「建築とアートの融合、ライゾマが切り開く世界」

 6月7日 「RHIZOME:リゾーム/地下茎」発想

文化経済研究会第2部は、ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏でした。
テーマは、「建築とアートの融合、ライゾマが切り開く世界」

 その中で、二つの内容に深く共感したのでそれを綴ります。
一つ目は、「アリとキリギリス」
・「前例がない」と聞いて「だからやらない」アリと「だからやる」キリギリス
・ブランドや権威に弱いアリと気にしないキリギリス
・知識をため込んだ人が偉いと思うアリと知識も「使ったらすぐ捨てる」というキリギリス
・「常識」と聞いて、身につけるべき当然のものとして絶対視するアリと全く気にしないキリギリス
・「ばらつきは悪である」と考えるアリと「バラつかないならロボットがやった方が良い」と考えるキリギリス
・ベストを尽くしてもうまくいかないのは組織や環境のせいだと思うアリと自分で環境まで変えてしまおうとするキリギリス
・本流にいることを良しとするアリと傍流に生きがいを見出すキリギリス
・規則に人を合わせさせようとするアリと、人に合わせて規則を変えようとするキリギリス
・専門家が多数集まれば良い結果が出ると考えるアリと、人が集まれば集まるほど結果が凡庸になると考えるキリギリス……

日本では、圧倒的に多数の「アリ」ですが、21世紀は「キリギリス」的発想と行動が経営に求められると思いませんか?
塩酸(アリ)をいくらかきまぜても、塩酸(アリ)ですが、塩酸(アリ)に硫酸(キリギリス)を混ぜると化合物ができます。
それがイノベーション(=価値創造)です。さまざまな価値観を組合せ、新しい価値を生み出す時代です。

工業社会の反転軸として未来社会を構想してみてください。
従来のオペレーションから、イノベーションにシフトしてみると様々な気づきがあります。
それには、「キリギリス」的発想と構想が求められます。

どうしたらいいのでしょうか?
「巣の常識が全てである」というアリの前提を変えていく必要があります。
それに方向性と着地点を示していくのがリーダーであり、リーダーシップです。

私は「経営品質」のプロですが、そこには、「事業戦略」と「組織戦略」がバランスされています。
その仕組みを取り入れられては如何でしょうか。

二つ目は、非分野主義(Anti-Disciplinary)です。
これは、MITラボの伊藤穣一氏が、「逸脱からはじまる学びの実践」で話されていました。
「MITメディアラボではAnti-Disciplinaryという理念を掲げており、単一の学問に収まるような研究は行いません。
また、研究者や学生といった垣根はなく、指導よりも創造を重視しています。異分野の人々が試作と対話を
重ねていくことで新しい価値を生み出し、世の中に投げかけています。
・・・
AIの時代になり、世界中の人々とコラボレーションするためのコストは劇的に低下しました。
今後はそれと同様に、ハードウェアの開発や生産、物流などにおいてもコストが劇的に下がっていくと思います。
そして、教育や学びも今後は大きく姿を変えていくでしょう。MITメディアラボが行う活動の焦点はここにあります。
内外の異質な人々を柔軟に組み合わせ、創造と対話を繰り返しながら、次代の学び方を模索しているのです。」

ライゾマティクスの齋藤氏は、一つの分野に限るのをやめる。分野をまたぐことの必要性を述べられていました。
「RHIZOME:リゾーム/地下茎」という発想をされていました。
頭に残りました。

「固定化した発想を覆す提案って、業界外の視点を持っているからできるんです」
領域をはみ出す、逸脱する異端児です。

これって、上記の「アリとキリギリス」ですよね。
齊藤氏は、ご自身のことを「キリギリス発想、構想と行動をもったアリ」と言われました。

「アリギリス」ですね。

始めに必要なのは、「キリギリス」的発想・構想です。
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「面白い」こそ価値の軸

2018年6月8日 次代を創る空飛ぶ思考

6月7日の文化経済研究会第1部は、面白法人カヤックの柳澤大輔・代表取締役CEOでした。
テーマは、「面白いこそ価値の軸、次代を創る空飛ぶ思考」

 その中で、二つの内容に焦点をあて、それを綴ります。

一つ目は、「早く気づくコト」
カヤック社は2012年に、それまで登り龍のように上手くいっていたゲーム事業が続けて6作が不振となりました。
社外取締役の指摘で、経営の立て直しに素早く着手して乗り切られたそうです。
そして、その一年半後に東証マザーズ上場がありました。

そう、経営の要諦は「早く気づくコト」にあります。
それは、
・事業の創生
・事業のコモディティー化
・事業の再生
経営の改善、革新等のあらゆることに通じます。

そして、「とにかく早く決断する」
それが、面白法人カヤック社長日記No.31に綴られています。
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意思決定の早さは、チームを勝利に導く上で、ものすごく重要です。
決断が遅いことによって致命的な危機が訪れることばかりでなく、早く決断することで致命的な危機が訪れることも、もちろんありますが、
どちらが多いかといえば、前者の方が多い気がしないでしょうか。僕はそう思っています。 ですので、まず心構えとして、とにかく早く決断することを意識しておかなければなりません。

