地域創生マッチング

2017年7月21日 変化するインバウンドの流れ

インバウンドジャパン2017最終日に、クライアント先の地域創生マッチングのご支援をしてきました。
インバウンド市場の順調な伸びのなかで「どのような体験ができるか」が重要になってきました。ご紹介する「スマートベンダー」の進化は素晴らしいものがあり、ビッグニュースになるようなコラボレーションにしたいですね。

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官民ならぬ「民官協働」のまちづくり

2017年7月21日 地域創生・市民主権の官民協働

本日午後は群馬県前橋市の山本龍市長講演「市民・団体・企業との協働によるまちづくり」に参加しました。
私自身も「官民協働」のご支援をしていますが、あちらこちらで行政の限界を見てきました。山本市長は市民の善意とやる気を全面的に信じているのです。「市民は頼りになる、信じる!」ことを分母にしての「民官協働」の取組みには驚嘆しました。一気に山本市長のファンになりました。「めぶく」ビジョンの展開も楽しみです。

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日本スパの伝道師

2017年7月13日 日本オリジナルのスパカチャー

昨日の文化経済研究会に、㈱ウェルネスアリーナの梶川貴子代表が登壇されました。8年前にお会いし、あなたはなぜスパに行くのですか?という問いに、『大切にされていると感じるから』というスパサービスで最も大切なコンセプトを提示されていたのを思い出しました。今回は、更に「日本には『宝物』がある」という様々な具体的な事例をスパの歴史とともに伝道師として伝えていただきました。スパのプラットフォームとして、『顧客を囲い込むのではなく、顧客に囲まれる姿』も見えてきました。
「人間として正しいことをするコトが経済合理性に叶う時代になりつつある」というメッセージが特に心に響きました。
これから、美しい日本のスパのかたち「SPA IN LIFE(Life Design Books)」を読み始めます。
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Rediscover Japan: 再考・再興・最高

2017年7月13日 地域に隠れた価値を見出す

昨日の文化経済研究会の講師は、丹埜倫氏。テーマは「再考と再興:地域に隠れた価値を見出す」でした。その中で、①合宿事業、②バジェットトラベル事業、を中心に紹介されていました。
そう、私たちは「灯台下暗し」なんですね。私も地域創生・事業創生をご支援していますが、本セミナーは、新しい視点・ヒントに溢れていました。1970年代に百恵ちゃんの歌声にのせて「ディスカバージャパン」がブームになりましたが、リ・ディスカバージャパンを超えて、「コンポーズジャパン」のコンセプトが目に浮かびました。これをブームにしてゆきましょう。笑

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価値創造の知SP・第50夜 「欠けたモノへの熱い想い」

2017年7月8日 「欠けたモノを見極めることが出発点」

「価値創造の知」の連載も区切りの第50夜になりました。
少しスペシャルな夜なので、「テーマを何にするか」を考えました。

これまでの「価値創造の知」をどんな想いで綴っているのかを第1夜から読み返してみると、「価値創造」革新への自分の①ピュアな部分と、②不足(欠けているモノ)な部分が目につきました。

①ピュアな部分: 精神的・官能的
②不足の部分:数寄的・日本流

という2本柱が浮かび上がったので、その二つを新結合して、『欠けたモノへの熱い想い』を中心テーマにすることにしました。

さて、「事業創生・地域創生・人財創生」と「欠けたモノへの想い」は関係あるのでしょうか?
結論から申し上げますと、「欠けたモノへの熱い想い(官能的)」&「欠けたモノを見極めるコト(理性的)」がこれまでの経験・体験から、価値創造・創生・イノベーションの出発点になると核心・確信しています。

ここで回り道になってすみませんが、「欠けたモノ」の「モノ」とはいったい何かをお伝えすることがとても重要と思います。
皆さん、「物語」の物(モノ)とはどのような意味を持っていると思われますか?ものづくりの「もの」とは違いますね。
「モノには精神性(心性、霊性)が宿っているという感覚」を日本人は無意識のうちに受け継いでいるように思います。これは日本が本来と将来に向けて、大切にしないといけない独自性ですね。「欠けているモノへの熱い想い」にはその様な奥深い意味を込めています。

