2017年9月10日 「お菓子」は触媒
お菓子は、私たち主催のバリュー・ワークショップの必需品です。
「バリューイノベーション・プロジェクト」には、毎回写真の様なお菓子を持ち込みます。ワークショップを行う場所は「職場」であることが多いので、意識的に幾つかの仕掛けを用意しています。
さて、「職場」とはどういうところでしょうか。真面目な場であり、効率を重んじる場でもあります。私も前職の前半はそのような職場にいたのでよくわかります。
マネージャーの仕事のかなりの部分は「オペレーションとマネージメント」です。何をやるかが分かっているステージでは、「効率と改善」が有効です。
前職の後半は、「イメージメント(構想)とイノベーション(革新)」の実践・成功が使命となりました。そこでは現在の事業の延長上に未来はないことを複数体験してきました。『次の柱』をどう創るのかということは、事業経営でも地域経営でも避けては通れません。
さてさて、その「イメージメント&イノベーション」を遂行する本当の専門の場や環境は通常の「職場」にはありません。その「オペレーションとマネージメント」の職場(会議室)に出向いてバリュー・ワークショップを行うことがほとんどです。
さて、そこで「お菓子」です。
現在の私たちの仕事の多くが、「イメージメント(構想)とイノベーション(革新)」実践・成功のご支援です。
ご支援の最初のころは、「チョコや飴」がメインでしたがだんだん刺激がなくなってくるのですね。(笑)
私たちはいろいろな会社や地域に出張するで、其々の地方の「お菓子」等を購入してそれを毎回ワークショップの始めにテーブルの上に置きます。結構話題性があって、美味しいもお菓子を選びます。それだけで会話が弾みます。
いったい何のためでしょうか?
それは、プロジェクトメンバーを「オペレーションとマネージメント」の厳しい制約から解き放つことが必要だからです。
それまでのやり方や考え方の常識や制約を外してもらうことが「イメージメント&イノベーション」にはとても重要です。そして、経営幹部や違う職場の人達との笑顔を共有することがワークショップ・コミュニケーションには不可欠だからです。勿論、私たちとの距離を縮めるのにも効果覿面です。
就業時間内に、美味しいお菓子を食べながらメンバーと談笑する、頭をリラックスさせる、私たちと情報交換・意見交換するコト、事業成長・地域成長・人財成長に一役買ってくれます。
バリュー・ワークショップでは、メンバー全員に発表して貰いますが、
「笑われるくらいがちょうどいい」
ということを私が良く言います。そのためにも「お菓子」は必要です。
頭の筋肉を緩めるコト、メンバー間の距離を縮めるコト、顧客価値を創造するコト、それらのコトが第57夜の『本来・将来・縁来』に見えないところでお菓子が触媒となってつながってきます。
愛すべき「お菓子」。
価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