問題を注視したくないから先送りにする。失敗したくないから、決断をしない。こういうことがないようにする。もちろん早く決断することが目的ではなく、決断によって成功をもたらすことが目的です。
だから、時にはじっくり時間をかけた方がいいこともある。けれども、自分の実力を磨いていけば、決断するスピードは必ず速くなりますし、過去に同じような問題が起きていたら、以前よりも決断は早くなるはずです。

そして世の中には、正解か、不正解か、いくら考えてもわからないことがある。であれば、最速で決断した方がいい。
決断には、失敗がつきものです。失敗をたくさん繰り返して、決断の精度をあげていく。経営者は日々そのサイクルを繰り返しているので、自ずと決断の達人になる。
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カヤック社も早く気づかなければ、そして決断して、素早く手を打たなければ経営危機になっていたかもしれないと柳澤氏は云われてました。
そこで、決断することで上場があり、その経験が一段と経営基盤を強くするのですね。

二つ目は、次代を創る空飛ぶ思考
カヤック社の経営理念は「つくる人を増やす」
“経営理念こそが、その法人の存在理由”と言い切られていました。

その為の手法として、本格的に「ブレーンストーミング」に取り組まれていました。
「ブレーンストーミング」とは、 ある問題やテーマに対し、参加者が自由に意見を述べることで、多彩なアイデアを得るための会議法です。皆さんも経験されていますね。

柳澤氏は、そのポイントを二つ述べられました。
① しっかりと仲間のアイデアに乗っかる
つまり、しっかりと仲間の云っていることを聴くということです。
効能として、そのことで、自分では考えも及ばないアイデアが出てくる。結果、チームワークが良くなる。
② とにかくたくさんの数を出す。
否定しないことが何よりも重要です。
効能として、そのことで、仲間(社員)の性格がポジティブになる

アイデアには2種類あって、
1.横軸:とにかくたくさん出す
2.縦軸:本質をつかむ

この「2.縦軸:本質をつかむ」ことができるヒトが少ないのです。
この二つを統合できるヒト、経営を意識的に開発、育成していることが、この会社の継続的な強みであり、経営理念「つくる人を増やす」につながっていますね。
応援したい経営者に出会いました。

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文化経済研究会「本気・信念のヒト」

2018年3月7日 「本気・本質・本流」のプロ講師二人

文化経済研究会・第93回定期セミナーに行きました。今回のテーマは「循環型社会」。
「経営品質プロフェッショナル」の仕事仲間の二人を同伴しました。

御一人目の講師は、もう、3回お会いしているユーグレナの「出雲社長」
「人と地球を健康にする」という信念のもと、躍進を続けられています。
ミドリムシを活かして地球規模で問題を解決し、循環型社会を実現しようと突き進む、ダイナミックなビジョンがあります。
500社にアプローチして打ち砕かれ、501社目(ITOCHU)で繋がるという、そこに至る諦めない、くじけない信念と壮絶なプロセスが響きます。

先日のWBS(3/1)では、下記の取組みが放送されていました。
ユーグレナ社×ジーンクエスト社、ヘルスケア事業で新領域「生命科学×IT」に参入
~遺伝子解析サービスを軸に、「未来の自分を健康にする」ソリューションを提供~

御二人目は、ハウステンボス・ハピロボの「冨田取締役」。
『人のOS=考える力がKey』
元々人間が持っている脳力を最大限引き出すこと。それを事例を紹介されながら、切々と説明してくださいました。

「ロボットで人々を幸福に ハピロボが描く未来の風景」
氏が取り組むのは、人を楽にするロボットでなく、その人の能力を引き出し、発展・成長させる事ができるロボットの開発。最先端の技術に固執せず、企業の理念を実直に追い求め、人々の生活を豊かで幸せにするために邁進されています。

御二人は、バングラデシュの貧困の本質、ハウステンボスの変遷、AI・ロボットの本質、それらの本質を見極め、本気で「本来と将来」に取り組まれていました。
①経験・体験の重要性、意味
②自分で考え抜くコト
③あきらめずにやり抜くコト
お二人の秘めた『怒り・マグマ』の中に、「本気・本質・次の本流」がドカーンと脳と心に響きました。多くの方達に、その『セミナー場』のライブ体験をしていただきたいと思いました。
セミナーの後、仕事仲間三人で表参道で懇親し盛り上がりました。三人でセミナーを体験したコトが自分たちの『次を創る』ことに繋がりそうです。
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帯広セミナー:「北陸むつみ会」

2018年2月13日 「北陸むつみ会」帯広セミナー

北陸銀行・帯広支店様から招かれて講演をしてきました。
日本のあちらこちらを巡ってくると、土地柄、時節、経済環境等によって、参加される方達の雰囲気が大きく違うのがすぐに分かります。

