価値創造の知・第69夜 5.伝える力・伝わる力@革新の7つの力

2017年9月28日 「出力の領域(戦略・物語性)」

本夜は、「5.伝える力・伝わる力」の『伝える力』を綴ります。
「伝え方」により結果は大きく変わりますが、大元の内容がともなわなければスタートラインにたてません。

その「内容」について整理してみましょう。
①WHY・WHO: 相手(顧客・地域・社会)を思いやる心・愛の有無。
②WHAT: 効能、独自性、違いの創造
③HOW: ①②を実現する方法・構造

上記は、これまでの現状を革新する「7つの力」の下記項目から生み出されます。

2.笑顔想像力
3.本質創造力
4.仕組構想力

この3つの力による「違いの創造」の土台を創って、「伝え方の革新」に至ります。このことがとっても重要です。

前職の痛い経験です。上記の「想像力・創造力・構想力」の3つを表面的に通過する外部コンサルティングを複数体験しましたがやはり結果は出ませんでした。
この3つからの「違いの創造」を豊かに耕す(探し・創り・磨く)ことで、「事業創生・地域創生・人財創生」に繋げるのが、現在の革新ご支援の進め方です。

いかがですか?
「伝える力」の土台の重要性について、納得いただけると幸甚です。

これを、「出力の領域(戦略・物語性)」に図解したのが添付図になります。
「バリュープロポジション」からコンセプトを導き出し、「コンセプト(STRIKE)」「SMILE」「STYLE」を編集して、『物語(STORY)』を紡ぎ出します。
それが、価値創造の戦略(Strategy)と新文化創造(Culture)の部分です。(第54夜)

これは皆さんご存知の、企業の「戦略(企画)」の要素そのものですね。
・WHO (Spirit): 一体誰に?
・WHAT (Smile): どのような顧客の喜びを?
・HOW (Style): どのような方法(強み)で?

これらを編集して、数式で表すと
・E=ms2
◎成長のエネルギーE=ミッション(m)*戦略(s)*物語(s)
となります。
◎この上半分の領域は、「戦略(Strategy)」であり、「物語(Story)」です。
人間は「心」で「つながり」をつくる生き物なので、人間は、「物語」を介在させないことにはつながり合うことができません。
物語とは、新しい現実を受け入れる形にしていく働きです。(これは、企業/地域の中でイノベーションを浸透させるときの重要ツールです)
なので、「戦略」には下記を統合した素敵な物語が必要です。

①顧客にとっての幸せ(効果・効能)
②企業・地域にとっての幸せ(存在価値)
③社会にとっての幸せ(新文化:第24夜)

この物語(STORY)づくりに是非挑戦してみてください。
因みに、「中長期戦略(Strategy)」は成長シナリオ(SCENARIO:第68夜)という物語から生み出すことができます。

次夜は、後半の「伝わる力」を綴ります。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

伝え方物語