ロボットの本来と将来

10月20日 Japan Robot Week 2016

2015年2月に政府方針として発表された「ロボット新戦略」では、「ロボrット革命」の実現に向けて、わが国として「世界一のロボット利活用社会」を目指すこととしています。今後ロボットの活用を進めるべき分野として、ものづくり、サービス、介護・医療、インフラ・災害対応、農林水産業・食品産業の5分野が重点分野として位置付けられています。
神奈川県、東京都、埼玉県、愛知県の取組みが揃って聴ける「ロボット開発拠点戦略フォーラム」にも参加しましたが、ロボットAIの将来を考える時、「人間」とは何か?、人々はどのようなライフスタイルを望んでいるのか?に自分の想いが向かっていくのに気づきます。超高齢化社会とは相性が良いと洞察できますが、新産業を含めて、日本がロボット・AI・IoTの根本と隆々とした将来を提示できるようにしたいですね。

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マイナビ・インタビュー

2016年10月14日 従来のマネジメントからどうはみ出すか?

大手電機メーカー・パイオニア株式会社で、エンジニアの専門分野を歩んでこられましたが、ある時、発想の転換とともに「異業種とのコラボーションによる経営革新」という構想に辿り着きます。顧客、社会が幸せになれる顧客価値を創造しなければならないのに、機能&性能のモノ発想に追われ、効能という本筋を見失いがちな「専門分野一途の危険性」に気づき、積極的に異業種とWIN-WINとなる新しいライフスタイルを提案することで数々のヒット商品を生み出しました。100社以上とのコラボを行い、異能ぶりを発揮。「ミスター・アライアンス」と呼ばれることも。2013年、パイオニアを早期退職し、自らを代表に「新価値創造研究所」を立ち上げ、様々な企業に「顧客価値創造による経営革新」を促しております。業績不振からの脱却、異業種と交わることで社内活性化を狙う企業にとって、この構想力は躍進へのヒントに満ち溢れることでしょう。

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◆あの芳醇なスピーカーを生み出した構想力

非常にわかりやすい異業種コラボの実例としては、パイオニア時代にサントリーさんと『ピュアモルトスピーカー』という商品をプロデュースしました。サントリーさんで40~50年使用し続け、すっかりウイスキーが染み込んだ樽の木を使用したスピーカーです。樽材は樹齢100年の水楢材を使用していますが、ウイスキーを樽の中で10~15年と熟成させ、それを約半世紀の間に3回も繰り返しますと、もう香りや色等がなくなって御役御免なんですね。ただ、木材としての寿命はあと50年もあるのです。そこでウイスキー樽をスピーカーへと活用し、商品化するプロデュースに取り組みました。ヒントは有名な高級バイオリンの『ストラデバリウス』です。あれも木材を塩漬けにすることによって、中の導管が通り、あのような美しい音色が可能になるそうです。そこには樽物語というストーリーをつむぐこともできますし、元々ウイスキーと音楽は相性が良いのです(笑)。新聞発表したら、すぐに完売しました。次のヒット商品は「音楽とファッション」の相性に着目しました。ポータブルCDプレーヤーをスケルトンにして、その商品をラフォーレ原宿の全マネキン人形にたすき掛けする展示でニュースになりました。そのヒットプロジェクトには異能な人財を社内から集め、新たな生命と物語を次々に生み出し、また、企画から販売までを一気通貫することで、自分たちの新しいスタイルをそのまま顧客にお届けすることができました。

◆21世紀はレールなき航海の時代

20世紀は「鉄道の世紀」でした。レールがあり目的地も明確で、「改善と効率でいかにそこに早く到達できるか」を競い合っていた。つまりオペレーションとマネジメントを得意とした企業が勝つというモデルでした。それが得意な方々が現在、企業の役員です。ところが21世紀は先行きが不確実な混迷の時代です。レールがないから行く先も、道筋も分からない。言わば「航海の時代」です。私のやり方は社内の選抜メンバーにドックに入っていただいています。最初に、「私たちが将来に向けて大切にすべきなのは、一体何か?」という『錨』(本来)を明確にした上で、「この船はどの方向へと向かっていきたいのか?」目指す『北極星』(将来)を一緒に探していきます。実は、この「何が大切なのか?」を浮き彫りにするプロセスが得意なのは女性なんです。それは『こころ』を扱うからなんですね。また、良い意味で企業の固定観念に縛られていませんから。「ちょっと、ここがおかしいと思います」「こうじゃないですか?」と堂々と言えてしまう(笑)。それが強み。そのように言える環境をこちらが醸成していくのですが、メンバーの中で女性が一番スキルアップすることが多く、『場』が活性化します。だからこそ私は、経営陣の方達にあらゆるプロジェクトに、必ず女性を入れることを推奨しています。

◆従来のマネジメントからどうはみ出すか?

