2020年5月14日 Reconnect=本来・大元にあなたに再びつながること
いま新型コロナ禍により、非常事態宣言前の「仕事のやり方」、「欲望の資本主義」に振り回されていたライフスタイル、価値観を将来的に見直す機会となっています。
・これから私たちはどう生きるべきなのか?
と自粛中に自問自答をしていました。
その最中に「禅×21世紀」の放送がありました。
「のん語り」で、
・禅の英知は高度情報社会となった21世紀こそ必要!
・マインドフルネスと瞑想と禅の関係とは?
・コロナへの知見も加え世界に名高い禅僧藤田一照と川上全龍が科学と経済万能の世に心と身体と環境の大切さ示す!
放送の中では、尊敬する知人のエバレット・ブラウン氏(未詳俱楽部)も登場していました。
そこで語られていた内容は、
・SDGs
・価値創造の知
と深い大いなる関係がありましたので、エッセンスをお伝えします。
◆座禅について
座禅は、人間という存在の全体性を味わう体験です。全体性とは「心、身体、環境」という三つの間の関係です。
私たちの身体、心、環境は常に相互に作用しています。それが私たちの「命」を形づくっています。
しかし私たちは、環境から切り離された存在だという考えに駆り立てられています。
座禅は、私たちが「命の原型」に戻るためのダイレクトで率直なアクションです。
◆西洋(マインドフルネス)と東洋(ZEN)の瞑想について
・西洋人は瞑想に対しても、自分をよく知るためとか、穏やかな心が、欲しいとか成果を求めます。
西洋のマインドフルネスは、私が、楽になりたいが出発。つまり、セルフインプルーブメント。
西洋は個人主義をもとに仏教の実践を取り入れたため、西洋の瞑想はエゴ、自己を強化する修行になってしまった。
(そのため、自己が固くなる、強くなる)
・東洋の瞑想は、私(自己)を手放す、自分の思い込みを手放すことにある。
(ついつい)私たちは、思考に誘拐される癖がある。
瞑想・座禅は、思考や思い込みによって切れていると思っているいろいろなものとのつながりを、もう一回本当は繋がっていたんだと気づくためのツールです。
座禅は。小さくなった心を取り戻すオリジナルな自分を取り戻すための型です。
瞑想とは、あなたの本来があなたに再びつながること(=Reconnect)です。
◆未知の脅威(新型コロナ)にどう向き合うか?
・コロナは、だれか一人が自分勝手なことをすると他の人に影響を与えるので、普段から私たちが繋がっていることを痛い形で教えてもらっている。
みんなが幸せに生き残れる状況を作り出すために、思いやりの実験が行われている。
「不確かさ、寄る辺なさ、フラジャイル」の中で、瞑想によって人間らしさを取り戻すこと。
分断の中でもつながることができるし、悪い事だけではなくいいことも起こっている。
「心配」ではなく、新しい未来を思い描くことが求められる。
さて、禅・瞑想については、自分が実践者(第6夜)であること、イノベーションの神髄でもあることから、この「価値創造の知」連載で何回か綴ってきました。
・第6夜:「色即是空・空即是色」超越瞑想
・第33夜:禅と価値創造
・第76夜:価値創造の秘訣
・第157夜:スティーブジョブズ
禅・瞑想は、言葉で表現することは難しいのですが、
日々の雑念・雑事を遠ざけて(=無にする)、「大元(おおもと)」(=空)とつながることで「本来の自己、将来の世界・世間」とつながることができます。
それは、「あなたの本来があなたに再びつながること(=Reconnect)」を意味します。
(同体験者には直ぐに伝わることも、言葉で考えている方たちには難しいのが現実です)
さてさて、上記の「Reconnect(リ・コネクト)=本来・大元(=空)にあなたに再びつながること」が最重要ポイントです。
SDGsの将来を語るときに肝要なのは、心(個人)・社会・地球の「本来・大元」につながっていることを共有することです。(第9夜:3つのエコロジー)
これまで、近世の「欲望の資本主義」で、心(個人)・社会・地球は大きく傷ついてしまいましたが、「欲望の資本主義」が機能停止した今回の世界的な新型コロナ禍で、地球の環境は良くなりました。
テレワークや様々なシェアもそれに貢献していますね。
SDGsは、「命の原型」にダイレクトにつながっています。
全地球人が、心を落ち着かせて、禅・瞑想や祈りを通して「本来・大元」に繋がる「Reconnect(リ・コネクト)主義」が肝要です。
そうすると健全な「価値創造の知」「新経済」「新ライフスタイル」が始動することが洞察できます。それができなければ、未来は抉られてしまいます。
新価値創造研究所が提唱する「価値創造の知」は、トリニティイノベーション(第11夜・第21夜)という3本の矢でできていますが、それは「深い知」「高い知」「広い知」のトライアングルです。
上記の禅・瞑想の知は、第1法則の「深い知」の中心に組み込んでいます。それがあって、翔べて(高い知)、拡げる(広い知)ことが可能になります。
そう、価値創造の本来・大元は、「深い知」から胎動します。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