリーズで何回か記してきました。
複数の会社の研究所に出入りしてきましたが、そして、私が理工系出身なのでわかることなのですが、ともすれば、技術研究所や技術開発では手段(ツール)が全面に出ていて、「何のために」というおおもとの目的が曖昧であったり、忘れ去られていることが多いのが実情です。
そのことが、多くの技術・研究テーマが死の谷を越せない大きな理由の一つです。
参考ですが、研究所で「心」という言葉が理系参加メンバーに届きづらい時があります。その時は「意識(Consciousness)」というワードを使い、置き換えることで解決することを経験してきました。
さてさて、「事業創生・地域創生」では、「価値創造」が中心となります。価値創造の要諦は、「マーケティング(心)」と「イノベーティング(技)」が二つでありながら一つになることです。(第7夜、第39夜参照ください)
別々にやっていても進展・成果は望めません。一人のなかで、或いはグループで二つを越境することでゴールの輪郭が見えてきます。
皆さん、どうしたら越境できるのかを考えてみてください。
添付の図は、想い・本気(Will)、方法・本質(Skill)、笑顔・幸せ(Smile)の三つを結合したものです。(「ルル3条」)
そして、追加の一枚は、昨夜の「丸善夜学セミナー」参加メンバーのスマイルです。
笑顔・幸せ(Smile)を目的としない、或はイメージできない「想い・本気(Will)、方法・本質(Skill)」は本物ではありません。
顧客・地域・社会の笑顔・幸せ(Smile)のイメージを深め・高め・広げること(イメージメント)がポイントです。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