更に加えると、「あー、それ勿体ない」の「勿体」とはどのような意味があるのでしょうか。
実は、まだ20代の頃に、草柳大蔵さんが「『勿体』とは、そのモノが本来持っている可能性のコト」と講演で話されていたのが自分の脳に強く残っています。
モノ、個人、会社、地域の中にある「気がついていない勿体」を発見することが重要です。

「事業創生・地域創生・人財創生」においては、上記の「欠けたモノ」・「勿体(もったい)」をどう新しい視点で把えるか、どう編集するかが、日本流価値創造の鍵になります。(あとは、鍵穴を見つけることが続きます)

さて、「事業創生・地域創生」のご支援のきっかけは従来のやり方、考え方の「行き詰まりの打開」及び「生まれ変わり」にあります。
過去に上手く行っていた、維持できていた成熟期から、右肩下がりの衰退期に向かうのは辛いことです。しかしそれは「諸行無常」であり、この世の宿命なので逃げられません。
どの事業・地域も現在の延長上には未来はありません。新しい自分、新しい成長の道筋を描き、構想し、実行・更新していくことが求められます。

すべて「成熟・充足」から「衰退・不足」に向かうのですが、ここの気づき、悔しさが生まれ変わりへの出発点になります。(第11夜 イノベーションの心得:「本気・本質・本流」)

再び回り道になりますが、ここで「西洋」と「日本」の美意識の違いを明確にします。「西洋の完全(充足こそ真なるもの)と違って、日本が醸成した美意識は、枯山水や侘び寂びに代表されるように、「不完全(欠けている) の中の美意識」、「コト足りぬ美」にあります。

絵画で例えれば、画面全体を充足する西洋画と、その真逆の「余白」の長谷川等伯「松林図屛風」です。「欠けたもの」「余白」「負」があることによって、その先にある、奥にある精神を揺り動かすモノです。

それは、自分が持っている本質的なもの、数寄なものをどう出したら人に伝えられるかの違いですが、それは いい悪いということではなくて、「西洋」と「日本」の精神性・美意識の違いです。
ビジネスにおける「西洋流」の行き詰まり・限界から、いま、美意識・価値創造・イノベーションが「日本流」に向かっています。

さてさて、行き詰った時というのは、モノゴトの把えかたが西洋流の「完全・充足・八方塞がり」の状態です。打破するポイントは、「余白」「負」(価値創造の知・第3夜「負」と「余白」の価値、第22夜「余白」が大数寄)を新しい視点・視座で創り出すということです。

「負」=「余白」=「欠けたモノ」です。
( 言い方を変えると、過去の成功体験の「完全・充足の意識」を残したままでいること、つまり執着していると残念ながら次のステップには行くのは難しくなります)

この「負」・「余白」・「欠けたモノ」を無理なく創り出すのが、トリニティ・イノベーション(第21夜)です。それを創り出すことで、前夜(第49夜)に綴った「過去・未来」が『本来→欠けたモノ→将来』に価値創造します。

「事業創生・地域創生・人財創生」を隆々とした方向に向かわせるステップを「欠けたモノ」という極上のキーワードで整理すると、

①欠けたモノへの強い思い:  情熱を沸かす(PASSION・精神)
②欠けたモノを磨き上げる力: 想いを組立てる(MISSION・心身)
③欠けたモノを共創する力: 周りを巻き込む(ACTION・共振)

の順番となります。とても感情的・官能的・共感的なものです。
(思えば、「男と女」「夫婦」も欠けたモノの代表例でした)
上記日本流の心得・方法をビジネスモードに磨き上げて具体化して、多くの成長・成功をご支援・体現してきました。

繰り返しになりますが、「欠けたモノを見極めることが新しい対象を生み出す出発点になる」のです。これが日本流の本質です。それは、とても心的・霊的・体的で、そして間(ま)的、守破離の日本的な方法です。それこそが私たち日本人がDNAで持っている『欠けたモノ・勿体の価値』なのです。

