2017年12月21日『攻めの経営!:浜野製作所』
前夜(第94夜)は、産廃業者から「リーディング・リサイクル業者」へ進化した「石坂産業」をご紹介しました。本夜は、石坂産業同様に、工場をオープンして「中小企業の星」と云われる『浜野製作所』を綴ります。
是非、「浜野製作所」ホームページ:http://hamano-products.co.jp/
をご覧いただき、工場見学にも行かれてください。「百聞は一見に如かず」です。
『設計力*加工技術*おもてなしの心』でお客様の“こんなものがほしい”をカタチにいたします。お任せください!
浜野プロジェクトでは、
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浜野製作所では、産学官連携による新しい事業への進出、地域の工場資源を活用した環境・社会貢献活動、将来のものづくりを担う子供たちへの体験学習、デザイナーとの異業種コラボレーションなど、従来の下請け仕事をこなす町工場のイメージを超えた様々なプロジェクトを展開しています。
こうした活動を通じ、プロジェクト単位での収益化はもちろんのこと、従業員教育や採用、メディア発信による企業PR、新規取引先の開拓、従業員満足度・モチベーションの向上など副次的なメリットも期待しています。日本国内における中小企業のものづくりが縮小していく中で、将来的には浜野製作所から新しい町工場のビジネスモデルを創出し、日本の製造業の発展に少しでも貢献していきたいと考えています。
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この会社も石坂産業と同じく、絶体絶命を乗り越えた会社です。
特徴は、「横(地域)のつながり・連携」からの進化を更に継続(産学官連携)していることです。「オープン(公開)」することで、情報の受発信されています。社長が広告塔の役割も担われています。
最初の訪問は、昨年6月にクライアントの皆さまと工場見学に伺いました。小雨が降る中、「おもてなしの心」で、玄関でお出迎えがあり、1時間半の詳しい説明とその後に、工場の全工程を見せて頂きました。
全従業員の方達が、「おもてなし心」「スピード・実行・継続」をキーワードに笑顔が溢れる攻めの経営をされています。町工場の「廃材」を「配財」に変える配財プロジェクト、プロが使う機械・道具でホンモノ工作体験ができる「アウトオブキッザニア」、そして、 ものづくりスタートアップインキュベーション「Garage Sumida」ではワクワクドキドキの種が育っていました!!
是非、隆々とした『中小企業の北極星』になって欲しいと思います。
この会社には、「価値創造の知」で記してきた「深い知」「高い知」「広い知」が全て埋め込まれています。
「クライアント会社」によって訪問時の反応は様々ですが、ここの体験で「オープン(公開)」することを決意する会社があります。下請けという縦串の世界から、独立という横串の世間(第80夜 世界と世間)という『別様の可能性』への船出です。
自社をオープンになることで、業界・業態をまたぎ、いろいろな接合部や偶有性(共接的なコンティンジェンシー)から新しい可能性(本質的な違い)が生まれます。
大変なのですが、是非多くの中小企業が、浜野製作所・石坂産業を参考(『擬』)にしていただいて、会社を地域を日本を隆々にしてもらいたいですね。
順番は逆なのですが、自分の会社をオープンにすることを決めてから、その為には、どのような価値を創造するか、本質的な違いを生むのかを考えてみる方法もあります。余白を設定してからの逆算です。(第89夜:「本質的な違いを生み出す3つの抽象化能力))
そこに「おもてなしの心」を入れることで、今までにない風景・イメージが湧き出てきたりします。
価値創造の知から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