2019年9月28日 SDGsの大きな目標を宣言すること
ちょうど今から二年前に、NHK・クロースアップ現代で「ESG投資」の特集がありました。
少し長くなってしまうのですが、SDGsと深い関係があるので、そのプロローグを引用します。
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—世界各国で広がる環境破壊や、労働者を酷使する人権問題。これらを防ごうと急拡大しているのが「ESG投資」だ。
「環境・社会・ガバナンス」に力を入れる企業への投資が急増する一方で、「十分に配慮していない」と見なされた企業からは資金が引き揚げられ、厳しい対応を迫られるという。
3年後の東京五輪を前に、世界の投資家がいま、日本企業への監視を強化。2500兆円を超えた「ESG投資」の最前線を追う。—
(ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。
投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。
それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます)
—世界的なうねりに企業は、どう対応すればいいのか。日本で開かれるESG投資のセミナーには、多くの企業関係者が押し寄せています。
「ここに投資家とあります。彼らがものすごい勢いで、いま働きかけています。企業を見る目っていうのは、単なる売上高、そういうものの規模の経済だけではない。
社会に対して、どのような負の影響を皆さんの会社が、どこで及ぼしているのかというのを見ていかなきゃいけない。」—
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上記のESG投資の拡大や政府・経団連等によるSDGs達成に向けた取組みを推進する機運の高まりがあり、大企業を中心に自社の経営にSDGsを取り込む動きが急になっています。
しかしながら、SDGs達成に向けた中小企業の取り組みは多くないのが現状です。その中小企業の方たちが、SDGsを取り組まないと時代において行かれてしまう危惧を綴ります。
添付スキーム図は、SDGs関係のカンファレンスによく登場される「SMBCグループ」のものを引用しています。
◆ How SDGs?(どのようにSDGsに取り組むのか?)
①お客様のSDGsへの取組みを金融面からサポート
→持続可能な事業に向けた金融支援
②お客様のSDGsへの取組みに伴走
→持続可能な事業実現に向けた伴走
という方針が出されています。
SDGs融資を利用するには、SDGs達成につながる自社(各企業)の取組について経営計画書を作成し、借入期間中には、経営計画の達成に向けて、各種情報提供等のサービス提供を受けられる。また、保証料の一部について東京都から補助が受けられます。
そこでは、
・SDGs経営計画提出
・融資判断、サポート
・評価基準のアップデートとデータ管理
のステップになります。
重要なことは、「SDGs」に取り組まない中小企業は融資が受けられなくなるという認識です。
いま、「SDGs達成」とは、各企業の「成長経営戦略」に直結しているのです。
展開上では、、
・「SDGsの大きな目標を宣言する」
・その将来の目標から現在をみて、そのギャップを埋めていく(=バックキャスト)
ことが求められます。
それは、SDGsの目的である「2030年のあるべき姿に向かっていくこと」につながります。
そして、革新的な取組みを先取りができれば、「企業成長につながる」ということです。
その実現にむけてリーダーは
①イノベーション
②レギュレーション
③キャピタリゼーション
をしっかり把える必要があるのです。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