スティーブジョブズさんもその方法・美意識(ZEN的思考)で「iPhone/iPad」を創造しました。対象の本来と将来から新しい主流(オルタナティブ)を生み出すコトが事業創生・地域創生の秘訣です。

第48夜(ジャパンウェイ「バリュー・イノベーション」)でも記しましたが、激変する環境の中、私たちには、新しい時代に適応した発想を生み出すことができる「日本流バリュー・イノベーション」が求められています。

「事業創生・地域創生」のあちらこちらで、「西洋流」の限界が見えて、「日本的」「日本流」のキーワードが聴こえてきます。その本気・本質・本流を、スペシャルな本夜に綴りました。少しでも日本流の真髄が皆様に届きましたら幸甚です。

価値創造から事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知・第49夜 未来と将来の違い

2017年7月6日 時間と価値創造の関係

本夜は、「時間」と「価値創造」の関係について綴ります。
この「価値創造の知」の連載の中で、「過去・現実・未来」や「自分の将来、会社の将来」という時間の言葉の使い方をしてきました。
「未来と将来」はどう使い分けているのでしょうか?一体どう違うのでしょうか?

諸説はあると思いますが、橋本の理解では、時間には2種類あって、
①「未来」は、時計が刻む客観時間・ニュートン時間(絶対時間)
②「将来」は、主観時間・ベルグソン時間
と定義しています。

 何かに 夢中になっていると、実際の客観時間よりも、短く感じたり、長く感じたりすることはよくありますね。
『ベルグソン時間』とは、上記の自分の意識(心)により変わる「主観的な時間」の流れのことをいいます。
「将来」は主観時間を表すので、300年先のコトに殆ど使われることはありませんね。
(前職では、音・音楽、将来オーディオを検討していたので、その世界を深く高く広く洞察してきました)

さて、未来を洞察する時には、「シナリオプランニング(第15夜)やフォーサイト(第21夜・第48夜)」を使い、将来を洞察する時には、「守破離(第5夜)」を使います。
(シナリオプランニング・フォーサイトも後半は、主観時間・ベルグソン時間を活用します)

「事業創生・地域創生・人財創生」をご支援する時には、課題・テーマについて「将来」より先に、「未来」について客観的に検討します。
ただ、これまで綴ってきたように、「未来・将来」を洞察する時に、過去を豊かにすることがとても重要(=温故知新・第48夜))です。
なので、「過去」はどうだったのかを検討した上で、現状認識して「未来」に向かっていきます。

そこで観える「未来」にどのような心・志・構想で向かっていくのかが「将来」です。
「未来」は観ているだけでは何も変わりません。そこに「困難をチャンスに変えるための危機意識・情熱・本気(第44夜)」と「価値創造・3本の矢(第48夜)」が合わさって、「将来」が明滅し始めます。

「ベルグソン時間の集中力が持続するプロジェクトチーム」と「当事者意識のない客観時間・ニュートン時間が流れるプロジェクトチーム」では、結果に歴然とした差異が出てきます。
上記はプロジェクトチームで説明しましたが、それを個人に置き換えても同じですね。
「価値創造」に「どのような時間」を活用するのかがとっても重要、ということがお伝えできれば幸甚です。

終わりに、「過去と未来」から『本来と将来』(第11夜)に変換・革新できるかどうかが共創パートナーとしての「コンサルティングの価値&腕」と心得ています。

「本来と将来」のイメージが出来上がったら、あとは、実行・更新するのみです。

価値創造から、事業創生・地域創生・人財創生へ

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価値創造の知・第48夜 ジャパンウェイ「バリュー・イノベーション」