ここに集う方達は、誠実で前向きで、大地に根付きながら、新しいことに挑戦しようというフロンティアスピリッツを強く感じることができました。

さて、『次の柱』は衰退時期にむかう前に、前向きな危機感と当事者意識を持って「構想・行動・更新」により創られる方が成功の確率がぐーんと高くなります。
この十勝帯広には未開拓のポテンシャルがいっぱいありますね、
『中心の軸』がまだ空白のように見えます。つまり、余白があり伸びしろがいっぱいあります。このままでは、十勝帯広はたいへん「勿体ない」です。

さてさて、セミナーの後の懇親会では、北陸の美味しい料理とお酒、そして素敵な話のご馳走をいただきました。
またお会いできることを楽しみにしています。
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播磨国際協議会セミナー

2017年12月6日 企業間連携ワークショップ

姫路が本拠地の「播磨国際協議会」に呼ばれて、「違いを生む方法&異業種コラボ実践」のワークショップを行いました。
最初に、本質的な違いを創り出す「3つの知」を演習を交えてご案内します。知らず知らずのうちに自分達が勝手に作り上げて縛られている「常識の枠」を外すことから始まります。
その基礎と応用の実例をご紹介することで、大きく意識が拡がります。
後半は、会員同士の実際の組合せによる、『広い知』を基盤にしたダイアグラムを使って、30分ほどで、お互いの想い、夢、妄想が交差するところを検討していただきました。そこには、自分達も驚く点滅・融合があり、将来の光の筋(コラボ)が見えてきます。
それは、たった一回のリアルな企業間連携の体験なのに、素敵なコラボレーションがその『場』で生まれてしまうことが偶有性です。その手ごたえを実感したようです。
結果を発表する全員から、イキイキワクワクした表情が伝わってきて、協議会の未来の息吹を感じることができました。
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誰かの犠牲で成り立つ経済を終わらせよう。

2017年9月15日 社会性と経済性の両立

昨日(9月14日)の文化経済研究会の第2部講師は鎌倉投信(株)の新井和宏取締役でした。
「三方よし」ではなく、「八方よし(あらゆる側面から見て好もしく判断されるさま、非が見当たらない経営)」を真正面から把へて、社会性と経済性を両立させる「きれいごとの信頼と共感」で成り立つ経営と投資の実際を聴きました。
とっても清々しくなりました。鎌倉投信に全面的に共感しました。

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官民ならぬ「民官協働」のまちづくり

2017年7月21日 地域創生・市民主権の官民協働

本日午後は群馬県前橋市の山本龍市長講演「市民・団体・企業との協働によるまちづくり」に参加しました。
私自身も「官民協働」のご支援をしていますが、あちらこちらで行政の限界を見てきました。山本市長は市民の善意とやる気を全面的に信じているのです。「市民は頼りになる、信じる!」ことを分母にしての「民官協働」の取組みには驚嘆しました。一気に山本市長のファンになりました。「めぶく」ビジョンの展開も楽しみです。

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日本スパの伝道師

2017年7月13日 日本オリジナルのスパカチャー

昨日の文化経済研究会に、㈱ウェルネスアリーナの梶川貴子代表が登壇されました。8年前にお会いし、あなたはなぜスパに行くのですか?という問いに、『大切にされていると感じるから』というスパサービスで最も大切なコンセプトを提示されていたのを思い出しました。今回は、更に「日本には『宝物』がある」という様々な具体的な事例をスパの歴史とともに伝道師として伝えていただきました。スパのプラットフォームとして、『顧客を囲い込むのではなく、顧客に囲まれる姿』も見えてきました。
「人間として正しいことをするコトが経済合理性に叶う時代になりつつある」というメッセージが特に心に響きました。
これから、美しい日本のスパのかたち「SPA IN LIFE(Life Design Books)」を読み始めます。
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2017年5月31日 特別展「茶の湯」

37年ぶり 「茶の湯・日本美の粋」

 

「茶の湯」をテーマにこれほどの名品が一堂に会する展覧会は、昭和55年(1980)に東京国立博物館で開催された「茶の美術」展以来、実に37年ぶりだそうです。会期が6月4日までのギリギリに間に合いました。おもてなしウェアを構成する①しつらい、②ふるまい、③心づかい、を代表格である「茶の湯・日本美の粋」を堪能しました。誰もが感じるとは思いますが、入場者数が百分の一くらいになるといいのにと・・・。

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時代の大きな変わり目

2017年5月17日 「魔法の世紀}

本日の文化経済研究会のゲストスピーカーは、この頃特にメディアの露出頻度が高い落合陽一さんでした。メインテーマは、「コンピュテーショナル・ダイバーシティー(計算機的多様性)」。人間が人間のために働く時代から、人間がやるものをコンピュータ・ソフトウェア・AIロボットが代替する時代へのパラダイムシフトを分かり易く説明されていました。
「その時の人の幸せの風景とは?」を思わず想像・創造してしまいました。
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