橋本元司の「価値創造の知・第172夜」:なぜ、倒産?

2018年10月15日 変化に対応できないで失敗した事例

「コンサルタントの知」第4弾です。
前夜は、「経営とは、変化に対応すること」を事例で綴りました。

本夜は、「変化に対応できないで失敗した事例」をまとめた本「なぜ倒産」(日経BP)も参考にしながら「価値創造の知」をお伝えします。
「なぜ倒産」の副題は、(中堅・中小企業)『23社の破綻に学ぶ失敗の法則』とあります。成功の事例を学ぶよりも、失敗の事例を学ぶことは有用です。

なぜならば、成功と失敗はコインの裏表の関係にあるからです。多くの失敗と挫折の先に、成長があり「成功」があります。
また、成長があったことにより、失敗に繋がったという事例も枚挙にいとまがありません。

「はじめに」から一部を引用します。
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経営とは、ヒト、モノ、カネの状態をバランスよく保つことであり、そのバランスが大きく崩れると失敗を招きます。
そして、崩れ原因を突き詰めると「あのとき、こうした判断をしてしまった」という転換点が見えてきます。

成功はいくつかの要因の組合せですが、失敗は究極的には一つの判断ミスによるもの。
例えるなら、成功とはブロックを地道に高く積み上げることであり、失敗とはブロックの山のどこか一か所に異常な力が加わることで一気に崩れるイメージです。
成功の要因と違って、失敗は原因を特定できる分、ダイレクトに役立つのです。・・・
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「IT化、グローバル化、サービス業化」と「AI化、少子高齢化」の掛け算により、従来の事業モデルや業態を保つことが難しくなっています。
事業を磨き上げる、更新すること、必要に応じて変態(業態変換)の見直し、イノベーションが待ったなしで訪れます。

役に立つと思うので、「なぜ倒産」の3章を参考に記載します。
1.第1章: 急成長には落とし穴がある
①脚光を浴びるも、内外実が伴わない
②幸運なヒットが、災いを呼ぶ
③攻めの投資でつまづく
2.第2章: ビジネスモデルが陳腐化したときの分かれ道
④世代交代できず、老舗が力尽きる
⑤起死回生を狙った一手が、仇に
⑥負の遺産が、挽回の足かせに
⑦危機対応が後手に回る
3.第3章: リスク管理の甘さはいつでも命とりになる
⑧売れてもキャッシュが残らない
⑨一社依存の恐ろしさ
➉現場を統率しきれない
⑪ある日突然、謎の紳士が・・・

前職パイオニア社では、上記の第1章と第2章のプロセスを経験してきました。
そのような時に特に役立つのが、
・トリニティイノベーション(第21夜、第56夜)
・シナリオプランニング(第15夜、第147夜)
の二つの方法です。

それは、
・先(将来)がわかる(洞察できる)
・「次の一手」が観える
からです。

それは、前夜(第171夜)に綴りました。
そうすれば、
・本業の何に磨きをかければいいのか、
・本業の何に依存しすぎてはいけないのか、
・外部の何に注目すればいいの


・外部とどうやって繋がればいいのか

ということが分かるようになります。
それを「目利き」と云います。

ただ、上記の二つを習得するには「コツと繰り返し」が必要になります。
何回か努力、挑戦をしていると、ある日突然観えるようになります。

その時に必要なのは「当事者意識」「情熱」「本気&本質」です。
マイナス、劣等の本質が見えた時に、将来のプラスが明滅します。

価値創造の知から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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