価値創造の知・第84夜 本質的『違い』をつくる実践演習①

2017年11月17日

前夜(第83夜)は、「広い知」により、本質的『違い』をつくる「抽象化能力」の一つをご紹介しました。本夜は、その組み合わせから昇華する「物語(新しい命)」を紡ぎ出す実践演習をお伝えします。

 これまでの過去の成功例やビデオをご覧いただいても、『違い』創出ワークショップで実際に自社や自地域の「新しい物語」を紡ぎ出そうと思っても手がとまり、頭が回らないのが通常です。
それは、それまでが「スタンドアローン(他に依存せず単独で運営する環境)」で、何とか自前の制約の中で答えを出そうとする習慣・慣習があり、逸脱とオープンな環境からの発想・構想を実践していないためです。

さて、私たちの生活環境を変えた「インターネット」の特徴を「インターネット的:糸井重里著」では下記3つを上げています。
①リンク
②シェア
③フラット
好むと好まざるとに関わらず、これらがライフスタイルや企業経営・地域経営の中に沁み込んできます。
第4次産業革命、AIoTがそれを加速させます。それは、従来の「スタンドアローン」の環境とは真逆です。

そこで、これからの時代の波に巻き込まれず、波に乗りこなすための能力が「広い知=抽象化能力①」です。
難しいことではありません。好きな人が出来た時に「何としてでもこの人とお付き合いたい、結婚したい」と想い、本気で行動するプロセスと同じです。
そのために考えることは、
①二人の共通項(嗜好、趣味、人生設計等々)は何か?
②二人でできる幸せの物語・世界観をどう語るか?
です。
これが、「大三角形・感動物語」の下方の「共通項」であり、上方の抽象化・昇華の「命・物語」です。
二人の間に赤ちゃんができれば、それは新しい命の誕生となります。

必要なのは、対象がワクワクすること(=恋心)であり、その対象との結合に「本気・情熱」があることです。(第51夜、第61夜)
さて最初は、統合・結合するための簡単だけれど重要な「3パターンの基礎演習」を挑戦していただいてから、添付図の応用に辿り着き、ここで頭が痺れるような「2~3時間ノック」をチームで創りあげます。
それは、事務局が事前に二つの山となるカード(トレンドワードとライフスタイルワード)を用意します。貴社・貴地域の「解決すべき課題」と上記の引いたカード(ワード)を組合わせて、10分間で物語を紡ぎ出し、発表し、何回か休憩を挟みながら2~3時間行います。

そうすると検討時間、まとめる時間もぜんぜん不足しているので、「エイヤー」と想いも寄らない発想・物語・構想の卵が出てきます。いつもの自分達の「常識・枠」からの逸脱が始まります。
このノックを「対象」毎に行うことで、「抽象化能力」が大幅に鍛えられます。
スポーツをする時に、ビデオを見ただけでは上達しませんね。それと同じように「知」も訓練しないとそのための筋肉がつきません。
ただ、自分一人で闇雲にやっても上手くいきません。やはり、その道のプロにナビゲートして貰うのが一番です。関係者がその「知の汗」を一緒に流すことで、信頼感とレベルの高い「知」が生まれてます。

ただ、前夜(第83夜)にも記しましたが、これは「対象」をもっと深く(深い知)、高く(高い知)を捉えてから行うのが有効です。
多くのコンサルティングは、これ(再定義)をやらないで行うので、ワクワクするものを創れません。つまり、『違い』のレベルが低いものになります。
「対象」をワクワクするためには、「対象を本質的に『深く&高く再定義する』こと」がポイントになります。

それでは、次夜(第85夜)は、「深い知の『抽象化能力』」を綴ります。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ
大三角形演習00

価値創造の知・第83夜 『違い』をつくる秘訣は、「抽象化能力-①」

2017年11月16日 「抽象化能力」とは?

