2020年6月1日 つむぎだす未来
20年後、50年後の『地球の幸せ、人類の幸せ』を想像したときに、
これまでの「欲望の経済」の延長線上にある二酸化炭素やゴミ等の排出で
地球環境、社会環境が壊れてしまって、「人類危機」になることが容易に洞察できます。
その視点から、今回の「新型コロナウイルス」出現によって、この数か月に生じたことは
・空がきれいになった
・海がきれいになった
という「SDGs」が求めている重要な結果です。
その様な意味で、「新型コロナウイルス」は地球危機、人類危機を遅らせてくれました。
更に言えば、これからどのようにライフスタイルや価値観を変えたらいいかというヒントを切実な状況から与えてくれていると思いませんか?
「見えざる手」が働いているのです。
その様な「気づき」が「気づき」を増幅して、あっというまにSDGsが時代全体を包んでくれることを期待しています。
→禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
というたとえがありますが、
幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだということを云っています。
私たちは人生の中で、禍(わざわい)があることで、それをバネにして前進することで福(さいわい)を呼び込む経験を何度もしてきました。
今回の新型コロナウイルスで間違いなく地球環境は良くなりました。切実な命のことを考えれば、やれないことはないのです。
ここでの気づいた「禍(わざわい)をどう福(さいわい)に転換」するか?
いま、これが試されるのではないでしょうか。
谷口正和師匠が著した「自立へのシナリオ」(2011年12月出版)から加筆引用します。
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●『 未来をにらんで立ち上がる力、
自分の力で立ち上がる力、
今、このふたつが求められている』
~自己解決の項目を産業化せよ~
谷口正和師匠は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の後に、
私たちが生き延びるためのコンセプトとして
・サバイバル(SURVIVAL)
・サスティナビリティ(SUSTAINABILITY)
をひとつに繋いだ『SURSUS』と命名。
問題は、「いま私たち自身が生まれ変わることができるか」であり、
「何を価値基準とし、どこに向かって、どのように進んでいくか」である。
●経営は「他社依存」では成立しません。
「自分依存」、つまり、自分の中でマーケットや顧客を創造し、自分の中で顧客を成長させ、自分の中でそのビジネスを継続させることです。—
—「自立とは何か?」
それは、自分で課題を解決できる比率をあらゆるジャンルにおいて高めることだ。その自己解決の精度を高めると、プロフェッショリティが生まれてくる。—
●私が申しあげたいのは、
「未来に対する直観、未来へのシナリオをしっかり確認することによって、重要な課題解決のためのさまざまな方法と道具を産業化せよ」ということだ。—
—私たちにとって何が「サバイバル」なのか。「サスティナビリティ」のためにはとことん変化に対応しなければならないのだ。
ダーウィンの進化論を持ち出すまでもなく、変化に対応できなければ、人類は地球上に存在していなかただろう。
変化に対応することこそ、「サバイバル&サスティナビリティ」コンセプトの第一義である。
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まず、私たちに必要なのは「気づき」です。
今回のコロナ禍で、様々な業種の方たちが「自立へのシナリオ」を検討して実行されました。
切羽詰まると力を発揮する人と受け身のままの人がよくわかる時間でもありました。
いま時代が、人々が求めているのは未来に向けた、先手を打てる構想力です。
そして、これから個々人に重要になるのは「SDGs」を起点とした「自立への構想・シナリオ」です。
ともに、創り上げましょう。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