2018年7月9日 Remembrance(リメンバランス)
本夜は、ジョブズ氏の卒業式式辞の「The third story」です。
そのテーマは、「death=死」ですが、鍵となる「Remembrance(リメンバランス)」と併せて綴ってゆきます。
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「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。・・・
何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。・・・
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Remembering that I’ll be dead soon is the most important tool I’ve ever encountered to help me make the big choices in life.
(自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです)
ここにある「認識(Remembering)」とは、「Remembrance(リメンバランス)」のことです。
それは、「色即是空 空即是色」(第6夜)の大元に戻ること。人間とは何か、自分とは何かを思い出す、認識することを言っています。
これも、第159夜、第160夜と同様に「禅(ZEN)」の世界ですね。
「ほんとうの自分」「真の自分」は何者であるかを洞察し、認識し、決める勇気を持つこと。
(なかなかこの勇気を持てないのですね)
・ほんとうにそうありたい自分を創り出すコト
・「自分らしさ」を充分に実現するコト
・「真の自分」にふさわしい存在になるコト
「禅(ZEN)」により、
①Passion:そのように想い(大きな熱量)
②Mission:使命にして、言葉にして(覚悟)
③Action:行動、更新し続ける
その強い想い、確固とした使命、それを分母にした「構想・行動・更新」が新しい市場・新しい文化・人生を形づくります。
さて、使命にするということは、「命を使う」ことです。
そのためには、努力を継続することです。しかし、必ずそのような人達にはたいへんな『試練』が襲います。フィギアスケートの羽生結弦選手がそうですね。
自分の周りの一流の人たちをみても、そのような「試練のルール」があるとしか思えません。その第一人者が、「スティーブジョブズ」です。
自分ゴトになりますが、
自分の中に、「言葉:新価値創造」が降りてきたのは、33歳の時です。
それは30年前(1988年)、自宅で“超越瞑想”をしている時でした。
悩みを抱えている時に、『新価値創造』(第13夜、第30夜)という言葉が無い時に、造語(コンセプト)が浮かびました。それは、“複雑系”(第36夜)のように、色々な要素が合わさって、新たしい性質が生まれた「時」でした。
その言葉が自分には響いて、腑に落ちて、それを大元にして覚悟して、様々な決断をしてゆききました。
そのために、ジョブズ氏と同様に、成功もありましたが「大どん底」も経験しました。
しかし、そのどん底の日々に精進したことが点と点が繋がり面となり、今の自分を形成しています。
振り返ると、「魂の目的」はそれを体験することにあるようにしか想えません。
価値創造から、「事業創生、地域創生、人財創生へ」