前夜(第82夜)では、ビジネスで最も大切なコトは、「違いと共感」を別々にしないで統合して継続して高み(深み)を目指すことを綴りました。
本夜から数夜に亘り、その『違い』をつくる秘訣・方法について記します。

さて、ここで綴る『違い』の範囲・領域について、先ず明確にします。例えば、陸上競技場のトラック(競走路)にたくさんのプレーヤーがいて、ある決められたルール(規則)、一例で「5000メートル走」競技で走っていることをイメージしてください。
たくさんの実力伯仲のプレーヤーで上位になるのは大変です。(ビジネスでは、同じ実力の競合がいっぱいいるとすぐに低価格合戦になる)
でも、そこから抜け出すには、お客さんが喜ぶ「新しいルール」を創り、そのための新しいトラック、違うトラックで一番乗りできるように挑戦することです。

 それは、常識と思われていた世間の「ルール」を逸脱することです。例えば、「アイスクリームは子どものモノ」という常識から、「大人のためのアイス:『大人がって幸せに浸りたい』(ハーゲンダッツ)」。
スターバックスは、「ストレスフルの時代に、コーヒーを売るのではなく、職場でも家庭でもない、『くつろげる第3の居場所』」というように。このような逸脱した共感による『違い』の世界観によって、新しい市場や文化が立ち現れます。

さて、そのような逸脱して共感される『違い』を生む秘訣は、ズバリ、『抽象化能力!』にあります。これからのビジネスパーソンに求められる最も重要な能力と洞察します。
『抽象化』とは何でしょうか?「抽象」の反対は「具体」ですね。「具体的」というのは、あるモノやコトを明確に特定できる表現です。例えば、「iPhone(アイフォン)」と言えば、多くの人たちがそれを思い浮かべますが、これが「具体的」ということです。
次に、「抽象的」というのは、もう一つ上のレベルの表現です。「スマホ(スマートフォン)」といえば、「ソフトバンク」機種かもしれないし、「ドコモ」、「AU」の各機種かもしれません。
このように、モノやコトを見る時に、視点・視座を逸脱(高く・深く・広く)して観ることを「抽象度を上げる」といいます。それは、『モノやコトの本質を少ない情報で表現するコト』です。

それでは、はじめて「iPhone(アイフォン)」が発表される前の状況を想い浮かべてみましょう。
私は仕事柄、情報機器が数寄で、携帯電話・デジカメ・iPod・ボイスレコーダーを持ち歩いていました。それぞれの機器が独立していて、情報(コンテンツ)を移し替えるのに手間がかかりました。
それを「シームレス(seamless:とは、途切れのない、継ぎ目のない、縫い目のない)」にしてくれたのが、iTunes、iPhoneでした。複数の要素が組合さることで、新しい性質・新しい次元が拡がります。(第36夜、第78夜)
そして、世界を席巻しました。

一つ上の概念、次元に昇華したのですね。
この組み合わせから昇華する「広い知」が、『違い』をつくる「抽象化能力」の一つになります。(第78夜・「創発」)
ルネッサンス期の3大発明の1つに、「グーテンベルクの活版印刷」があります。世界を変えたグーテンベルクの活版印刷は、実家の刻印機にワイン農家の使うブドウ絞り機を組み合わせて誕生したものです。
前職に上記の方法でプロデュースした連続ヒット商品(ウィスキー×音楽、ファッション×音楽、・・・)は、全てこの方法です。いま、異業種コラボレーションが盛んですがそれは、この『広い知(=Gestalt)』の型です。(第17夜、第32夜)

ただ、ここで気を付けなければならないことは、この『広い知の抽象化』に行く前に、全て『深い知の抽象化』が行われていることです。
『深い知の抽象化』は、「ミッション」と深いつながりがあります。よく、この「ミッション・深い知」なしで、「何かいいアイデアがないか?」から「アイデア出し」のワークショップを見かけますが、だいたい失敗します。
それは、錨(アンカー)や目指すコト(北極星)の何かがないままでは漂流してしまうからです。この『深い知の抽象化』は、第85夜に綴る予定です

さてさて、「実際のビジネスの場では、『広い知』の抽象化能力を慣れて、習得する具体的ワークショップを行います。そのエッセンスを次夜(第84夜)に綴ります。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

