2024年11月25日 「たらこスパゲティ」を『価値創造DG』で紐解く
前夜に、「たらこスパゲティ」の『2+1』と『価値創造ダイヤモンドグラム』を提示しました。
再度、「たらこスパゲティDM」図解をご覧ください。

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下半分は、これまでお伝えしてきた『2+1(ツープラスワン』の構図です。
右側の①は、『問題・課題(Problem)』は何か?
・いったい自分は何をしたいのか?
・どのような問題を解決したいのか?
という、自分自身や、顧客や、社会の“想い”“欲求”“要望”です。
⇒この問題意識の『切実さ』の有無が結果に大きな影響を及ぼすことを経験してきました。
企業ご支援、自治体ご支援してきた感覚では、90%以上でしょうか。
左側の②は、自分や顧客、社会にとって『大切なこと(Insight)』は何か?
右側①の想いがあっても、それが左側②に響かなければ徒労に終わることが多いのです。
その数々を、前職パイオニア社の総合研究所時代の3年間で見てきました。
真ん中に生まれてくるある新しい価値(命、ダイアモンド)がポイントです。
その新しい価値は、新しい組み合わせ(発見・偶有性:SERENDIPITY)の妙から浮かび上がってきます。
さて、そのダイアモンドを『戦略・物語性(STORY)』に高めるのが、上半分です。
物語(STORY)の重要性は、第313夜(谷口正和師匠談)でお伝えしてきました。
上半分の左側は、『顧客・社会の幸せ(SMILE)』です。
マーケティングの本質、肝(キモ)は、「顧客価値の最大化」です。
上記の「②Insight」と「Smile(顧客・社会の幸せ)」を両立させることが肝要です。
そして、右側が『自社の強み、違い(STYLE)』です。
ここでは、「コンブ粉の発見」を提示していますが、この強み・違いが『継続性・持続性』の重要な要素となります。
次夜以降にも、この「強みが何か」を“iPhone”等のダイヤモンドグラムでお伝えします。
そして、上半分の真ん中ですが、結果として“新しい文化”が生まれてきます。
「新しい文化が生まれるかどうか」が、「改善」と「改革」の違いです
『21世紀を牽引するものは「文化」です。 新しい文化が発生して、その後に経済が起こる』
この認識です。
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体系全体を習得(しる、わかる、活用する)することが、イノベーション実現の本筋です。
それでは、上記全体を価値創造図解で記します。

私の企業ご支援、自治体ご支援の際に、「頭と心」の中には、いつもこの「価値創造DM」が羅針盤の半分です。
それを、残り半分の「3つの価値創造知(第21夜、第30夜、第57夜・第67夜:トリニティイノベーション体系)」との合わせ技にして完成に向かいます。
ここで、3つの価値創造知」の方法の要約を記します。
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・・・新しい価値を見つける方法は2種類あります。
一つ目は、不要なものを削いで取り除いて核心に辿りつく方法です。(方法A)
二つ目は、モノやコトを新しく結びつけて革新に辿りつく方法です。ここには、時間(過去、現在、未来)を結びつける「縦の新結合」(方法B)と、空間で複数のモノ・コトを結びつける「横の新結合」(方法C)があります。
新しい価値を創造する基本の方法は、この3つの方法(A・B・C)でほとんど網羅できます。それを新価値創造研究所では、「(三位一体)トリニティー・イノベーション」として取りまとめ、商標登録しています。・・・
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ここまでは、主に「方法B」を中心にお伝えしてきました。
参考になれば幸いです。
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