2017年7月1日 日本流価値創造

事業創生・地域創生・人財創生のあちらこちらの現場から聴こえてくるのは、「日本流」というキーワードです。

激変するビジネス環境の中、私たちには、新しい時代に適応した発想を生み出すことができる「日本流バリュー・イノベーション」が求められています。

 スルガ銀行のd-laboをご存知でしょうか。d-laboは、銀行と人が対等の関係で、新しいライフスタイルを創造していく場です。
そこでの私の下記イベントレポート(日本流価値創造)にエッセンスがありますので是非ご覧ください。

http://www.d-laboweb.jp/event/report/150516.html

テーマは、ビジネスパーソンのための「仕事と人生に活かす3つのリアル価値創造法」
ポイントは3つの法則です。
1.深く読む:大切なものは引くコトで見えてくる
=禅的思考(従来の執着を手放すコト)
2.高く読む:過去を観ることで未来を豊かにする
=温故知新(過去を吸い込むコト)
3.広く読む:新しい全体(命/文化)を創る
=主客一体(ご縁に感謝すること)

価値創造から,事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知・第47夜 日本の方法(独自性の発揮)

2017年6月29日 トリニティ・イノベーション

この頃やっと、下記の日本の方法が脚光を浴びるようになりました。如何してでしょうか。

前職では、新規事業立ち上げや新規研究テーマ探索について、複数のコンサルティング会社にお世話になりました。
ただ、そのコンサルティングの方法(ツール)はどこも似通ったもので、申し訳ないのですが殆どこちらの期待を下回るものでした。それらは、だいたい下記のステップで構成されています。巷にあふれる関連書籍も同様です。

1.現状分析を行う(3C分析、SWOT分析)
2.新しいアイデア(事業・研究)を創発する
3.「理想の姿、あるべき姿」を浮き彫りにする
4.上記1.「現状分析」と3.「理想の姿」の溝(ギャップ)を
埋めるように「戦略」(事業・研究)を構築して、それを実現するためのビジネスモデルを創る
5.上記1~4.を編集して計画書(事業・研究)を作成する

上記コンサルティング会社の多くが、欧米からの成功例のテンプレートを持ってきて、「これに則ってやればいけますよ」と。

価値創造の知・第45夜でも記しましたが、2番手・3番手でもいい、上位の真似をしていればいい、という「平時(成熟期)」の時はこれでもいいのでしょうが、「有事(衰退期)」では通用しないものでした。残念ながら、今でもこの状況は変わっていません。

いったい何がズレてしまっているのでしょうか?
それは、1~3.が従来のやり方・考え方の延長線上で、その枠や常識から越境できないところにあります。重要なことは、現状の常識の境界をまたぐことです。それが新価値創造であり、経営革新です。

不確実な時代、航海の時代(第30夜「経営革新のすすめ」)に越境する3つの方法があります。それを「トリニティ・イノベーション」(第21夜、第29夜)として紹介しました。

さて、その説明は重複になるのですが、
①深く人を読む
②高く未来を読む
③広く全体を読む
という三つのモノゴトの本質を突き詰めることです。

そしてここからが本夜の中心なのですが、
そこに必要なスキルが「日本(独自)の方法」なのです。それだけで、独自性が発揮できます。イノベーションができます。

①「深く人を読む」
→ ZEN、余白、侘び寂び
②「高く未来を読む」
→ 守破離
③「広く全体を読む」
→ 間(ま)、主客一体、おもてなし

欧米人が知りたがっているキーワードが上記①②③の矢印の後ろのワード群です。皆さん、それらを聴かれた時にどのように説明されますか?「おもてなし」が何故脚光を浴びるのでしょうか?(それらについては、第1夜からの連載の中に散りばめて綴っています)

そうなんです。学校でも企業でも親からも習ってこなかったんです。何故でしょうか?
もうとっくに欧米に追い付き追い越す時代ではないのですね。

私の研修や事業創生/地域創生プロジェクトでは、課題に合わせてビデオや演習を含めて一つずつお伝えすると、懐かしく新しい「発見の体得」で皆さん目が輝きはじめます。

さてさて、その「日本の方法」(独自性の発揮)を事業創生・地域創生・新規研究テーマ発掘に組み込みますとその結果は雲泥の差となって経営革新として現れてきます。価値創造の本質がそこにあるからです。それらが、人財創生につながるのがとっても嬉しいですね。

