2020年3月12日 『インテリジェンス&イノベーション』
「新型コロナウイルス」が世界中に感染して、このウイルスをどのように把えて、対処すれば良いのか?
ということで連日ニュースになっています。
特に、日本は夏の東京オリンピック開催を控えているので、
①危機管理と経済活動
②自国内とグローバルへの両面対処
という直近の2軸対応が求められます。
この構図自体は、「SDGs」と同じです。
ただ、まだ実態が見えないウィルスと収束・終息が不確定の中で、自分が感染することの大いなる不安が上回っています。
そのため、自国経済、グローバル経済が大幅な減速になってもやむを得ないという判断で大胆な方策がとられています。
一方、「SDGs」による人類危機、地球危機については、「経済減速はやむを得ない」という行動には移行していません。
いったい、これはどうしたことでしょうか。
・エコロジー(SDGs)とエコノミー(経済)
の両立をはかるが至上命題です。
その溝(ギャップ)を埋めるのは、「イノベーション」という共通認識です。
(上記「新型コロナウイルス」では、「ワクチン開発」がイノベーションです)
「エコロジー(SDGs)とエコノミー(経済)」の両立実現のために、特に期待されているのが「A.企業の事業創生(イノベーション)」であり、「B.地方創生(イノベーション)」です。
それを具体化・実践するのは、やはり「人」ですから、「C.人財創生(イノベーション)」が必要です。
このコラムの後尾には、必ず
・価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ
と必ず綴っているのはそのような意味を込めています。
さて、「新型コロナウイルス」対策をどのように観ればいいのでしょうか?
それは、
・情報収集から本質を紡ぎだすこと!
膨大な情報、雑多な情報から、今起きていることの「本質」は何なのか?
それを簡潔に取りまとめ、舵取りの拠り所、選りすぐられた「知」により的確な判断や新たな備えをすること。
それを「知=インテリジェンス」といいます。
(「インテリジェンス: intelligence」は、知能・知性や重要な事項に属する情報のこと。「知性・理解力」「情報」と2つの意味を持つ言葉)
「インテリジェンス」を持って、不確定な中でも、新しい方向づけ、秩序再編ができるかどうかという「真価」がいま問われています。
先日、川崎市健康安全研究所の岡部所長が他の病気との比較を、新型コロナウイルスのポジションを下記2軸でまとめていました。
・病原性(強い、弱い)
・感染力(強い、弱い)
インフルエンザに罹って一年間で亡くなる方の人数は日本で約3000人、米国で2~5万人という情報があります。
その様な意味で、日本では「新型コロナウイルス」に対して重症化に対応する仕組み(ピークを分散化する等)があれば、インフルエンザレベルの病気であり、持病のある高齢者以外はそれほど恐れる病気ではないという仮説ができます。
つまり、的確な2軸を用意することで、的確な仮説を導き出すことができるという優れた事例です。
ワクチンが開発出来れば、不安から信用・信頼(confidence)に変わります。
そこに注力する仕組みが求められます。
さて、「SDGs」には
①危機管理と経済活動
②自国内とグローバルへの両面対処
が求められます。
そこに必要なのは、
・インテリジェンス
・イノベーション
です。
幸いにも、その理論と実践を前職パイオニア社で習得して、数多くこなしてきました。
それらは、
・第15夜:シナリオプランニング(危機意識、不確かな時代を読み解く方法)
・第138夜:イノベーションの御三家(『魅力がなくなるコト』が根本原因 )
等に綴っています。
第15夜と第138夜の両方が必要です。
それは、「二つでありながら一つ」(第33夜)なのです。
それをこなすことで「インテリジェンス&イノベーション」の土台ができました。
⇒ SDGs×インテリジェンス×イノベーション
という新結合が不確定な未来に、新しい方向づけ、秩序再編、新スタイルの肝(きも)となることをお伝えします。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