ピュアモルトスピーカー抽象化00

価値創造の知・第82夜 ビジネスで最も大切なコト

2017年11月12日 「違いと共感」

ビジネスで最も大切なコトは、「違いを創るコトと、共感を生み出すコト」を一緒にして、継続的に、高く結合することです。

「価値創造の秘訣@新価値創造イニシアティブ」を第76夜に公開しました。それらの一つながり(=ワンピース)が「解決すべき課題(AGENDA)」を解決して、成長・成功につなげるために必要な流れ(プロセス)です。

 そのプロセスに沿って、事業創生・地域創生を実践・ご支援している中で「ビジネスで最も大切なコト」を本夜、図解&まとめたものを公開します。
それは、『違いと共感』の新結合です。ここで最も重要なことは、この二つが、“二つでありながら一つ”であるという認識です。

第37夜の「禅マインド」から引用します。
——————
座禅の姿勢は、「結跏趺坐(けっかふざ)」という右足と左足を組んでいますね。 この姿勢は、『二つではない、一つでもない』という「二元」性の「一者」性を表わしています。これが、もっとも大事な教えです。
もし私達の心と身体が二つである、と考えるとそれは間違いです。心と身体が一つである、と考えるとそれも間違いです。私達の心と身体は、“二つでありながら一つ”なのです。
私達は普通、もし何かが一つ(単数)でなければ、それは二つ以上(複数)であると考えます。けれども実際の人生の経験に照らしてみましょう。
私達の人生は、複数であるばかりではなく、単一です。私達は、互いに支え合うと同時に自立しています。
——————-
特に、“二つでありながら一つ”は、第17夜“「間(ま)」と「創造」”、第37夜 “コンセプトのつくり方”、第80夜”『世界と世間』”の中でその真髄を記しています。

さて、『違いと共感』です。
最初に『違い』(第65夜~第78夜参照)ですが、他と違いがなければ、「低い提供価値」になります。そうなると、顧客の関心・興味が薄れて対価が減り、次の価値づくり、投資が出来なくなります。継続の維持が危ぶまれてます。
ただ、「総合研究所や技術研究所」でよく見かけることですが、「違い」ばかりに目を奪われて、それが世の中に、顧客に、本当に役立つのか、共感するのかを見極めないで突っ走り、結局何も成果が出せなかったという数多くの事例があります。

「研究開発・技術開発」だけが先行して、研究者や技術開発者が、「この研究・技術が何かに役立たないかな?」とつくり始めてからプランナーやマーケターに相談することが多々あります。
その理由は、研究開発の前にテーマを相談すると、「市場にそのようなニーズはない」という声が上がり、そのテーマ自体が潰されることがあるからです。ポイントは後述する「顧客の『NEXT共感』」を捉える想像力の有無にあります。

次に、『共感』(第2夜、第63夜、第64夜参照)です。共感度が低ければ対価も下がります。現在の市場の短期的な「共感」にだけフォーカスしていると「違い」への逸脱ができ辛くなります。「共感」にもグラデーションがあって、慣れてくると価値が薄れてきます。他との「共感度」に差がなくなれば、図解の左側の低い「共感」に向かいます。顧客の「NEXT共感」を明確にして顧客を捉える想像力が必要です。(価値創造イニシアティブ:2.他者を愛する「幸せ創造力」参照)

“ドラッカー”が言うように、「企業の目的は、“顧客価値”をつくること(=顧客価値創造)」にあります。それを維持・継続できなければ、企業は存続できません。
その“顧客価値”をつくることができる、ただ二つの機能が『違いと共感』です。図解の様に、この二つを“二つでありながら一つ”の高みに持っていくことがポイントです。
それではもう少し紐解いていきましょう。

この二つの拠り所を説明します。
『違い』をつくるのは、「技:イノベーティング」で、『共感』を生み出すのは、「心:マーケティング」です。(イノベーションの進行形、広がりとして、「イノベーティング」という言葉を使用しています。第32夜参照)

