橋本元司の「価値創造の知・第214夜」:「落合陽一: 機械化ボーナス」⑩

2019年2月26日 日本先行の「新経済・新技術・新ライフスタイル・新価値・新特許」

第211~212夜から、落合陽一さんが語った「高齢化社会で経済成長する方法」をもう一つ引用します。

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—もう1つはわれわれの健康寿命をどう伸ばすか。例えば認知症のおばあさんがご飯を食べたことを忘れると言いますが、食べたことを書いておいてあげればいいし、人間は同じことを聞かれて怒りますが、グーグルホームやアマゾンのAlexaは何度同じことを聞いても怒りません(笑)。

このようなことを本気で考えていけば、われわれは人口減少したがゆえに、政情不安なく生産性を上げられるはずです。退職した人の分を補うように人を採用するのではなく、ロボットが補っていけば人口が半分になったとき、半分は機械が支える社会を作れるはずなのです。

これは欧米、中国、インドのように人口が増加する社会では人の働き口を機械が奪うので実現できません。でも日本は運よく減少しているので、これから20年くらいで機械化ボーナスを得ることが次の取り組み課題だと思っています。

その中でわれわれはいかにして可処分所得を取り戻して経済循環に乗せていくか。それを考えないといけない。清貧な世界は素晴らしい。しかし、経済が循環し消費に転換するがゴミがない社会。一見その矛盾したビジョンをどうやってコンピューテーショナルに解放するか。

歴史上、そんな社会はなかった。それはわれわれの歴史にインターネットがなかったからです。—

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①『退職した人の分を補うように人を採用するのではなく、ロボットが補っていけば人口が半分になったとき、半分は機械が支える社会を作れる』

②『これから20年くらいで機械化ボーナスを得ること』が次の取り組み課題

上記の様な「ビジョン(行先)」と「取組み課題と方策(行き方)」を明確にすることで、一気に力が合わさります。
それが可能な条件(人口減少、停滞経済、ロボット技術、国民性)が揃っています。

・一見矛盾したビジョンをどうやってコンピューテーショナルに解放するか?
・それを国民にどうやって納得してもらうのか?

特区や特別地域や特別大学を募集すれば、手をあげるところは多いでしょう。

そこには、人生100年時代の医療・AI技術、ロボット技術、次世代住宅等々が集まり、それは自然に恵まれた『場』にあります。

そして、それらは次々に更新され、「脳業」の次の時代の「興業」をも取り込んで、その次世代文化を世界に発信してゆきます。

そこには、イノベーションを伴って、様々な業種の連携が始まります。
日本先行の「新経済・新技術・新ライフスタイル・新価値・新特許」、そして笑顔が次々に生まれてくるでしょう。

あなたは、賛成されますか、反対されますか?

新価値創造研究所は、全面的な賛成を表明します。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
落合陽一66