2019年1月28日 ベストを尽くせばチャンスが来る
一昨日(1/26)の大坂なおみ選手の全豪オープン(英語:Australian Open)優勝(四大大会連続優勝)はフルセットにもつれ込む痺れた試合でした。
長女夫婦も事務所に集まり、ミニスポーツバーの趣きとなり、全員で手に大汗をかきました。
第2セット第9ゲームで、相手サーブの0-40で、チャンピョンシップポイントを握りながら勝ちきれず、勝敗の予想のつかない第3セットに入り込みましたが、見事なメンタルとフィジカルでメジャー連覇を果たしました。
全豪OP優勝から一夜明けて、大阪選手がインタビューに心境を語られた放送内容が「価値創造の知」とリンクするのでそれを綴ります。
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――全豪オープンで学べたことは?
「どんな状況でもベストを尽くせばチャンスが来ることを全豪で学んだ。
全米の時は自分でもちょっと驚きでした。誰も私が優勝するなんて予想していなかったし、良いプレーをしたいという気持ちでいたら優勝した。
でも、今回は自信を持って勝てるんじゃないかと思ってやっていた」
――ラケットのガットを変えることは選手にとって大きいことだが、迷いはあったか。
「みんな、変えるのは不安がある。ちょっと心配した」(大坂なおみ選手)
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「どんな状況でも、ベスト(最善)を尽くせば、踏ん張れば、チャンスが巡ってくる」
まさしく、第2セットのまさかの逆転で落ち込んでから、第3セットに気持ちを切り替え、
その時にできるベストを尽くしていたら、第3ゲームにチャンスが巡ってきたのを目撃しました。
勿論、この大会のずっと前から、辛いフィジカルトレーニングを積んだり、ラケットのガットを変えるという大変な『用意』を語られていました。
そのことで、『卒意』(第4夜、第75夜)がありました。
(卒意:主客一体となって、場をつくりあげること。その場の空気や出来事に応じて、とっさに判断・行動すること)
そして、それは「人生でいちばん大事なこと」(第55夜)にも通じます。
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「自分の運命を変える天からの“一本のロープ”」
何か「これは」と思うものをやろうとするとき、人は二つの壁にぶちあたる。それは、自分の能力的な壁と環境の壁である。
能力的な壁とは、自分の問題、「内なる壁」と言っていい。自分の側の力不足であるから、これは自分次第で何とでもなる。
これに対して環境の壁は物理的な壁であり「外なる壁」と言ってよい。今の時点ではどうにみならないこともあるから、とりあえずは時期を待つことにすればいい。
私の経験から言って、今はちょっと難しくすぐに実現できずとも、「いつか必ずやれる」という気持ちを持って「やるための理由」を掲げて努力を絶やさない人には、不思議なことに、天の一角から“助けのロープ”が下りてくるものである。
できない理由を押さえて、あえてやってみれば何とかなるということを信じられるかどうかは、その人の覚悟次第であるが、この覚悟によって世に云う「運命」も変え得るということを覚えておいてほしい。
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人生でいちばん大事なことは何か、一つ上げよと問われたら、私は躊躇なく、
『できない(やらない)理由を探すな』と言いたい。
もしたったこれだけのことでも・・・・・・、おそらくあなたの人生に新しい一面が開かれるのではないかと思う。
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そう、
・『どんな状況でも、ベスト(最善)を尽くせば、踏ん張れば、チャンスが巡ってくる』
・『できない(やらない)理由を探すな』
・『用意と卒意』
それが今回の全豪オープンで、人生に、価値創造には肝要なことを脳と心に刻み込んでくれました。
価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