企業では、「イノベーティング」は、主に研究開発・技術開発部門が担当し、「マーケティング」は主にマーケティング部門が担当します。マーケティングは『心(Will&Smile)』を扱い、イノベーティングは『技(Skill&Style):新結合』(第32夜)が拠り所になります。

下記「新価値創造イニシアティブ(第77夜)」のプロセスの中で、ビジネスと創生で『違いと共感』がどのように活用されているのかを皆様イメージしてみてください。
1.自分を変える:危機意識・情熱力
2.他者を愛する:幸せ想像力
3.余白をつくる:本質創造力
4.舞台をつくる:仕組構想力
5.関係をつくる:伝える力・伝わる力
6.信頼をつくる:巻き込む力・巻き込まれる力
7.成功をつかむ:すぐやる力・やり抜く力
『違い』は、1~7の全ての項目にあり、『共感』も1~7の全てにあります。その双方が顧客に「伝える・伝わる」&「巻き込む・巻き込まれる」の『「違いと共感」の物語(Story)』となります。

この二つを別々にしないで、“二つでありながら一つ”に新結合することがビジネスで最も大切なコトと納得いただけたでしょうか。「イノベーティング部門」「マーケティング部門」の双方は、上記に向けて逸脱・新結合することが必要です。
さてさて、その二つの機能(『違いと共感』)を創り・生み出す心得と方法が、『トリニティ・イノベーション』(第21夜)になります。「心得(Will&Smile)と方法(Skill&Style)」を是非、ご活用ください。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

 

違いと共感00

価値創造の知・第81夜 『擬(MODOKI)』を擬く

2017年11月5日 創発・偶有性・コンティンジェンシー、そして、『擬』

昨晩、紀伊国屋書ホールの『擬』(春秋社)出版記念講演に行きました。
テーマは「もどき仕事」。「松岡正剛師匠」と「いとうせいこう氏」という「せいごう&せいこう」の見事な創発に痺れました。

 二人の創発(第18夜、第78夜)の私の印象は、まるで「擬」を擬いているようでした。そこで浮かんだままの感想を綴ります。
近頃の世の中は、グローバル主義により多様化のものが、普遍的、一様的になっていてたいへん息苦しくなっていますね。
世の中が、「普遍」「合理」をめざしすぎると何か大事な忘れものをしてしまうのではないかという問題意識が前提にあるように思います。
子どもの頃の自然、お祭り、職人の匠、会社のリストラ、犯罪、それは、フェリックスガタリの云う「3つのエコロジー」(第9夜)の、社会環境・社会環境・心の環境の各エコゾフィーにもつながってきます。
それは、懐かしさとは違っていて「大切なもの」がどんどん欠け落ちてしまい、「このままでいいのだろうか、否、なんとかしなくてはならない」という感覚です。
これは、主に欧米からの「搾取も含んだグローバル主義」が象徴的です。

「グローバル主義」を代表とする普遍・合理という一様化で、従来の多様化は枯れてきてしまっています。
そのままにしないで、大切なものを拡げ、豊かにしていく方法がないものでしょうか?
どのような方策が、未来・将来への活路としてあるのでしょうか?

それが世の中の「多様化 一様化(グローバル主義・普遍主義) 別様の可能性」
として見立てになったのでないかと推察しました。

その方法として、「二人の創発」では、日本芸能の「お能や人間浄瑠璃」が提示されました。
そうすると、自分の中では、世阿弥の「複式夢幻能」、「秘すれば花」、「囃子方の打合せ」等々が浮かんできます。また、茶道の「主客一体」にも及びます。
そう、それは首尾一貫性を持ったものではなくて、創発や偶有性、コンティンジェンシーという取組み・方法が俄然意味をもってきます。

それは、本質を捉えようと、「大元(おおもと)を手繰ろう、掴もうとした時に、静的にではなくて、動的に立ち現れてくる」過程(プロセス)です。
それは、そいでそいで本質を捉えるのではなくて、内と外をわけずに、ゴチャマゼにした中から立ち現れてくるもの。
その過程と結果に、グローバル主義・普遍主義を超えるものがある。日本の方法「擬」にはそれがある。

