価値創造の知・第75夜 価値創造とは何か?

2017年10月7日 新価値創造イニシアティブ

価値創造とは何か?
新価値創造研究所は、「価値創造」を次の様にわかりやすく定義しています。
・「価値」とは、世の中に役立つこと。
・「創造」とは、未来を先取りすること。

「価値がない」とは、世の中に役だたないということです。しかし、ここで間違えてはいけないのが、同じモノ・コトが「時と場所と場合」の違いによって役立ったり、役だたなかったりすることです。
昔は役立っていたが、今では役立たない。今は役立たないが、将来役立つかもしれない。「同じ水」でも砂漠の中と水豊かな自然という環境の違いで役立つ度合いが変わってきますね。数えきれない事例があります。
そして、「価値」は主観的であり、段階的に変化するものです。

「創造」とは、今まで気づいていないモノ・コトを見つけ、磨き上げることにより、新しい価値として社会的に受け入れられて、経済が発展した状態のコト。つまり「イノベーション」のことです。
新しい価値を見つける方法は2種類あります。
一つ目は、不要なものを削いで取り除いて核心に辿りつく方法です。(方法A)
二つ目は、モノやコトを新しく結びつけて革新に辿りつく方法です。ここには、時間(過去、現在、未来)を結びつける「縦の新結合」(方法B)と、空間で複数のモノ・コトを結びつける「横の新結合」(方法C)があります。

新しい価値を創造する基本の方法は、この3つの方法(A・B・C)でほとんど網羅できます。それを新価値創造研究所では、「(三位一体)トリニティー・イノベーション」として取りまとめ、商標登録しました。(第57夜・第67夜:トリニティイノベーション体系)
それをご覧いただければ、『深い知(本来)・高い知(将来)・広い知(縁来)』の三位一体価値創造の構造が見えてきます。それを誰でも習得・体得できるように、分かり易い説明と事例、そして簡単な演習を用意・卒意しています。

「価値創造」とは、『世の中に役立つことを創り、未来を先取りするコト」です。イメージできたでしょうか。

この「価値創造」という言葉がメディアによく登場します。
それは、日本・自治体・企業等、従来(20世紀型)のやり方・考え方では太刀打ちできなくて、「新価値創造」が求めれれているからです。
企業(事業)の目的・本質は、「顧客価値を創る」ことにあります。今は、改善ではなく革新の時です。
『事業創生・地域創生』の本質は、その「新価値創造」にあります。「新価値創造イニシアティブ」の時代です。この頃はこのセミナー・テーマでよく講演しています。

この「新価値創造」という言葉は、丁度30年前に自分が創った造語でした。
それは、価値創造の知・第13夜「倒産、そして新価値創造」に詳細を記していますが、
「変化に対応できなければ、会社は倒産する」
という危機感から、前職の「技術発表会」事務局長の時に創ったコンセプトです。長く使われています。

それから、26年後に早期退職して「新価値創造研究所」を立ち上げました。
これを磨き上げ、世の中に役立つように貢献することが自分の使命と想っています。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
価値創造とは何か