2019年2月27日 「産業革命から脳業革命へ」
落合陽一さんのオープニングレセプション(1月25日)をきっかけにして、「価値創造」と関係するコトを10夜に亘って綴ってきました。
もっともっと綴れるのですが、「何故こんなに綴りたくなるののか」を自分に問いました。
落合陽一さんの場合は、「OS(オペレーションシステム)が違う」(OSとは、コンピューターを動かすためのソフトウェアのこと)
というのが結論です。
それは、従来の考えや常識、そのアプリケーションではなくて、「考え方の分母」が違うからです。
それは「明治維新」以降で起きたような変革(欧米に追い付き、追い越せ)に近い「OS」の変更に思われます。
いい例えではないのですが、「馬車から自動車」に劇的に変化(機械化)するようなものです。
それで、「モータリゼーション」「モビリティ」と、ライフスタイルやインフラが変わりましたね。
また、「自動車」も変革の只中にいます。それも、インターネットと脳業に関係しています。
今回の変革は、「産業革命から脳業革命(Computational Diversity(計算機的多様性)」
それは、「3つのエコロジー(地球・社会・人間)」の“幸せ”につながるものでなければなりません。
その未来社会は、従来のような
・手足のよる労働
・ホワイトカラー的労働
から、AIとの共生や、AIの上位のポジションにあたる「超知的労働」、「横串統合」とは何か?
ということを想像・創造して、ビジョン・構想を提示することに当たります。
(「労働」という言葉が、そぐわない時代になりそうですね。新語が必要です)
課題として、これまでの考え方・常識と「OS」が違うので、従来の既得権の方達の反対や抵抗が気になるところです。
上記について、落合陽一さんが語っているところを引用します。
---------
—「ワークライフバランス」が重要だと言われていますが、これも嘘だと思います。ワークとライフをバランスよくという発想が、タイムマネジメントの発想です。
われわれにとって重要なのは、ストレスマネジメントです。時間で区切ってもストレスが多い職場であればストレス負荷は大きい。
近代は筋肉的ブルーカラー時代から連なる単純頭脳労働のホワイトカラー時代だったのでタイムマネジメントとして仕事=労働力×時間で管理するしかなかったのですが、現代はより、未知なものに挑戦したりクリエイティブが求められる知的労働が盛んな時代なので、ストレスがないことをどうやって作っていくか。
ストレス負荷を何%かけるのか、そしてその心のストレス耐性一人一人がパラメーター化することが重要なのです。知的生産は時間の問題ではなく、成果物の問題ですし、筋がいい人は筋が悪い人の何万倍もアウトプットが違って来る。この差は筋肉や単純計算の時代にはなかった格差です。—
---------
「働き方改革」「労働生産性」も上記のことを頭におきながら進めていくことが求められます。
これからの「知的生産」とは、「価値創造の知」が中心となってきます。
その「価値創造の知」の「OS」を身につけることが求められますね。
価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