価値創造の知・第56夜 初公開!トリニティ・イノベーションマップ①

2017年9月6日 価値創造方法の体系化

この「価値創造の知・シリーズ」では、価値創造の肝となる方法(3本の矢)を「トリニティ・イノベーション」として何回か綴ってきました。(第21夜、第30夜)
これが「事業創生・地域創生」の不確かな時代を突破する魔法の杖であり、「人財創生」を併せて多企業・多地域をご支援してきました。

 さて、これまでその3つの方法は、並列・順列に説明してきたのですが、それを一つのマップにまとめ、初公開することにしました。
それでは今夜と次夜と続けて説明してゆきます。

トリニティ・イノベーションは下記①②③で構成されています。
①インサイト :深く人を読み
②フォーサイト:高く未来を読み
③ゲシュタルト:広く全体を読む

21世紀は、20世紀の鉄道の時代ではなく航海の時代です。(第30夜)
①インサイトは、船の錨であり、人・地域の本来を洞察するものです。諸行無常に時代は変化するのであり、「事業・地域のミッションを再定義」をする必要があります。これを洞察するのがInsightです。
②フォーサイトは、先の見えない時代に北極星を見つけることであり、「事業・地域のビジョン」を明確にすることです。これを洞察するのがForesightです。
つまり、①②は『創生』の求心軸・新機軸となります。戦略(Strategy)の要ですね。
家のことに例えると、上記は「家の建て替え」(革新)です。従来のやり方・考え方で行き詰った時に、「リフォーム・改築」(改善)では対応できません。
(リフォーム・改善では、時代の波に飲み込まれてしまいます)
この①②に着手することで「ミッションとビジョン」を提示して、多くの人達の力を合わせる元ができます。
この二つの共通項は、『洞察(Sight)』です。

次に、②フォーサイトと③ゲシュタルトの共通項をみてゆきましょう。
いったい何だと思われますか。
第17夜「間と創造」、第31夜~33夜「イノベーションと価値創造」をお読みいただけますと答えが見えてきます。
それは、『新結合』です。ここに物語(Story)が生まれてきます。

②フォーサイトは、「時間(過去・現在・未来)」の新結合であり、③ゲシュタルトは、「空間(モノゴト)」の新結合です。ここに、日本の独自の方法(守破離・間)を組込むことで「独自性が発揮」できます。
(因みに①インサイトの日本の独自の方法は、「禅、ワビサビ」です。

最後に、①インサイトと③ゲシュタルトの共通項は何でしょうか。
それは、顧客・人々の『笑顔』です。ここはその笑顔が起点となる『偶有性』の世界でもあります。

『洞察・新結合・笑顔』が出揃ってきました。ワクワクしてきますね。
次夜は、添付トリニティ・イノベーションマップの内部に入ってゆきます。お楽しみに。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

トリニティイマップ