橋本元司の「価値創造の知・第219夜」:「ICHIRO: ファンの存在」③

2019年3月26日 ファン(FUN)がファン(FAN)になる

首記に「ファンの存在」と記していますが、「ファン(FAN)はファン(FUN)を通して、ファン(FAN)になってゆきます」
それは、「第108夜:ファン(嬉しい・楽しい)がファン(愛好者・熱狂者)を生む」に記しています。『良い目的』(第28夜、第107夜)を明確にしておくことが重要です。

ビジネスや地域創生に置き換えると、「ファン(FAN)」は「顧客」にあたります。
前夜・前々夜に引き続いて、イチロー選手の引退会見から、「価値創造」に密接に繋がる珠玉を綴ります。

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Q. ファンの存在はイチロー選手にとっていかがでしたか?

A. ゲーム後にあんなことが起こるとは想像してなかったけど、実際にそれが起きて。普段はなかなか日本のファンの方の熱量を感じることは難しい。

久しぶりに東京ドームに来て、ゲームは基本的には静かに進んでいくんだけれど、日本の人は表現するのが苦手だと思っていたけど、それが完全に覆った。

内側に持っている想いが確実にそこにあるということ。それを表現したときの迫力はこれまで想像できなかったものです。

あるときまでは自分のためにプレーすることがチームの為になるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたけれど、
ニューヨークに行った後からは、「人に喜んでもらえることが一番の喜び」に変わってきた。

『ファンの存在無くしては自分のエネルギーは全く生まれない』と言ってもいいと思う。—

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前職・パイオニア社の「ヒット商品プロジェクト」のステージで、「ファン(FAN)とファン(FUN)」を意識することで、今までになかった「自分の内側からのエネルギー」が湧いてくることを実感してきました。

そのことと、ICHIROさんの云う
・「人に喜んでもらえることが一番の喜び」
・『ファンの存在無くしては自分のエネルギーは全く生まれない』
とは同じことと洞察しています。

その様に、「宇宙のルール」はできているのだと思います。

喜び・嬉しい・楽しいのFANが減少すると、愛好者・熱狂者のFUNが減少します。
そこに対応・適応できないと倒産(第13夜、第172夜)に繋がります。

同時に、自分の中に「喜び・嬉しい・楽しい」がないと長続きしないのですね。
それは、前夜の『できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思うなら挑戦すればいい』にも密接な関係があります。
下記、「少年へのメッセージ」もご覧ください。

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Q. 少年にメッセージを送ってほしい

A. 野球だけでなくてもいい、自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけてほしい。夢中になれるものが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていくことができる。

それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまう。色んなことにトライして、自分に向くか向かないかよりも、自分が好きなものにトライしてほしい。—

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自分の「喜び・嬉しい・楽しい」と顧客の「喜び・嬉しい・楽しい」が繋がるといいですね。
それが、『事業』です。

そのような実践と体験をしてきました。
ただ、「諸行無常」という宇宙のルールがあるので、それは永遠には続きません。

それも、『事業』の宿命です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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橋本元司の「価値創造の知・第218夜」:「ICHIRO: やりたいと思うことに挑戦する」②

2019年3月25日 『ミッション』と『ビジョン』の再定義

前夜に引き続いて、イチロー選手の引退会見から、「価値創造」に密接に繋がる珠玉を綴ります。

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Q. 夢を叶えて成功して、何を得たと思っていますか?

A. どこからが成功で、どこからがそうじゃないのかは判断できない。

だから「成功という言葉」は僕は嫌いなんですけど、新しい世界に挑戦するということは大変な勇気だと思うんですけど、ここはあえて成功と表現しますが、

成功すると思うからやってみたい、それができないと思うからやらない、という判断基準では後悔を生むだろうと思う。やりたいならやってみればいい。

『できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思うなら挑戦すればいい』

そのときにどんな結果が出ようと後悔はないと思う。自分なりの成功を勝ち取ったところでじゃあ達成感が残るかというと僕には疑問なので、基本的にはやりたいと思ったことに向かっていきたい。

何を得たかというと、「こんなものかなー」という感覚ですかね。
それは「200本」をもっと打ちたかったし、できると思ったし、1年目にチームが116勝して、その次の二年間も93勝して。勝つのは難しいものじゃないなと思ってたけど、大変なことです。

「勝利する」ということは。

この感覚を得たことは大きいかもしれないですね。—

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自分ゴトですが、前職・パイオニア社で、本社から総合研究所に異動しました。
下記の変換が大きな課題でした。

