2008年7月17日 そこに到達できれば、山をも動かせる
Simple can be harder than complex:
You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it’s worth it in the end because once you get there, you can move mountains
(シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ)
ここに、イノベーションの代名詞ともいわれるスティーブジョブズ氏のイノベーションの秘訣が記されています。
私はこの文章に最初に触れた時に脳が痺れたのを思い出します。イノベーションの「心の扉」が開いたように感じました。
やはり、「ZEN」に身を置いた人だということが分かりますね。
・イノベーションとは「ひとたびそこに到達して、山を動かす」ことである。
皆さんは、そのようにして山を動かしたことがありますか?
山を動かすには、大きなエネルギーと覚悟と執念がいりますね。
それは、余分なもの、余計なものを削いで削いでシンプルにして奥底にあるものを明瞭にすることが始まりです。
そうすることで、ミッションとビジョンが現れて、イノベーションという道筋が拓けてきます。
それらは、第33夜(禅と価値創造)、第6夜(色即是空・空即是色)に綴ってきました。
・ミッション⇒ ビジョン⇒ イノベーション
そこで観られるのは「リメンバランス(第160夜)」することです。
それは、人生の意味と目的に直結しています。
さて、昨日(7/16)シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんが、『プロフェッショナル 仕事の流儀』に登場しました。
「本当のことはなんだろう、真実はなんだろう。それを探すことが、私にとって希望を持ち続けるということ」
ひたすら自分の内面の奥深くをみつめ、そこにある“感情”や“真実”という自分にしか分からないものと向き合う、途方もない作業を映し出していました。
他人の中にはない、「真実の蓋」を開けること。
そのプロセスは、スティーブジョブズと全く同じです。
だから、多くの人々の心に響いて、感動を届けているのですね。
宇多田さんは「ひとたびそこに到達して、山を動かす」ことを実践されています。
「真実の蓋」を開けることとは、上述の「「リメンバランス(第160夜)」のことです。
そのことを理解・体得することで、多くのコトが観えてきます。
(それが、「色即是空・空即是色」)
それは、図解すると『深い知』です。
課題をもったチームが、その「深い知」に辿り着く演習を用意しています。
是非、「勇気と知」をもって挑戦してください。
価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生へ」