マーケティング&戦略制定実践セミナー(@東大)

2019商道・商術」と不易流行

 
中国のIT企業の30名強の方達に、首記セミナーのオブザーバーとして参加しました。
 
メインテーマは、『マーケティング』
マーケティングも守備範囲と攻撃範囲が広いのですね。
更に、マーケティング2.03.04.0と進化していますので、いったい何を前提にするのかで、人それぞれに解釈が異なります。
 
本来のマーケティングを大きく二つに分けてお伝えすると、
① 商道
② 商術
となります。
 
①の商道とは、「理念(天の理を念じた)・目的・使命」を持った商いの道理です。
②の商術とは、狭義のマーケティング、広義のマーケティング、マーケティング2.0N.0等といわれる手段ものです。
 
巷のセミナーは、「②商術」のマーケティングが殆どなのですが、今回のセミナーでは、「①商道」を松下幸之助とパナソニック社を実例として説明されました。
 
ここで、関連して「価値創造の知・第34夜:不易流行(ふえきりゅうこう)」を引用します、
 
・「不易(変わらぬもの)と流行(変わるもの)」
 
不易流行の『不易』とは、時を越えて不変の真理をさし、『流行』とは時代や環境の変化によって革新されていく法則のことです。
上記と関連付けると、
 
・『不易』が「①商道」(下半身)
・『流行』が「②商術」(上半身)
 
となります。
その双方を「二つでありながら一つ」(価値創造の知・第82夜 ビジネスで最も大切なコト)でビジネスを実践することが重要なのです。
 
さて、日本のビジネスマンはますます短期の視点が多くなり、時代の波に流され、飲み込まれやすい傾向にあります。
そのような意味でも、これからの「デジタルトランスメーション(DX):デジタルによる事業構造などの変革」の時代には、下半身である足腰のしっかりした「①商道」が肝要な視点となります。
 
さてさて、セミナーの後半は理念(行き先)から戦略制定実践セミナー」(行き先)という流れでしたが、前半・後半と、濃厚な2時間を受講生はみな熱心に聴かれていました。
それから、真剣な質問が飛び交いました。
さて、ここで蒔いた種が、将来の社会の役にたつようになることを期待しています。
 
本当は、日本の多くのビジネスマンにもっとお伝えしたいのですが・・・。
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