上記は、元々日本人が持っていた磨き上げた編集能力なのです。DNAの奥に潜んでいるそれらに外国人は興味津々です。是非、多くの方達が習得・体得していただけますと幸甚です。日本が創生します。
私はその奥義を松岡正剛師匠から『未詳俱楽部(第26夜)』『連熟』『椿座』等で一流を体感・心感してきました。

是非「学校」や「新人研修」で必須科目にしたいですね。

価値創造から,事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知 第46夜 巻き込む力

2017年6月27日 巻き込む力

価値創造の知・第43夜「困難をチャンスに変える」に3つの要点を記しました。
本夜は、第44夜・第45夜に続いて、3つ目の「周りを巻き込む行動力」です。想いを実現するには、多くの人達の協働が不可欠ですね。

 さて、事業創生や地域創生が喫緊の課題である時代に、「周りを巻き込む」にはどうしたら良いのでしょう?
逆さの立場から視てみましょう。
・「どうであったら巻き込まれてもいい」
・「あの指に止まってもいい」
と思うのでしょうか?

多くの要素があるとは思いますが、突き詰めると二つに絞り込めるのではないかと考えます。
それは、その人に、
①心の奥に熱い想いがあるのかどうかという熱意・情熱・本気・当事者意識・志・覚悟です。
PASSION: 本気・情熱
であり、それがMISSION(何に命を使うのか)につながります。
これは、第44夜「危機意識・情熱・本気」、第27夜「志(こころざし)」に記しています。
② もう一つが「VISION(ビジョン)」です。
いったい、何を目指そうとしているのか?
いったい、何が視えているのか?
それは、第45夜に記した「リオリエンテーション:進むべき方向」です。

①ミッションと②ビジョンはコインの裏表であり、分母と分子の関係でもあります。
それを用意して卒意に向かうのです。(第4夜 不足転じて満足となす:用意と卒意)
私事ながら、過去・現在にわたり、上記の「用意と卒意」を意識しながら「構想・行動・更新」してきました。

つまり多くの人達を巻き込むには、最初に「ミッションとビジョン」が不可欠なのです。
それがリーダーの心得と方法であり、新機軸・求心軸・求心力の大元です。
そして目指したいのは、新しい文化の創造です。そこに経済がついてきて、ヒト・モノ・カネ・ジョウホウが集まってきます。
是非、その心得(マインド)と方法(メソッド)を習得・体得・実践してみてください。
そのことを価値創造の知・第1夜から綴ってきました。
少しでも皆様のお役に立てば幸甚です。

価値創造から経営創生・地域創生・人財創生へ

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価値創造の知・第45夜 自らハシゴを創る&リオリエンテーション

2017年6月17日 「有事」の認識

今は「平時」ではなく、「有事」です。

混迷している「有事」の時代の中で、どんな指針を打ち出すのか、それが経営者や知識人たちの役割です。
下記の③リオリエンテーションの指針を打ち出せない経営者は、社員が不幸になりますから、早く卒業されたほうがいいし、そうでなければ、二人三脚で「しっかりと方向を創出できるリオリエンテーション専門家」を迅速に招聘することをお薦めします。

 前職でも、企業創生のコンサルティング会社が何社かきてご一緒しましたが、③リオリエンテーションは一度もうまくいったことはありませんでした。

その時のコンサルティングの手法は、20世紀型の成功事例のツールを持ってきて、
「このようにこれを使えば、再生の道筋がみえてきますよ」と。

でも、その人たちの使う専門の「ツール」は、後述する①リストラクチャリングと②リエンジニアリングには対応しても、会社や地域が求めるその先のミッションとビジョン(本来と将来)とその道筋は描けないのでした。

つまり、従来成功型の「ツール」をベースにファシリテーションはしても、荒波を乗り越えてあるべき姿に導くナビゲーションを提示されることはありませんでした。

そう、それが右肩上がり時代には通用しても、右肩下がりの成熟衰退期及び次の柱づくりには到達しない多くのコンサルタントの姿でした。

独立後はコンサルティング会社の人達と会う機会が増えて、コンサルティング会社へのご支援も舞い込むようになり、そこで親しくなったコンサルティング会社の人に上記のコトを話すと一様にそれを認めていました。