①技術オリエンテッドの「研究所」に、『顧客接点』『顧客価値視点』を注入すること
②同研究所に、体系的な『将来構想』を注入し、「次の事業の柱」を確立すること
③「イノベーション&マーケティング」を結合し、「新価値創造」の体質に更新すること
(2000年前後は多くの異業種コラボレーションや社外からの将来シナリオプランニング支援の依頼があり、大手企業の研究所にも伺いましたが、そのような研究所が大半でした)

『できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思うなら挑戦すればいい』

研究所には、それまで成長・成功してきた強みの「技術・技能」があるのですが、それらが、

・成長→成熟→衰退

という『諸行無常』の道を必ず辿ります。

それまでの用途や視点では『強み』でなくなることを意味します。

それは、「イノベーションのジレンマ」です。

問題は、「できること(技術)」と「価値を生み出すこと(顧客価値)」にギャップが生まれることです。

「従来能力で、自分達にできること」ということが『間に合わない』時代に突入しています。

それは、『家電』『自動車』も同じ道を辿っていきます。

そこに必要なのは、『ミッション』と『ビジョン』の再定義です。

「できるコト」からつくる「ビジョン」が時代とマッチングしない、価値レベルが低い事例を多くみてきました。

先ず、「やりたいコト」から「ビジョン」を構想してみましょう。

隆々としたイメージを創るのです。それは、会社も地域も人生も同じです。

すると、「不足」「余白」「負」が観えてきます。

それは、
・第22夜、第207夜:余白、
・第57夜:本来・将来・縁来
・第89夜:本質的な違いを生み出す方法
に記していますので関心のある方はご覧ください。

そこに「挑戦」するのです。

トップに、先ずその『イメージ』と『やり抜く覚悟』がないと実現しません。

想わなければ、動かなければ実現しないのです。

『できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思うなら挑戦すればいい』

これからの時代に上記は、子供から青年、大人、そして壮年の全てに言えるコトと思います。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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橋本元司の「価値創造の知・第217夜」:「ICHIRO: 積み重ねでしか自分を超えられない」①

2019年3月22日 遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない

昨晩にイチロー選手の引退会見があり、最初から最後までその「言葉・言霊」に魅入りました。

本夜から「価値創造」に密接に繋がる珠玉の幾つかを引退会見から綴ります。

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Q.日本人としてイチロー選手を誇りに思っている人は多い。生き様で伝わっていたら嬉しいなと思うことはありますか?

A.生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方という風に考えれば、先ほども話したように、人より頑張ることなんてとてもできない。

「あくまでも秤(はかり)は自分の中にある」

それで自分なりに秤を使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくを繰り返していく。するといつの日か「こんな自分になっているんだ」という状態になって。

少しずつの積み重ねしか、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。
「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられない」と僕は考えている。

地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあるが、でも自分がやると決めたことを信じてやっていく。

それが正解とは限らない。間違ったことを続けてしまっていることもある。でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない。ーーー

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『積み重ねでしか自分を超えられない』

これは、スポーツに限らず、「価値創造」や人生すべての道理に想います。
ただ、これを人は地道にできなくて、踏み外したり、諦めたり、楽な方に流れてしまうことが多いのですね。

自分ゴトですが、中学の時に、バドミントン国体3位の先生の指導を受けていましたが、その上で高みを目指すには、練習と実戦の『積み重ね』しかありません。
そうやったある時に、『壁』を超えている自分に気づいて嬉しくなったことを思い出します。

そして、第173夜「マイナスはプラスにするための準備期間」でも野球人「桑田真澄」さんの下記共感の言葉を思いだしました。

『練習したからといってすぐに結果が出るものではない。毎日コツコツ努力していると、人間はある日突然、成長する』
同じことを云っていますね。

さて、第147夜『真の企業再生・創生』(リストラではなく、リ・オリエンテーション)とは?
の中で、

・設計→技術企画→開発企画→ヒット商品→新事業創造→研究所→事業開発

という自分のプロフィールを記しました。

上記の「技術企画」というステージの時に、5年後に新設される「新工場の構想づくり」を統括部長から自分に白羽の矢が立ちました。

「10年後、20年後の未来を想定して検討、構想すること」

と言われ、当時33才の自分には「未来を洞察する」本格的スキルを持てていないことを自覚しました。
そこから、「将来・未来」を体系的・本格的に洞察する「価値創造の旅」が始まりました。

多くの一流の方達との出逢いと自分なりの積み重ねをそれこそ地道に行って、心得と方法を磨き上げました。
何回かの失敗と試行錯誤で、「ヒット商品プロジェクトのリーダーのステージでは、成長し将来洞察と価値創造実践が得意になっている自分」がありました。

その「道」に終わりはなく、油断していると遠のいていくという果てしない道なのですが、上記のイチロー選手の言葉には、それと重なる深みと共感がありました。
そう、今でも『価値創造の積み重ね』を更新しています。

価値創造から、事業創生、地域創生、人財創生へ

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橋本元司の「価値創造の知・第216夜」:「落合陽一: 無人化・自動化・脱人間化」⑫

2019年3月1日 日本再興!!