先ず、
①大元、本質を捉えるという主体性があること
②モノゴトを削いだり、分けたりしないで、マゼコゼにして捉える。
③そこから別様の可能性(複雑系・第36夜)が生まれ、その中に守破離も含まれる。それは、創発・偶有性・コンティンジェンシーである。
④それは、「お能・茶道・おもてなし・本歌取り」等々に、「日本の方法」として存在している。
⑤それが「擬を擬く方法」の中心ではないか。

そんなふうに、勝手に妄想・想像・創造しました。
「日本の本来と将来」「価値創造のの本来と将来」という「知」を捉える時に「『擬』-別様の可能性」が大変有効な意味と意義を持つように思いました。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

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価値創造の知・第80夜 世界と世間

2017年11月2日 『擬』~「世」あるいは別様の可能性~

『擬(MODOKI)』という松岡正剛師匠の最新刊本を読みました。
サブタイトルには、~「世」あるいは別様の可能性~
カバーには、~「世」はすべて「擬」で出来ている~
とあります。

 読む前には、「世」と「擬」と「別様の可能性」との関係が記され、読み解く旅へ誘われるように感じました。
私の重心、関心ゴトは、「価値創造の知」なので、「上記の関係性」と「価値創造の知」との交流の明滅がワクワクドキドキとなります。
そんな視点・視座での一部を本夜は綴ります。

先ず、「世の中」に「世界」と「世間」を提示しています。
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いまの「世界」は、ロゴスによるユニバーサルでユビキタスな普遍主義として捉えています。でも、世の中はロゴスによる「世界」だけでできてはいるのではなくて、農耕や裁縫や日々の言葉づかいや食欲は、もっとくだけている。
ぼくはこれを、世界に対して「世間」ということにする。世の中で世界に属するルール・ロール・ツールでかたちづくられているのが一割か二割くらいだとすれば、のこりの八割や九割は世間だらけになっている。
そのうち面倒なことがおこった。世界基準のルール・ロール・ツールが(グローバル主義のように)だんだん世間に押し付けられていったのだ。実際は世間なのに、その継ぎ目に「世界の部品」をどんどん使わなければ認めないというふうにした。
これでは世間が世界の支配に屈していく。
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このような「見立て」に自分の脳がかなり刺激されます。
自分の中では、そこから勝手に「20年前の通産省の廊下の話(出典:田坂広志「これから市場戦略はどう変わるのか」)」が浮かび上がりました。
通産省の廊下の部屋の前の部局の看板には、「鉄鋼課」「繊維課」「産業機械課」「自動車課」「電子機器課」・・・が並びますが、期待されている産業は何だったのでしょうか?
当時のニーズは、「環境産業」「シニア産業」「教育産業」「Eコマース産業」であり、それぞれ、
・快適な環境に住みたい
・豊かな老後を過ごしたい
・子供に楽しく学ばせたい
・手軽にショッピングがしたい
といった生活者の「ニーズ」を中心として形成される「ニーズ型産業」なのでした。

それは、決して「鉄鋼課」「産業機械課」等の『縦串』では対応できません。世の中の将来を洞察して、『横串』でなければ実現できません。
そんな時代に、「横串でできる事業の型(ビジネスモデル)」を実現したくて、23年前に社長に直訴して創ったのが、「ヒット商品緊急開発プロジェクト(第14夜)」でした。

「縦串」と「横串」の構図は、今でも根強くあって、「ビジネス4.0、ビジネス5.0」というのは、横串でなければ対応できません。そこには、一気通貫で横串する構想力・プロデュース能力が求められます。縦串の中にいては世界と世間が見えないので、外部の力を活用する時代です。
上記の「世界」と「世間」で云えば、「世界」は縦串(1~2割)で、「世間」は横串(2~9割)です。世界と世間の間(ま)となる『継ぎ目』をどう編集するかにかかっています。私たち(新価値創造研究所)はそこを仕事にしています。

