2019年11月29日 経済価値と社会価値の両立 ~SDGsの企業実装~
「新価値創造展2019」が東京ビッグサイトで開催(11/27~11/29)されています。
ご支援企業が出展しているので、「新価値創造展2019」の初日午前から行きましたが、他社のブースの説明も皆さん活気があって前向きでついついたくさんの展示を傾聴してしまいました。
やはり、そのことでこちらも多くの刺激があって創発が進みます。
さて、中央ステージの真横には、SDGs(~あらゆる人々の笑顔と未来を支える~)の特別展示があり、それが今回の目玉になっていました。
ハンディガイドのトップページもSDGsが中心です。時代が「SDGsにシフト」していることがわかりますね。
その中で自分が最も注目したのは、大企業・中小企業の連携による「介護サービスの飛躍的な変革(S-108)」でした。
パナソニック社が「この指とまれ」をして、「人手不足に対応する介護支援プラットフォームを関連企業7社と連携。センシング技術と家電、介護現場を融合した展示を行っていました。
将来の介護サービスでは、更なる負担、負荷が予測される中で、この横串連携による大幅な負担減が実現されている実データをみて、この様なナイスな連携が多くの場で行われ、今よりももっと良い社会、未来を創れるようにしたいと思いました。
さて、初日の午後には中央ステージでパネルディスカッションがありました。
そのテーマは、
「経済価値と社会価値の両立 ~SDGsの企業実装~」
「経済価値と社会価値の両立」とは、CSV(Creating Shared Value:『経済的価値と社会的価値を同時実現する共通価値の戦略』)のことです。
日本では、「共通価値」「共有価値」などと訳され、CSVは、企業にとって負担になるものではなく、社会的な課題を自社の強みで解決することで、企業の持続的な成長へとつなげていく差別化戦略です。
つまり、CSVを推進してきた企業は、そのままSDGsにリーチしているのです。
SDGsは、社会的課題・地球的課題・未来的課題を17の目標(ゴール)の整理と、企業の長期的な成長のためのESG「環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもの」というプロセスが統合したものです。
各パネラーは、具体的な企業実装の例を説明していましたが、それらの違う業界・業種の複数の失敗・成功例を知ることで、そのモデルを自社に当てはめて「置換する」ことで成長・再興につながることが多いので是非トライされることをお奨めします。
この「置換力」を意識して磨くことが重要です。
また、上記で「介護サービスの飛躍的な変革(S-108)」の大企業・中小企業の連携をピックアップしましたが、一社だけではできないことでも連携(One Team)することでアドバンテージ(前進・優位性)を得ることができます。
自社の業務の前後左右を観てつなげること、前後にあるセンシングやAIを取り入れることで今までできなかった価値を創り出すことができるようになります。そのための実装も容易になってきました。
今回の展示には、そのような実装のテーマがあふれていました。
「次の一手」で求められるのは、
・この指とまれ
・横串で通す
ことです。
そこには「共感」するビジョン(高い知)が必要ですね。
自分は、20年前に前職パイオニア社で、「ヒット商品緊急開発プロジェクト」でそれらを実践してきました。
社内で横串を通す、社内外で横串を通す、というのは結構たいへんなのです。
そこには、「この指とまれ」のリーダーシップが求められます。
SDGsは、「この指とまれ」がやり易いルール、ツール、ロールを内包しています。
SDGsを是非とも
①わかり
②変わり
③できる
ようになってください。
新価値創造研究所は、上記を全力でサポートします。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