2019年7月15日 輝かしい「第三の人生」
仕事がら、多くの老若男女とお話しする機会があるのですが、仕事がONでもOFFの時でも、その人の心がどこにあるのか、意識がどこにあるのか、ということにすぐに関心が向かう癖があります。
殻を持っている時と、殻を脱いだ時のギャップというのも面白いものがあります。話して打ち解けていく中で、そのギャップはどんどん小さくなってゆきます。お互いが響き合うことが仕事の始まりです。
いずれにしても、どこに心を置いているのか、そこにしっかりチューニングすることで、「志」の輪郭もみえてきます。
ただ、自分と同じ年代の定年退職後を観察すると、夢、信念と希望にあふれている人はかなり少なくなってしまうのが残念です。
それは、親の介護や自分や家族の病気発症、離婚の問題等々、様々なことが発生することも大きな要因です。
これらは諸行無常であり、避けられないコトでもあるのですが、そのような中でも「志」を持って集まり活動しているのが、前夜(第240夜)にも綴った「チーム創発」です。
このようなメンバーと一緒に仕事ができることで、それまで以上に奮い立ち、日々新たな気持ち、意識を持ち続けることができて幸せに想います。
そう、そこに集う人達は、松下幸之助さんのことば「青春とは心の若さ」にフィットしています。
それでは、「松下幸之助一日一話」から「青春とは心の若さ」を引用します。
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「青春とは心の若さ」
青春とは心の若さである
信念と希望にあふれ勇気にみちて
日に新たな活動を続けるかぎり
青春は永遠にその人のものである
これは私がある詩からヒントを得て、座右の銘としてつくった言葉である。当然ながら、人はみな毎年、年をとってゆく。それはいわば自然の掟である。
しかし私は、精神的には、何歳になろうとも青春時代と同じように、日々新たな気持ちを持ち続けることができるはずだと思う。
その精神面での若さを失いたくないというのが、かねてからの私の強い願いなのである。
出典「松下幸之助一日一話」
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令和の時代、人生100年時代に人々に求められてくるのは、
・信念と希望にあふれ勇気にみちて日に新たな活動を続ける
ことではないでしょうか。
そのようなポリシーとスタイルを率先するのが、前夜(第241夜)に綴った経験豊富な「林住期(50~75歳)」の使命のように感じます。
・三つ目の「林住期」とは、社会人として務めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい「第三の人生」のことである。
人生のやり直しでも、生活革命でも、再出発でもない。生まれてこのかた、ずっとそのために助走してきたのである。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