2024年12月20日 「知」と「匠」の流儀
図(斜め上の師匠)を用意しました。
・「横軸」は、(会社)組織の内側(Inner)と外側(Outer)
・「縦軸」は、関係(または分)の上(Upper)と下(Lower)

皆さんの「価値創造の知」を格段に磨き上げてくれる人はどの領域にいると想いますか?
A.「価値創造」とは、人や世の中に役立つモノゴトを先取りすることです
B. それは、「切実(本気)→逸脱(本質)→別様(別流)」というプロセスで生み出されてきます。(第322夜、第332夜)
第308夜から、そのプロセスの基礎と実例を「2+1(ツープラスワン)」(第312夜)でお伝えしてきました。
先ず、「いまの自分は『半分』とみきること」(第310夜)
もう「半分」(一対)の数寄(第331夜)を探求・発掘して、未常識(第319夜)の新しい全体を創ることです。
一つの組織(会社、自治体、学校)の中(半分)では、限界がいっぱいです。
その時に、組織の外に「格別な指南役(方向、進路、匠の支援)」の『師匠』がいたらどうでしょうか。
是非、若い時にその様な「師匠」と出会って欲しいのです。
(公立中学に入った時の担任が、バドミントンの国体で3位の先生でした。
そのピカイチの華麗な動きを見て、即、バドミントン部に入部して、鍛えて貰って、中学・高校の東京都大会の上位で活躍できたのも先生のお陰です。
小泉先生(師匠)と出逢ったことに感謝しています)
一つの会社の中(一対の半分)では、「価値創造」の“深さ、高さ、広さ”にどうしても限界があるのです。
「価値創造の知」を格段に磨き上げたいのであれば、「斜め上の師匠」の持つことが必要です。
私ゴトの「「斜め上の師匠」
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・・・前職パイオニア社で市販設計(B2C)をしていたのですが、28才位から、TOYOTAさん、HONDAさんへB2B参入するために、OEM設計窓口をすることになりました。
TOYOTA生産方式等によって鍛えられはしたのですが、それはあくまでも「カーエレクトロニクス業界」の「器の中」でした。
それから“組合書記長”(第29夜)を務め、次は“技術企画・統括”の仕事を担当し激変する世の中の変化を俯瞰したときに、
・「これからの企業は、『価値創造』をキャッチアップしないと生き残れない」
という強い確信を持った時に、目黒本社への異動が決まりました。
「ホームエレクトロニクス事業」の右肩下がりが顕在化する中で、技術中心の自分の能力に大きな不足があるとを自覚しつつ、
39才の時に新社長に直訴して、異業種コラボによる“ヒット商品緊急開発プロジェクト”(第323夜)を提案し、実践しました。
その直訴の前後に、「谷口正和師匠」「松岡正剛師匠」との出逢いがあったのです。

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今思えば、自分には欠けていた、
・『知』の流儀:「社会力・経済力・文化力」
・『匠』の流儀:「編集力、洞察力、自在力」
そして、格別・別格の「世界観」と「体系知」を体感・体得しました。
そこでは、
・前職パイオニア社の「本来と将来」について
・新価値創造研究所の「本来と将来」について
・日本の「本来と将来」について
・「切実(本気)→逸脱(本質)→別様(別流)」のプロセスについて
・「両師匠の『知』の流儀、『匠』の流儀を、ビジネスの『場』で“価値創造(事業創生・人財創生)”への落とし込み」について
等々の数多くの「打ち合わせ」をさせてもらいました。
おそらく両師匠との永い良好な関係(30年ほど)が続いたのは、
「私が受け身の学ぶ立場ではなく、もちろん学ぶことはいっぱいあったのですが、現実のビジネスに挑戦・苦闘しながら相談し、師匠の指南を受けつつお二人の懐に入り込むことをしてきたから」ではないかと思っています。
(お二人の著書を購入・深読してきましたが、その本を並べ合わせると、2メートルほどになります。ww)

京都出身の両師匠は、本年、一昨年と永眠されました。
今後のあらゆる場を通して、私はお二人の「知」「匠」の流儀をより多くの方たちご紹介していきたいと思います。
「松岡正剛師匠」「谷口正和師匠」のご冥福を心よりお祈りします。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