「落合陽一さんと価値創造」を11夜に亘り綴ってきましたが、本夜で一区切りにしたいと思います。
きっと、またどこかで綴りたい夜も出てくると思います。

前夜(第215夜)は、産業革命に匹敵するAI・超AIによる「脳業革命」について記しましたが、
それが私たちの社会(Society)に入ることで、産業やライフスタイルにどのような変化があるのでしょうか。
落合陽一さんが語った内容(第211夜)の一部を引用します。

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—明治のことを戦中の5年間を基準にして、まずそこの否定しから戦後憲法を作りました。しかし、1880年代から1930年代の日本の近代化ならびに工業成長は著しかった。

そのときには良いことも悪いこともあった。それを検証しないで戦後憲法を作った。そこをどうドラスティックに変え、コンピューター化していくかということだと思います。
—キーワードは無人化と自動化、脱人間化です。人間が人間の世話をするという常識だと思っていることを一旦忘れ、どうやって規格化した人間をなくし、パラメーター化するかということが大事だと思います。

その中でわれわれは人口減少ボーナスを受け取るために、無人化と自動化のあらゆるインフラを整えていかなくてはならないのだと思います。

勘違いしてはいけないのは、無人化自動化した環境やものの形は人の踏襲をする必要がありません。そこは脱人間化していかないと、型にはまった形をとってしまうのではないかと思います。

われわれは今デジタルネイチャー(計算機自然)の揺籃する、コンピューテイショナルダイバーシティ(計算機多様性)の世界に向かっています。

そこでは、われわれは新しい自然観と近代的人間性の超克を行っていくでしょう。

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ここに、「脳業時代」を母体とした新産業のキーワードが語られています。

・「無人化と自動化、脱人間化」

否応なく、新産業はこの方向に進んでいくものと洞察します。

ここでは、あらゆる分野で破壊的創造<ディスラプション>が繰り返されます。
もう私たちはそれを目撃し、体感しています。

それをずっと前に実感したのは、駅の「自動改札機」。
日本初の自動改札機は、1967年(昭和42年)に阪急電鉄北千里駅に設置された立石電機(現在のオムロン)製。
これは画期的でした。

オムロン創業者・立石一真氏は、未来社会に素晴らしい視点を持たれ、実行されました。
第109夜に、綴った3C(コンピュータ・コミュニケーション・コントロール)も立石一真氏から多くの刺激を受けました。

日本は自動化と機械化で伸びる産業が得意なのです。否、ここが生命線だと思います。

そして、“これまでのインターネットは統一された「マス」だったのですが、今後、AI/インターネットは個人化していきます”
そこに必要になってくるのは、左脳のComputational Diversity(計算機的多様性)と右脳の「おもてなし」です。
「おもてなし」については、第164夜に綴りましたので引用します。
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「おもてなし」とは
A.しつらい=ハードウェア
B.ふるまい=ソフトウェア(メニュー・プログラム等)
C.心づかい=ハートウェア(ヒューマンウェア)
の3つでできています。
それはとっても凄いインパクトのある言葉なのですがそれを洞察できている人は僅かです。
それが、いよいよ2020年から全面的に立ち上がります。

アップルは、「A.ハードウェア*B.ソフトウェア」という「顧客を囲い込む」覇者でしたが、2020年から「ハードウェア*ソフトウェア*ハートウェア」の「顧客に囲まれる“つながりづくり”」三位一体が世界を席巻します。
それが、「主客一体」(第93夜)の世界であり、「リアルな場」と「バーチャルな場」の双方から立ち上がり、それらが融合してゆくことが洞察できます。
いったい誰が覇者になるのでしょうか?
参考に、「おもてなし」時代の「価値共創とクラブ財」については、第97夜に綴っています。

さて、もう25年前になりますが、1993年に前職経営会議で発表した内容を記します。

「農業」⇒「工業」⇒「情業」⇒「脳業」⇒「興業」⇒「浄業」⇒

発表した1993年は、「情業」(高度情報時代)真っ只中であり、その次にくるのは「脳業」(AIoT時代)です。
ぴったし当たってますね。そして、その次は古代ローマ帝国を螺旋展開したした「興業」。それは時間差で併せて到来するのは間違いありません。
スティーブジョブズは、「情業時代」の王者でした。
次の覇者は、「ニッポン」でありたいですね。
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「脳業時代」の“Computational Diversity(計算機的多様性)”と「興業時代」の“おもてなし”をシームレスにすること(=新結合)。
そして、第205夜で落合陽一さんが気にしているwabisabi(ワビサビ)等の「日本の方法」(第76夜)を三位一体で組込むことが

