2019年10月4日 『お客さんから友達へ』
「舞台をつくる=顧客・社員・住民は『ドラマに参加したい!』ということ。
顧客は、「素敵なドラマやストーリーがあれば参加しますよ」と言っています。
それが不足しています。そのための『舞台』を構想してつくることです。
それは大それたことである必要はありません。失敗を恐れず、小さいところからチャレンジすること。
「工場」であれば、「工場見学会」を開催する。「WEB」であれば、人が集まりたくなる小さなプラットフォーム等です。
外界(アウター)に向かって実行しようと思った時に、貴方・貴女は何をしなければならないか、何をしたいかというステージに立ちます。
それは、これまでの
1.「新しい常識」を深堀する
2.「新しい感動」を想像する
3.「新しい結合」を着想する
という順番で準備してきましたね。
その土台があるかどうかで将来は変わってきます。
第97夜で、「価値共創とクラブ財」について3つの実体験を綴りました。
A.「クラブ財」
B.顧客参加による「一大組織の誕生」
C.「顧客を囲い込む」のではなく、「顧客に囲まれる」
それぞれが、「4.「新しい舞台」を構築する」には大きなヒントになります。
その中で、C.「顧客を囲い込む」のではなく、「顧客に囲まれる」を引用します。
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—2009年に谷口正和師匠主催・文化経済研究会に「クックパッド」の副社長がプレゼンされました。
今のように成長する前の時でしたが、そのお話を伺い、この顧客参加と情報収集・編集のビジネスモデルに感動しました。
早速翌週に、目黒白金台にあったクックパッドの本社を訪問しました。
その打ち合わせで、クックパッドのビジネスモデルを異業種の「パイオニア社」に編集して組み込めば、新しい感動・新産業になると確信しました。
そして、それは「クックパッド社」と「パイオニア社」の異業種コラボレーションにもつながる話で、それを「クックパッド社」に提案したところ、とてもいい反応がありました。
ただ、この企画提案は残念ながら実現しませんでした。
私なりに、価値創造4.0の基盤となるビジネスモデルを図解します。
一番重要なのは、STARTとして、「顧客価値の本質」を捉え明確にすることです。それがないと先に進めません。
それを基盤にして、顧客が準社員の様に存在して、「クックパッド」は顧客に囲まれています。その集まった情報の編集による「お宝」とサプライチェーン外の連携・提携が重要です。
顧客は、『素敵なドラマ・ストーリー・舞台』があれば、参加したい!評価されたい!のです。
やはり、クックパッド社は思った通りにビッグになりました。まだまだ伸びしろがありますね。このビジネスモデルの先にあるものを、是非みなさんイメージされてください。—
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この時から10年が経ちましたが、
いま、SDGsに関連付けて思うのは、
『お客さんから友達へ』
という感覚です。
「心と物語と舞台」が揃うことです。
2030年にむけて、会社・地域の将来を想ってください。
ワクワクする宣言がイメージできたでしょうか。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