価値創造の知・第61夜 (前編)1.自分事力@7つの力

2017年9月19日 自分事と他人事

昨夜(第60夜)は、[最新版] 現状を革新する『7つの力』をご案内しました。本夜は、一番目の「1.自分事力」について解説してゆきます。

『価値創造』にとって一番大事なコトは、メンバーが他人事ではなく、『自分事』しているかどうかです。領域は違いますが、世界選手権やオリンピックのアスリートを想い浮かべてください。

 あのようなひのき舞台に立てる人達のほとんどが『自分事』しています。厳しいトレーニングを積み重ね、乗り越えるのに「他人事」ではいられませんね。ベースは同じです。

何事も『革新』するには、下半身がぐらついては立ち行きません。木で言えば、根っことなる、分母の箇所を強力にすることです。
『事業創生・地域創生・人財創生』の根っこは、『自分事力』なのです。

私が『自分事力』に目覚めたのは、第13夜 倒産、そして新価値創造:「変化に対応できなければ、会社は倒産する」に記していますので興味・関心のある方は是非ご覧ください。

さて、皆さんのご理解が進むために、『図:1.自分事力』で4象限に図解しました。
横軸は、『当事者意識』です。左に「自分事」、右に「他人事」を置いています。
縦軸は、「得意能力」です。「仕掛け型」なのか、「こなし型」なのか。それは能力の良し悪しではありません。
会社や行政に勤めている人は、この4象限のどこかにいます。貴方・貴女はどこに所属していますか?

「人づくり革命」「働き型革命」は、情報共有してから、先ず、たくさんいる右側のC.D.の人達を左側に移動・変身・変態してもらうことから始まります。

どのようにしたらできるのでしょうか?
どうしたら、やりがい・生きがいが持てるのでしょうか?
是非、考えてみてください。
難しいことではありません。
『バリュー・イノベーティング・コンサルタント』はここから始まります。

さてさて、『事業創生・地域創生』のプロジェクトには、左上の「A:坂本龍馬型」が複数人必要です。A型メンバーがプロジェクト全体の30%を超えると創生スピードがグーンと上がります。
TOPがこのタイプの場合は、更にスピードが上がることを経験してきました。
ベンチャー企業のトップの多くがこのタイプです。
今、行き詰まりをみせている会社・地方のトップは、「B.江戸幕府型」が多いですね。
従来流の「オペレーションとマネージメント」は得意なのですが、「構想(イメージメント)と革新(イノベーション)」が苦手です。大きく時代が変わるときには、新しい経営判断と実行のために、上記「構想と革新」のスキルが絶対に必要になります。TOPが「オペレーションとマネージメント」型の場合は、社内参謀や社外コンサルに、「構想&革新」メンバーを必ず置くことをお薦めします。

だいたい、創生プロジェクトに参加する、選択される人たちは、理由があって、『良い子』と言われる「B.江戸幕府型」が多いのです。
この「良い子」は「オペレーションとマネージメント」が得意な人達で、そのままではイノベーションが難しいので、彼ら・彼女らを「A.坂本龍馬型」に3か月かけて変身・変態してゆきます。
もう一つ、「C.斜に構え型」を意識的に「A.坂本龍馬型」に変えるのが有効です。ただ、「似非仕掛け型」の人もいるので、人選には注意が必要です。
「似非仕掛け型」か、「真性仕掛け型」かは、直接会って3分も話せば判別できます。
「真性:C.斜に構え型」を「A.坂本龍馬型」に変身・変態した時には大きな戦力を得たことになります。

次夜(62夜)は、もう少し踏み込んだ内容をお伝えします。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

 

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