「日本再興戦略」
の“ど真ん中”と洞察しています。

共に、「日本再興」に邁進しましょう。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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橋本元司の「価値創造の知・第215夜」:「落合陽一: 「OS(オペレーション・システム)が違う」⑪

2019年2月27日 「産業革命から脳業革命へ」

落合陽一さんのオープニングレセプション(1月25日)をきっかけにして、「価値創造」と関係するコトを10夜に亘って綴ってきました。
もっともっと綴れるのですが、「何故こんなに綴りたくなるののか」を自分に問いました。

落合陽一さんの場合は、「OS(オペレーションシステム)が違う」(OSとは、コンピューターを動かすためのソフトウェアのこと)
というのが結論です。
それは、従来の考えや常識、そのアプリケーションではなくて、「考え方の分母」が違うからです。

それは「明治維新」以降で起きたような変革(欧米に追い付き、追い越せ)に近い「OS」の変更に思われます。

いい例えではないのですが、「馬車から自動車」に劇的に変化(機械化)するようなものです。
それで、「モータリゼーション」「モビリティ」と、ライフスタイルやインフラが変わりましたね。
また、「自動車」も変革の只中にいます。それも、インターネットと脳業に関係しています。

今回の変革は、「産業革命から脳業革命(Computational Diversity(計算機的多様性)」
それは、「3つのエコロジー(地球・社会・人間)」の“幸せ”につながるものでなければなりません。

その未来社会は、従来のような
・手足のよる労働
・ホワイトカラー的労働
から、AIとの共生や、AIの上位のポジションにあたる「超知的労働」、「横串統合」とは何か?
ということを想像・創造して、ビジョン・構想を提示することに当たります。
(「労働」という言葉が、そぐわない時代になりそうですね。新語が必要です)

課題として、これまでの考え方・常識と「OS」が違うので、従来の既得権の方達の反対や抵抗が気になるところです。
上記について、落合陽一さんが語っているところを引用します。
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—「ワークライフバランス」が重要だと言われていますが、これも嘘だと思います。ワークとライフをバランスよくという発想が、タイムマネジメントの発想です。

われわれにとって重要なのは、ストレスマネジメントです。時間で区切ってもストレスが多い職場であればストレス負荷は大きい。

近代は筋肉的ブルーカラー時代から連なる単純頭脳労働のホワイトカラー時代だったのでタイムマネジメントとして仕事=労働力×時間で管理するしかなかったのですが、現代はより、未知なものに挑戦したりクリエイティブが求められる知的労働が盛んな時代なので、ストレスがないことをどうやって作っていくか。

ストレス負荷を何%かけるのか、そしてその心のストレス耐性一人一人がパラメーター化することが重要なのです。知的生産は時間の問題ではなく、成果物の問題ですし、筋がいい人は筋が悪い人の何万倍もアウトプットが違って来る。この差は筋肉や単純計算の時代にはなかった格差です。—

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「働き方改革」「労働生産性」も上記のことを頭におきながら進めていくことが求められます。

これからの「知的生産」とは、「価値創造の知」が中心となってきます。

その「価値創造の知」の「OS」を身につけることが求められますね。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
落合陽一44

橋本元司の「価値創造の知・第214夜」:「落合陽一: 機械化ボーナス」⑩

2019年2月26日 日本先行の「新経済・新技術・新ライフスタイル・新価値・新特許」

第211~212夜から、落合陽一さんが語った「高齢化社会で経済成長する方法」をもう一つ引用します。

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—もう1つはわれわれの健康寿命をどう伸ばすか。例えば認知症のおばあさんがご飯を食べたことを忘れると言いますが、食べたことを書いておいてあげればいいし、人間は同じことを聞かれて怒りますが、グーグルホームやアマゾンのAlexaは何度同じことを聞いても怒りません(笑)。

このようなことを本気で考えていけば、われわれは人口減少したがゆえに、政情不安なく生産性を上げられるはずです。退職した人の分を補うように人を採用するのではなく、ロボットが補っていけば人口が半分になったとき、半分は機械が支える社会を作れるはずなのです。

これは欧米、中国、インドのように人口が増加する社会では人の働き口を機械が奪うので実現できません。でも日本は運よく減少しているので、これから20年くらいで機械化ボーナスを得ることが次の取り組み課題だと思っています。

その中でわれわれはいかにして可処分所得を取り戻して経済循環に乗せていくか。それを考えないといけない。清貧な世界は素晴らしい。しかし、経済が循環し消費に転換するがゴミがない社会。一見その矛盾したビジョンをどうやってコンピューテーショナルに解放するか。

歴史上、そんな社会はなかった。それはわれわれの歴史にインターネットがなかったからです。—

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①『退職した人の分を補うように人を採用するのではなく、ロボットが補っていけば人口が半分になったとき、半分は機械が支える社会を作れる』

②『これから20年くらいで機械化ボーナスを得ること』が次の取り組み課題

上記の様な「ビジョン(行先)」と「取組み課題と方策(行き方)」を明確にすることで、一気に力が合わさります。
それが可能な条件(人口減少、停滞経済、ロボット技術、国民性)が揃っています。

・一見矛盾したビジョンをどうやってコンピューテーショナルに解放するか?
・それを国民にどうやって納得してもらうのか?

特区や特別地域や特別大学を募集すれば、手をあげるところは多いでしょう。

そこには、人生100年時代の医療・AI技術、ロボット技術、次世代住宅等々が集まり、それは自然に恵まれた『場』にあります。

そして、それらは次々に更新され、「脳業」の次の時代の「興業」をも取り込んで、その次世代文化を世界に発信してゆきます。

そこには、イノベーションを伴って、様々な業種の連携が始まります。
日本先行の「新経済・新技術・新ライフスタイル・新価値・新特許」、そして笑顔が次々に生まれてくるでしょう。

あなたは、賛成されますか、反対されますか?

新価値創造研究所は、全面的な賛成を表明します。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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橋本元司の「価値創造の知・第213夜」:「落合陽一: 高齢化社会で経済成長する方法」⑨

2019年2月25日 その問題(社会)の現実を、より良いものへと「変える」ことが大切

日本はもう高齢化社会ではありません。『高齢社会』です。
皆さんがメディアから植え込まれた『高齢社会』のイメージはどうでしょうか。

・高齢化社会で人口が減少し、若い人の負担が増えていく
・年金制度が破綻する
・60歳定年ではなく、70~80歳まで働く

日本の人口分布は、昭和の時代はピラミッド型でしたが、それが逆ピラミッドになっています。
自分の次女の様な、平成生まれの若い人達から見ると、

「自分たちの未来が抉られている」

と思っても無理のないことでしょう。

落合陽一さんがその辺りをどの様に考えているのかを前夜に引き続いて加筆引用します。
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—(上記のことは)今見れば大きな間違いだと言えるでしょう。最初に言いましたが、われわれが社会でまず止めなくてはいけないことは、人が人の面倒をみること。
これが大前提です。
これはスケールしないしコストパフォーマンスが最悪です。今、われわれが取り組むべきは、人間ではなく機械に人間の面倒をどれだけ見させるか。
「機械に老人ホームの面倒を見られたら怖い」と言われます。でも考えてみてください。ウオシュレットでおじさんの手が下から伸びてきてお尻を拭いてもらったら怖いでしょう。

それがロボットアームにおむつ替えしてもらうのと、人間にしてもらうのとどっちが好きですか。ほぼ100%の人が「ロボットアーム」と答えるでしょう。
このようなことを本気で考えないといけない。それを考えれば明らかにコストは下げられます。ハードウェアコストは下がっていくし、ソフトウェアで安いハードもうまく動くようにできる。

なぜなら少子化というのは一人当たりの教育コストを上げられることです。つまり共有コストをどれだけ一人当たりにかけられるか。
逆に子どもが多い社会にはなかなかそれはかけられない。コンピューターで最適化して全員に教育を与えるのには実はコストはあまりかかりません。
人が少なければコストはかけられます。それはもっとクリエイティブなことにも同じことが言えるのです。—

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→「われわれが社会でまず止めなくてはいけないことは、人が人の面倒をみること」

これまで第205夜~212夜にかけて、特集『落合陽一×価値創造の知』を綴ってきましたが、それを前提とすると上記の考え方には全面賛成です。
そのことが可能な時代(3C:第109夜)になっています。。

ただ、ここで問題が生じます。
それは、それを仕事とする人達がいて反対されます。でも「人手不足」は深刻です。という矛盾です。

それは、「農業」が人手をかけていた時代から、機械化された時に人が必要なくなることと似ています。
多くの「サービス業」に人手不足が問題となっています。これを移民で補填するのは上策とはいえません。

ここでどの様な上手な転換ができるのかということが問われているのです。

最初は手こずりますが、これを「更新」していく知恵が求められます。
参考になるのが、第208夜に、待機児童も解消へ[2019/02/19]です。

高松市の4人の職員が入園希望者の割り振り作業の選考で約1ヶ月かかっていたものが、AI=人工知能で50秒で完了していました。
選考にかかる時間が短縮されることによって、より待機児童対策に時間を充てることができる。
という内容をご紹介しました。

重要なことは、
・「上位目的」
・それを元にして、どこに「時間を充てるか」
にあります。

その様な知恵を更新することが求められる時代です。
それは目の前の課題を「上限のある身体」で熟すのではなく、「価値」を創造する時代です。
その様に、教育も大転換していく必要があります。

繰り返しになりますが、上位目的である

「それは何のために?」

という『問い』が要(かなめ)となります。

上記については、「第156夜・『真の企業再生・創生』とは?」の中で、

・従来の「Know-How」から、「Know-Why」への転換

を綴っていますのでご覧になってください。

“問題(社会)の本質を「知る」だけでは意味はありません。なによりも、その問題(社会)の現実を、より良いものへと「変える」ことが大切なのです”

「知る(把える)」と「変える(変わる)」を繋いで実践することが重要な時代です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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橋本元司の「価値創造の知・第212夜」:「落合陽一: Computational Diversity(計算機的多様性)」⑧

2019年2月24日 21世紀のキーワード

自分が仕事に精いっぱい働いていた20世紀後半は、「ハードウェア」を制した企業が勝っていました。
しかし今は、プリンターも6千円を切る価格で売り出され、通信絡みの「ハードウェア」は無料となっている商品が続出しています。
明らかに、ソフトウェアやエコシステムでコストを下げた人・企業が勝つ時代に突入しています。

ハードはソフトウェアのコピーとして出てきて、しかも「コストゼロ」でコンテンツをカスタマイズします。ここでいうコンテンツが物理世界に出力される「ハードウェア」です。
皆さんがお持ちの「スマホ」を観れば実感されるのではないでしょうか。

さて、本夜は、「21世紀のキーワードはComputational Diversity(計算機的多様性)だ」と考えている落合陽一さんが語った内容(谷口正和師匠主宰・文化経済研究会)の一部を引用して、「価値創造」との関係を綴ろうと思います。
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—そこで21世紀のキーワードはComputational Diversity(計算機的多様性)だと考えています。コンピューターを使ったコストダウンと全体最適的利便性が、僕らにどれだけ多様性のある社会を生み出すことができるのか、ということです。

例えば余剰コストや有休資産。ラクスル㈱は1台もオフセット印刷機を保有していない印刷会社で、全国の印刷会社のオンデマンド印刷やオフセット印刷機の非稼働時間を把握して、印刷会社の余剰印刷工程を安く借り受けることによって、高品質な印刷物を安価に提供しています。

Uberはタクシーサービスで、空いている車で人をピックアップして目的地に連れていく。Airbnbは家を貸す民泊サービス。またラクスルはトラック運送業者の空き時間を活用した荷物配達サービスハコベルを始めました。

このように今後は空いているインフラを余すことなく使い、Computationalにコストを下げ、それによって多様性を高める。こういった発達したインフラを持つ有休資産を活用するようなサービスモデルはあらゆるビジネスモデルで可能です。

空いている漁船、テナント、車椅子、ヘルパーさん、廃校もある。自動運転になったら、われわれは地価の低い廃村を丸ごと老人施設にアップデートしても良いわけで、規格化された老人ホームの空間の中で同じベッドで暮らすよりも、健康的だし、そして絶対に楽しいと思います。

われわれは計算機の上にある自由、そのような世界をどう作っていけるかがキーワードになると思います。減る人口は一人頭の教育コストの向上とエネルギー問題への解決を意味しています。—

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自分の身の回りのモノ(クルマ、住宅、プリンター、・・・)を観ても使われていない時間のほうが多いことに気づきます。

これまでは、『所有』することが価値と思っていたことが、第85夜(『深い知』=「抽象化能力」②)で綴ったように、『使用』すること、或は『在り様』までも考えさせられることが多い時代となりました。

「今後は空いているインフラを余すことなく使い、Computationalにコストを下げ、それによって多様性を高める。こういった発達したインフラを持つ有休資産を活用するようなサービスモデルはあらゆるビジネスモデルで可能です。」

さてさて、それは、どこから生じてきたことなのでしょうか。
それを第84夜(『違い』をつくる実践演習①)に記しています。
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—さて、私たちの生活環境を変えた「インターネット」の特徴を「インターネット的:糸井重里著(第36夜)」では下記3つを上げています。
①リンク
②シェア
③フラット
好むと好まざるとに関わらず、これらがライフスタイルや企業経営・地域経営の中に沁み込んでいることを認識することが重要です。

