2024年11月22日 持続可能のための「2+1(ツープラスワン)」
11月20日の「クローズアップ現代」では、“持続可能な観光”実現の鍵をテーマに放送がありました。
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・・・2024年9月までの訪日旅行者数は、早くも2023年を超えて2,688万人。特に人気なのがニッポンの大自然。国は、全国35か所の国立公園全てにホテルを誘致するなど、宿泊施設を整備する方針を固めました。掲げられたのは、将来にわたって持続可能な観光を目指す、というもの。しかし、取り組みは始まったばかり。自然破壊やオーバーツーリズムなどの課題も指摘されています。番組では、ハワイなどの先進的な事例をヒントに実現への道を探りました。・・・
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ここでは、「2+1(ツープラスワン)」の一対(第310夜)は、「経済性(観光資源の収益)」と「環境性(環境保護、保全)」の両立です。
ゴールは、“C.持続可能な観光”の実現ですね。

番組では、
・沖縄県恩納村「青の洞窟」
・ハワイの先進的事例
・星野リゾート「軽井沢」
等が事例として取り上げられました。
①沖縄県恩納村「青の洞窟」では、多すぎるインバウンド客の問題・弊害のように、多すぎるシュノーケリング観光の問題(環境保護と事業性の葛藤)が取り上げられました
②ハワイの先進的事例としては、「地域住民、レジャー業者、行政」の連携により、「A.経済性:入場料アップ」と「B.環境保護:入場人数制限、及び週二日間の閉場」により、“持続可能な観光”を実現されていました。
③また、110周年 を迎える星野リゾートが大切にする「自然との共生」。水力発電やムササビウォッチングなど、環境経営の取り組みが紹介されて、上記A.B.Cの「2+1(ツープラスワン)」の取組みの大いなる参考事例が取り上げられていました。
⇒②③が、観光戦略を転換した先行事例です。
さて、上記の様に『持続可能な○○』を実現するためには、「観光業者、観光客、行政、関係者」が共有連携できるかが鍵となります。
「持続可能な○○」の重要ポイントは、先ず『あり続けたい』というそれぞれの切実さや、想い、情熱を共有して、諦めるのではなく、『第3の方法』を創出することです。
上記事例では、「経済性(半分)」と「環境性(半分)」というこれまで相いれにくい一対を、どのように両立したら『持続可能な○○』ができるのかという知恵を出すことが求められました。
(⇒これが『SDGs』展開、開拓で求められるど真ん中です)
上記の様に、広く世界や世間を見渡すと困難にアプローチして、挑戦、成功されている事例が点滅しています。それを自分の目の前の問題に置き換えてみることをお薦めします。
そこに、「2+1(ツープラスワン)」という方法(武器)を使って、他の業界の成功方法を、自社や自分の属する業界に、置換することがとっても有効・有益です。
私の異業種コラボレーションによるヒット商品開発(第311夜)は、フィギアスケートのルール改正をヒントにしたものです。
(私のご支援先のソーラーパネル販売会社さんの将来事業展開では、北海道札幌市のハウスメーカーの会社のベンチマーキングを提案・推奨しました)
「2+1(ツープラスワン)」という方法を“知り、わかり、チャレンジ”することで、きっと目の前の風景が変わってきます。
ニュースを見ている時にでも、是非、
・「これは問題だ」
・「なんとかできないものか?」
・「何とかしたい」
と思った時に、この方法(A.B.C)にあてはめて考察・置換してみてください。
それが、きっと『イノベーターへの道』につながります。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