2024年11月26日 「ピュアモルトスピーカー」開発の全体像
前夜で、「たらこスパゲティ」をモデルとして、『価値創造DM』の企画開発の流れと全体像を提示しました。
「企画開発・プロセス」の大要約ですが、
1.『想い』と『PROBLEM』
↓
2.『2+1(SERENDIPITY)』へ展開(下半分)
↓
3.『戦略・物語性(STORY)』の確立(上半分)
となります。
この『価値創造DG』を、次夜以降の「ピュアモルトスピーカー」、「iPhone」という事例で続けて綴りますので、
是非、皆さまの気になる対象(自分の人生、事業創生、地域創生等)に、「価値創造ダイヤモンドグラム」を置き換えて検討されることをお薦めします。
入り口は、やはり、「1.『想い』と『PROBLEM』」への『切実さ』(「価値創造とは?」参照)にあります。
(経営者の『切実さ』が弱い場合は、なかなか最後(上半分)までたどり着かないのが残念なところです)
それでは、ピュアモルトスピーカー・価値創造DMを提示します。
「ピュアモルトスピーカー」開発については、“第313夜・新しい物語”をご覧ください。

第1図は、ピュアモルトスピーカーの「2+1(プラス1)」
「2+1」の「2」の基盤は、『テクニカルポイント×アーティスティックポイント』による新しい価値創造の一対です。
「プラス1」が、新しい価値創造の触媒であり、新しい物語の元になります。
サントリー社とパイオニア社の新しい組み合わせが、新しい価値を引き寄せる配置です。
両社の共通項は、『響』です。
・サントリー社:サントリー社の企業理念は、「人と自然が響きあう」。デジタルロゴは、『響』。
・パイオニア社は、『音響』
相性が抜群ですね。コラボレーション先では、共感・共有・共存が迅速になります。

第2図は、ピュアモルトスピーカーの①PROBLEM、②Insight、③新結合を追加しています。
①と②の両立を考えること、両立するスキルがポイントです。
①パイオニア社の「右肩下がりを何とかしたい」、「オーディオ業界を何とかしたい」、という『切実さ』が私にはありました。
このパッションの有無が、後々の壁を打ち破り、社内外の仲間をつくる、開発を進める原動力となります。
②顧客にとって、「価値があるもの」「魅力があるもの」「他社との違い」があることが肝要です。
この①②の本質を捉えることが、成功に大きく関わります。
この「ピュアモルトスピーカー」開発が、私の人生を大きく変えていきました。

第3図は、ピュアモルトスピーカーの価値創造ダイヤモンドグラムです。
赤枠の「ど真ん中」のダイヤモンドを『ストライク(Strike)』にすること。
・左上のSMILE:顧客の喜び、幸せ
・右上のSTYLE:自社の強みは何か?
・真上:上記があって、新しい物語が創造されます。
商品開発、事業創生、地域創生等の参考になれば幸いです。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