第4次産業革命、AIoTがそれを加速させます。それは、従来の「スタンドアローン(他に依存せず単独で運営する環境)」の環境とは真逆です。—

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「①リンク、②シェア、③フラット」という特徴を掴んでおくことでいろいろな変化、事象が読み解けます。

整理をしてみますと、「所有」の時代の背景には、「モノの不足」があり、そこでは何馬力、何ワット、何デシベルというように『性能』が重視されていました。
それが満たされてくると、次の充足は『機能』に移りました。生活空間には、使わない機能でいっぱいの機器が溢れていますね。
現在は、「モノからココロ」へと、よりインナーへの欲求に移っています。
それを表現すると

・性能 < 機能 <効能

となります。私たちは『性能』からではなく、『効能』から捉えていく時代を生きています。

そして、

・所有 < 使用 <在り様

是非、その目線で「Computational Diversity(計算機的多様性)」・「AIoT」・「第4次産業革命」をご覧ください。

さて、落合陽一さんとの質疑です。
Q. Computational Diversityの時代になったとき、幸せの形はどんなイメージをされていますか?

A.べき論で語るところ(時代の合理)と、べき論で語らないところ(合理性のない文化的許容度)を分けることがまず条件です。
時代の合理性で「やるべきだ」というテクノロジーは、たくさんあります。例えば自動運転は急務です。
さまざまなところで社会が高齢化し交通事故は多発しているので。でもべき論で語らなくていいものは文化的許容度だと思います。
「ラーメンがうまい」とか。文化的許容度をはっきり分ければ自分が幸せになれるところ。これをしっかり分けていくと個人の幸福度は見分けがつきやすいと思います。
コンピューターと人間を比較する問題ではないと思います。

上記が、皆様の将来に少しでもお役に立てれば幸甚です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
落合陽一88

橋本元司の「価値創造の知・第211夜」:「落合陽一: 人工知能の本質(/最適化・統計・創発)」⑦

2019年2月23日 「どうやって我々は本当の意味で、『近代』を脱していくか」

落合さんに最初にお会いしたのは、2017年5月でした。その時は、「Computational Diversity(計算機的多様性)」を語られてしました。
そして、前夜(第210夜)にご紹介した『日本再興戦略』(落合陽一著)の第3章に「人工知能と呼ばれているものの本質」があります。
本夜・次夜は、この「人工知能の本質」と「Computational Diversity(計算機的多様性)」の二つを絡めながら、「価値創造の知」につながる内容を綴っていこうと想います。

それでは「「人工知能と呼ばれているものの本質」を本文から加筆引用します。
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—これまでのインターネットは統一された「マス」だったのですが、今後、インターネットは個人化していきます。
その個別最適化のための関数の名称が、総じて「人工知能と呼ばれているもの」である、というのが僕の現状把握です。

「オープンソース」と「パーソナライゼーション技術」によって、我々一人ひとりの能力はインターネットという環境知能によって向上し、例えば一人ひとりが旧来のウェブサービスに匹敵するサービスをつくることも可能になっていくはずです。
そういった意味で、次のキーワードは、

「どうやって我々は本当の意味で、『近代』を脱していくか」

ということだと思います。それは人が働くことによってもたらされるボトルネックを解放していくことです。

みなさんは、「今は現代であって、近代でなないだろう」と言うかもしれませんが、法律の仕組みや教育プロセスなど、今の社会の統治法を決める仕組みは、過去150年間くらい変わっていません。
現代とは、マスが拡大しすぎて、人間の想像の限界を超えてしまった制御しづらい近代のことだと思っています。

これが現代化するには、「人間の再定義」(人間:生物学的な人間と機能的な人間・認知的計算機としての人間と社会的な人間を合わせた言葉として使用)と「コンピュテーショナルな考え方」が必要なのです。

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みなさんは、上記の「人工知能の本質」について、どのように感じられたのでしょうか?

昨年3月に、この「価値創造の知」連載の第124夜に、“『価値創造とイノベーションのあいだ』⑪「次元」の変化に適応する”を綴りました。
下に、その一部を抜粋しますが、その内容と上記を交差させることで共通点がみつかり、化合物ができるのではないでしょうか。

第124夜:世の中の「次元が変わる」から経営危機が訪れる(新価値創造研究所)
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—世の中の「次元が変わる」から経営危機が訪れるのです。

少しおさらいしてみましょう。
1880-90年代に栄えてきた企業が21世紀に入ってのきなみ凋落している姿は枚挙にいとまがありません。地方も銀行も同様ですね。
2000年の前と後では、経営環境が大きく変わり、思いもよらぬ競合相手も出てきました。それはリーマンショックの前からです。

