2020年2月26日 認識→備え→対応
・世界はパンデミックへの備え必要!!
という記事が目に入ったのですが、この『(有事の)備え』という言葉が「SDGs」と反応して、自分の中に強く響きました。
(世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はジュネーブで行った記者会見(2/24)で、新型コロナウイルスについて、世界的流行を意味する「パンデミック(感染爆発)」が起こる可能性に、各国は備える必要があると強調した。[ベルリン時事])
これまでの日本の新型肺炎対応ですが、政府は「先手先手」といいながら「後手後手」になっている感がありますね。
過去を振り返ると、東日本大震災の有事では、多くの人たちが想定していなかった甚大な大被害体験があって、その後に堤防等の様々の対策や制度ができました。
そこでは、「有事の備え」ができていませんでした。先手が打てなくて後手後手になりました。
さて、『備え』の前(ビフォー)に必要なのは何でしょうか?
それは、その「備え」が必要だと思った「(共通)認識」です。
第8夜、第32夜に、『「わかる」ことは「かわる」こと』を綴りましたが、
「備える」ということは、上記の「わかることで、用意して、対応すること」です。
整理すると、
・①認識→②備え→③対応
という三段ステップになります。
時間軸で、③対応が良くないということは、②備えができていなかったことであり、それは、①認識が不足していたことに落ち着きます。
同様のことを、「SDGs」の現場ご支援でも日々感じています。
「SDGs」は人類危機・地球危機という有事が根底にあります。
その危機を回避して未来を今よりも良くしたいというのが「SDGs」です。
そのためには、第277夜(3つのエコロジー)で取り上げたように、
・地球環境
・社会環境
・心(意識)の環境
の3つのエコゾフィーをつなげるという認識と対応が必要になります。
上記の本質と、ビジネス界の動きをみれば、「SDGsという有事」と「本業」を結び付ける「①認識」が必要です。
・SDGsは、企業/地域の成長戦略に直結する
という確固たる認識です。
その「①認識」がある(=わかる)と、「②(有事の)備え」が必要と動きます(=かわる)
そして、「備える」ことで『ピンチがチャンス』になること間違いありません。
この①②③のステップに入れるかどうかは経営者の力量によるところが大きいことを多く経験してきました。
(SDGs成長戦略の肝(きも)のところまでを提示してやっと動かれるところもあります)
・先手をとろうとするか、後手にまわろうとするのか。
少なくても、業界の盟主は先手をとってプラスサム事業(第279夜)を創り上げるのが使命です。
逆に言えば、2番手、3番手のところは、このSDGsで一番手を追い抜く大チャンスでもあります。
昨日(2/26)新型肺炎対応として、電通(5000人)と資生堂(8000人)がテレワーク、自宅待機という方針を出しました。
「備え」をしていた会社は、一歩前に出られます。
その認識・備えのない会社は更に後進していきます。
これからますます変化が激しくなる令和時代に、先を見て情報収集・分析して、適応する会社がチャンスを掴み取っていきます。
「SDGs」は、それを手に入れる絶好のツールであり、方向づけもできる世界ニーズを相手にしています。
次世代業界のリーダーとして、世界に向けてメッセージを発信することができるように全面的にご支援していきます。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ
