SDGsシフト㉞「価値創造の知・第279夜」:『SDGs勉強会』

2020年2月13日 「SDGs勉強会(半日)」のメリット

昨年の後半から、大企業・中堅企業の自社内へのSDGs取込み・取組みが加速していて、その様な定量データも多く見られるようになりました。
それに伴って、そこに連なる中小企業が本格的に動き出しているのが今年です。
(企業の大小にかかわらず、先行と遅行の2極化が進んでいます)

多くの経営者にとって、SDGs取組みの魅力は、
1.成長市場・成長経営への期待。(社会変化、ゲームチェンジ)
ゼロサム事業(現状維持・右肩下がり)から、市場が大きくなるプラスサム(ノンゼロサム)事業への転換
2.グローバルスタンダードである。(大きい潮流であり、世界市場に直結している)
世界共通目標であり、言語、活動であるため、「SDGs・ON」にないと社会から相手にされなくなる「OFF」
3.求人、就職のアドバンテージ。(選ばれる会社になる指標)
「世の中に感謝されたい」会社・自治体に、自分の生きる時間を使うことへの強いニーズがある

上記①②③は、「価値創造の知」第276夜に綴った下記「五方よし」につながります。
①売り手よし
②買い手よし
③世間よし
④地球よし
⑤未来よし

実際に、SDGsの勉強会、セミナー、実践ご支援を実践する中で、
関西・東海の地域の方たちのほうが、関東・東北・北海道よりも「五方よし」の意気込みが高いことが興味深いです。
(近江商人、船場商法等が影響しているのでしょうか)

それは、トップの方や経営層の「危機感・当事者意識の強さ」と比例しているようにも感じます。
ただ、それはしなやかな、たおやかなトップダウン型にみえます。

さて、新価値創造研究所主催の「SDGs勉強会(半日)」のメリットを図解を交えてお伝えします。

経営は、縦糸(あり方・道理)と横糸(やり方・営み)で織物になります。
日頃の仕事は、図の横軸の「やり方・営み」が中心ですが、社会変化の中で競争が激しくなり行き詰っていることが多いものです。
行き詰まりから脱するときに、常識となっていた縦糸(あり方・道理)をこれからの時代にあった目線・視座で把えることによって観える風景が変わります。

① 本気の自分ゴトへ
経営の「やり方」からではなく、「経営のあり方×SDGsの本質」を深く考え、気づいていただくことで、本気の自分ゴトになること
② ありたい姿と自社の存在価値を考える
これまでの制約を外して、10年後(2030年)のありたい姿と、その時に感謝される自社の存在価値をイメージする(イメジメント)
③ 「イノベーション・革新」の方法と心得を身につける
それを実現するときには、これまでの延長上では実現できないので、「SDGs×イノベーション」の能力が必要なことを共通認識する

つまり、「本気→本質→次の本流」の土台を、自ら気づいて前向き・前のめりになっていただけるかがポイントです。
そこでは、「構想したい、挑戦したい、実行したい」というレベルまで受講メンバーたちの熱いマインドアップができているかどうか。
その上で、「(2030年)自社の本来と将来」のワクワクする物語を磨き上げるのが次のステップです。

グローバルスタンダードのSDGsと本業を統合して、「深く・高く・広く」読み、検討することで「隆々とした未来の輪郭」が浮かび上がってきます。
それを推進する経営層の強い想い、本気があることが、(2030年に向かう)成長経営の肝(きも)になることを数多く経験してきました。

将来は強い想いから創られます。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

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