市場や業界の境界が消滅しました。
本質は、「第115夜:インターネット的」に綴りました。「インターネット的」という3つの軸(リンク、シェア、フラット)が「世界と世間」(第80夜)を変えてゆきました。
さらに、『脳業』(第109夜)にシフトしています。その「世界と世間」が変わっているのに、それを用意しない、適応していない企業/地域が多くあるということです。

—前職の業界で言えば、もう従来の「製造業」のままでは隆々とした将来を描くのは難しい時代になっていました。
そしてそれは、多くの業界に及んでいます。

はっきりと『次元』が変わっていることを認識することです。

質的変化、次元変化が起きた時に、迅速にそれを察知して、それを乗り超える「WillとSkill」(第52夜、第63夜)を持って、企業革新していくことが『持続性』の条件です。
持続性には、「新顧客価値の創造」「イノベーション」「企業革新」が企業の能力として求められるのです。—

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「人工知能の本質」が次元が変わることの大きな原因の一つなのです。
トップとメンバーに求められるのは、「次元の変化」を内包した第122夜「想像力⇒創造力⇒構想力」です。

第93夜では、
・モノづくり⇒コトづくり⇒つながりづくり
・ハードウェア⇒ソフトウェア⇒ハートウェア
第109夜では、
・農業⇒工業⇒情業⇒脳業
・AIoT、Industory4.0
を図解等でご案内してきました。(第124夜)

さて、そのような時代のキーワードは何でしょうか?
それを、落合陽一さんは、「Computational Diversity(計算機的多様性)」と語っていました。

次夜は、「Computational Diversity(計算機的多様性)」と「価値創造」の関係を綴っていく予定です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
落合陽一99

橋本元司の「価値創造の知・第210夜」:「落合陽一: 日本再興戦略」⑥

2019年2月22日 「始まったばかり」

先月1月25日の落合陽一さんの『質量への憧憬』オープニングレセプションを拝見してから、そこにある風景から感じられるイメージを第205~209夜に綴ってきました。
それは、「デジタル側から見える質量への憧憬(ノスタルジア)」と「日本の方法」です。

そこには、
①「ワビサビ」
②「負の想像力」
③「余白の美意識」
④「農業→工業→脳業」
⑤「オモテナシトピア」
という「日本の方法」が明滅しています。

「デジタル」を「1・0」の世界で観るのではなくて、「心」や「想像」「創造」「日本の方法」というフィルターを通すことで、新しい世界を拓けるのではないかと確信しました。
本夜は、オープニングレセプションで感じたことと、『日本再興戦略』(落合陽一著)を結合するとどのような世界と世間が観えてくるのか、ということから綴っていこうと想います。

本文「はじめに」に、格別の問題意識と想いが凝縮されていますので、その一部を引用します。
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—このまま高度経済成長モデルに拘泥し、「欧米」という幻想を追い続けていては、日本は再興できません。
しかし、意識改革を行い、正しい戦略に則って動けば、日本を再興することは難しくありません。
我々はいつの時代もそれを行ってきたのです。明治にも昭和にも。そして、平成の次の元号の変化にも合わせてやりきらないといけないことでしょう。

僕の座右の名は
「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない」
ですが、最近気に入っているフレーズがあります。
「指数関数的成長にとって、全ての点は、いつでも始まったばかりだ」

人口減少は人類史上稀有な大チャンスです。テクノロジーを活用し、西洋的人間観を更新し、我々が刷り込まれた知識をポジティブに更新し、みなで更新していけば、日本の未来はきっと明るく、そして特筆的なグランドデザインとなるでしょう。
東洋の自然観はデジタル時代に新たな自然を構築するはずです。

我々の世代の次の一手で、日本のこの長きにわたる停滞は終わり、戦況は好転する。僕はそう確信しています。
バックグラウンドとビジョンを拡張し、世界に貢献する。
日本にとって、そして世界にとって、今ここが「始まったばかり」なのです。 落合陽一

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上記のエッセンスをまとめると、、
・工業時代の高度成長経済モデルから脱皮すること。(第111夜、第146夜)
・人口減少は人類史上稀有な大チャンスであること。(第42夜、第99夜、第146夜)
・東洋の自然観はデジタル時代に新たな自然を構築すること。(第180~188夜、第177~179夜)
・バックグラウンドとビジョンを拡張し、世界に貢献すること。(第57夜、第77夜、第147夜)

それらは、この「価値創造の知」連載で綴ってきたことと交差し、重複します。
(関係のコラムをアップしました)

さて、本分「はじめに」を読んだだけで、この本の『別格』がわかりますね。
是非、「日本再興」「価値創造の知」に関心のある、志のある方達がご覧ください。
それが、「始まり」です。

次夜も「日本の変革・再興」のために、「日本再興戦略」を取り上げます。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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