SDGsシフト㊴「価値創造の知・第284夜」『大切なコト』

2020年3月13日 『使命⇒概念⇒仕組』

前夜(インテリジェンス)、前々夜(備え)と、「SDGs」と絡めて「新型コロナウイルス」対応について綴ってきました。
双方の共通項が、『危機対応』であり『グローバル経済』と密接な関りがあり、その世界と対応の道筋を知ることで将来を洞察する時に非常に役立つと思います。

上記を踏まえて本夜は、昨日の大阪府の速報を取り上げます。

・「独自に“専門家会議”、医療崩壊回避へ。独自基準を導入」(出所:日本経済新聞)
—吉村洋文知事は、医師をトップとする「入院フォローアップセンター」を13日に立ち上げることを明らかにした。
これまでは府内各地の保健所がそれぞれ医療機関に受け入れを要請していたが、「入院フォローアップセンター」発足で司令塔を一本化し、症状に応じて効率的に病床を振り分けることが可能になるという。
同センターが病床数を見極めた上で、症状が重い患者から
▽指定医療機関に入院
▽新型インフルエンザなど感染症に対応した設備のある医療機関に入院
▽使われていない病棟などに隔離
▽民間のホテルや自宅で健康観察――
といった対応をとる方針だ。—

自分なりに上記を要約してみると、
1.使命:大切なコトは、「命を守ること」
2.概念:そのためには、中国・武漢の様な「医療崩壊」をさせないこと
3.仕組:そのために、「入院フォローアップセンター」を柱とした独自基準導入する
と読み取りました。

コンセプトは、「新型コロナウイルスで医療崩壊させないこと」

そのために、「基軸となる新しい仕組み(システム)」をつくり、運用する。

・ミッション⇒コンセプト⇒システム
という流れです。
(本来は、厚生労働省が策定するものでしたが後手に回りましたね)

さて、SDGsも
①「地球危機・人類危機から、命を守ること」にあります。
そこに、「3つのエコロジー」(第9夜、第277夜)を見据えて
②「社会価値と経済価値(本業)」を統合して「コンセプト」を掲げ、
③上記を実現する「新しい仕組み(エコシステム・コンピタンス)」を創る
という流れになります。

ポイントは、思考の補助線を上手に使うことにあります。
ここでは、
・「3つのエコロジー」
・「社会価値と経済価値(本業)」の新結合(イノベーション)
になります。

その先に、人々に喜ばれる「新しいライフスタイル」「新しい文化」がイメージできることが肝要です。

本来と将来をつなぐ、土台・基軸を明確にすることで、

・この指とまれ

となり、大きな流れをつくっていくことができます。

今回の大阪府が発表した仕組み、方向づけは、世界に役立つものです。

グッジョブ(good job)!

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

SDGs大阪府新基準