20世紀と21世紀のコンサルティングのアプローチの「型」は求められる質や次元が違っていることを強く実感しています。

さて、「真の企業再生のための3つの切り口」を妹尾堅一郎先生が提唱されているので簡単にご紹介します。

「行き詰まりの打破や、新たな成長を目指して、企業再生に取り組む切り口は3つあります。
①リストラクチャリング
「構造」の見直しを意味しますが、企業を縦串で見た時に必要のない部門を削除するものです。
②リエンジニアリング
「機能」の見直しを意味しますが、企業を横串で見た時に必要のない仕事を削除するものです。
③リオリエンテーション
「進むべき方向」の見直しを意味します。

①②がDeleteに向かうのに対して、③は「我々はどの方向にむかうべきか」
を問うものです。

これは、新しい時代の企業・事業の意味を問うことであります。
・将来に向けて、何のために事業を行っているのか?
・それには、社会に役立つどのような意味があるのか?
・真の顧客価値に根ざしているのか?

それは、企業・事業の原点に立ち戻り、生まれ変わる(創生・再生)ことを意味します」

上記は少し私が加筆・修正していますが、とても分かり易い整理です。

多くの企業の経営者やコンサルティング会社が①②で何とかすませられないかと願っているのです。

①②は、それはそれで必要条件なのですが、それは③のために行うのです。①②それだけでは絶対に事業創生、地域創生に向かいません。届きません。どんどん悪循環のリストラを繰り返すのみです。
なので、行き詰っている企業、地域がいっぱいになっています。

どうしたらいいのでしょうか?③を二人三脚で創出できるコンサルティングが喫緊に求められていますね。(価値創造・第28夜「新しい目的を創る」を参照してみてください。

さて、価値創造・第43夜「困難をチャンスに変える」でハシゴの話を綴りました。本夜は、そこに記した「価値創造の心得」の二つ目(=構想力)について簡単にご案内します。

困難がチャンスの時代の個人の心得は、
・一つ目は、問題(困難)解決の熱意が必要です。大きな問題には、必ず高い壁が待ち受けていますので、その試練を乗り越える持続する熱意・情熱・本気が不可欠です。
・二つ目は、経営陣(上司)から、指示されるのを待っていてはいけません。上から、ハシゴを用意して貰うのではなく、自分でハシゴをつくることです。

多くの経営者が③リオリエンテーションが苦手・不得手ですから、①②は指示できても、③リオリエンテーション(=構想)が指示できません。適切な指示が出ないのに、指示待ち社員はいりません。

つまり、経営者には任せらないという気持ちに切り替えて、自立・自律に転換する時代になっています。③は、自分の人生をも含めて、自らが行わなければなりません。

自分でハシゴをつくる心得と方法は、この価値創造の知で連載してきました。少しでもお役に立てれば幸甚です。

さてさて、これから多くの人達が60歳定年ではなくて、もっと長ーく働く必要がでてくる可能性が高いですね。

もう十分に企業の終身雇用も崩れてきています。一生の中で複数の企業に勤めることになります。「複業」が常態化する可能性も高くなっています。
これは何を意味するのでしょうか。

それは、自分でハシゴを創ることが求められる時代になっているのです。
できれば、「有事の時代」の「価値創造・リオリエンテーション」の教育・研修が企業の中に用意されているといいですね。

経営者は、経営革新のために、自ら「自分でハシゴを創る」人財を意識的に社内に創ることが望まれます。経営の中に仕組み化することです。

「構想」を軸として、「構想行動更新」を回し続け、サスティナブル&サバイバルする仕組みを創ることです。

そのような企業が有事の時代に③リオリエンテーションにリーチできるのではないでしょうか。
「リオリエンテーション力&構想力」を基軸として、迅速に隆々とした「事業創生・地域創生・人財創生」に取り組んでゆきましょう。

新価値創造研究所は上記を全面的にご支援致します。

第45夜 価値創造から経営革新へ

 

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