グーテンベルクの活版印刷機は、羅針盤、火薬と並んで「ルネッサンス期の世界三大発明」と呼ばれています。グーテンベルク氏の実家は刻印機を作っていたそうです。家の周囲にはワイン製造に使うぶどう搾り機がありました。そんな環境の中、ぶどう搾り機と刻印機が新しく組み合わさり、活版印刷機という化合物ができました。そのような意味で、何かと何かをつなげるアイディア、ヒット商品、新事業とは、すべて既存のモノ、コトの組み合わせです。イノベーションという言葉を提唱したシュンペーターは、それを『新結合』と呼びました。前述のヒット商品『ピュアモルトスピーカー』も新結合です。そのコツは、共通項を見出し、境界を乗り越えて新しい生命を吹き込み、そこに素敵な物語を紡ぎ出すことにあります。AI/IoTの時代、すべての製造業は今後、形を変えたサービス業へと変化すると思います。もし難しい場合は、それを専門とした企業とアライアンスをすることで道を拓くことをお薦めします。

◆企業へのメッセージ

もしも行き詰ったり悩んだりした時は、常識の殻を破る「三本の矢」をイメージして下さい。第一が、「私たちは一体何を大切にしていくのか?」を洞察します。事業の再定義がポイントです。これが「インサイト(深く読む)」。第二が、「世の中いったいどうなるのか?」と洞察する。それが「フォーサイト(高く読む)」。そして、第三がそれらを新結合する「ゲシュタルト(広く読む)」。この3本の矢が出揃うと新しい事業の輪郭、顧客の笑顔が見えてきます。

さて、21世紀は「イメージメント(構想)とイノベーション(革新)」が牽引する時代です。従来価値観の常識を疑い、顧客・社会を幸せにする「イメージ力」が問われます。新しい時代の本質を見抜き、次の本流をイメージして、本気(PASSION)→本質(MISSION)→本流(ACTION)の流れを創ってくれるのが「三本の矢」なんです。そして、新しい成長には、構想→行動→更新が必須です。それが私の得意とする構想力と革新力です。ぜひ、ご一緒に、隆々とした未来を創りましょう!

次世代農業ライフ

10月14日 日本最大の農業総合展

第6回農業ワールド(幕張メッセ)に行ってきました。「農業資材EXPO」「次世代農業EXPO」「6次産業化EXPO」の3つにエリアが分かれており、海外企業を含む730社が出展。農業に関するあらゆる製品やサービスが集結していました。
農業、IT業、エネルギー、製造業が本格的に融合した次世代農業、高次産業化の道筋が見えてきましたね。自然エネルギーの活用、ICTの活用、モテる農業ウェア、ドローンによるハイテクソリューション、アシストスーツ、儲かる植物工場、持続可能なアグリカルチャー等々、たいへんですけれど早く次のステージに上がって欲しいです。
たくさんの海外の方達がこのイベントに見学にきていました。みんなで新しい農業で元気になりましょう。

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これからの都市の使い方

2016年10月3日 二子玉川・蔦屋家電イベント

二子玉川・蔦屋家電のトークセッションに参加しました。テーマは、「都市をたたむ人餐場伸)」&「エリアリノベーションする人(馬場正尊)」の新結合です。「使うつくる計画」という高密度(コンパクトシティ)から減密度(スポンジシティ)への逆行が急です。思わず、本を4冊購入してしまいました。

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ホシノタニ団地@座間

9月28日 2016年度 グッドデザイン賞候補視察

リノベーション賃貸住宅「ホシノタニ団地」の視察に行ってきました。小田急線座間駅前の小田急電鉄の社宅(昭和40年代築)をそのまま利用してリノベーションし、賃貸住宅と民間のコミュニティー施設に再生した事例です。共同受賞企業の「ブルースタジオ」は AURA243多摩平の森のリノベーションの建設設計監理を手掛けた会社です。中庭には、アグリメディアが運営するサポート付農園「シェア畑」があり様々な野菜が実っていました。また、ドッグランや農家cafeも併設されて団地の概念を変え地域に開かれた団地を目指しています。
地域や住民同士のコミュニケーションを大切にして、良き昭和の繋がりを再生しています。ここの農家カフェにも人が集っていました。緑を見ながらお茶してきました。
◆10/23(日)第四回ホシノタニマーケットが開催されます。お近くの方は愉しめると思います。
http://www.odakyu-fudosan.co.jp/sumai/mansion/hoshinotani/
◆ブルースタジオ
http://www.bluestudio.jp/
◆アグリメディア
http://agrimedia.jp/

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