さて、この本(『擬』)には、「知の本来と将来」のヒントが満載なのですが、重要なキーワードについて触れます。
それは、コンティンジェンシー(Contingency:偶有性)です。本分から引用抜粋します。

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コンティンジェンシーという言葉は、そこに含まれている意味がとてつもなく重要なわりには、いささかわかりにくい。語源はラテン語の動詞“continger”である。「互いに触れ合う」「同時に重なる」という意味を持つ。
お互いに(con)接触(tingence)しあっているところ、相互に共接しあっているものという意味になる。だから、訳せば、偶発性ではなく、偶有性なのだ。
何かの事件や事故がおこった時、「まさかこんなことがおこるとは思わなかった」というふうに多くの者が感じる。事件や事故は起こったわけだから、そこには何かが先行していたはずである。たいていの原因は複合的で多因的だろう。
こうした時、この一連の出来事やシステムには、「もともとなんらかのコンティンジェンシーが偶有されていた」というふうに見る。
見えなかった原因が見えてきたというのではない。ある結果に対して原因が見つかったというのでもない。「他様な発現」をきっかけに、それらの因果を含めた『別様の可能性』が認められたのだ。そういうとき、その対象や現象やシステムには、共接的なコンティンジェンシーがひそんでいたというふうに見る。
あらかじめ、コンティンジェンシーに気が付けば、そこから新たな創発的な筋書きが組み立てられる。
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前記の「世界と世間」には、一様と多様、上記には、「他様と別様」が発現します。それぞれを別々に捉えるのでなく、『一緒くた』にしての別様の発現にいつもときめいていている自分が理解できました。
そして、コンティンジェンシーという見方で脳が再整理されました。「わかる」は「かわる」(第8夜)なのですね。
多様な企業や地域のご支援のときに、いつも対象の「本来と未来」を『一緒くた』に説明していなかったのですが、その継ぎ目が観えたように想いました。

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・・・ぼくが考えている「擬」という考え方は、ボードリヤールのシミュラークルではないし、従来のシステムに代わるアナザーシステムでもない。本物があって偽物があるのではなく、「ほんと」と「つもり」がまじった状態でしか世界や世間は捉えられないという見方だ。・・・
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クリエィティブ、イノベィティブ、価値創造の仕事は、模倣や見立てをとりこんで、どんどんモドキをつくっていくことと響感しました。知の奥に潜むたくさんの型、偶有性、そして日本の方法が満載でした。
本夜の部分抜粋だけでは、皆様には伝わり辛かったと想います。ただ、『深い知、高い知、広い知』がこの本には一途に多様に散りばめられています。
上記『知』に対する強い関心のある方、また背負う覚悟のある方達には必読の書に想います。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

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価値創造の知・第79夜 ブルーボトルコーヒーの本来と将来

2017年10月17日 バッハ・スタバ・ブルーボトル

雨の中、ブルーボトルコーヒー新宿Cafeに行ってきました。ブルーボトルコーヒーの日本での最初の店は清澄白河で、2店目が表参道・青山でした。
コーヒーの第3の波(サードウェーブ)ということで、大きく取り上げられました。
そして、次々に、日本で店舗展開されましたが、先月(9月)食品世界最大手のネスレ(スイス)が米ブルーボトルコーヒーを買収というニュースが入りました。

さて、本夜は上記ブルーボトルコーヒーを取り混ぜながら、「高い知:Foresight」の演習風景を私の数寄なコーヒー店で取り上げてみます。
①自家焙煎コーヒー バッハ
②スターバックスコーヒー
③ブルーボトルコーヒー

 

さてさて、ブルーボトルコーヒー清澄白河の日本第1号店は、2015年2月でした。
新価値創造研究所では、その年前の2014年3月に「バリューイノベーション研修」の中で、下記『スタバの未来:コーヒーの本来と未来』というお題で研修を行っていました。
「トリニティイノベーション」の第2ステージ(高い知)で、対象の『本来と将来』をワークショップで読み解くというものです。

図(螺旋型弁証法)の様に、真ん中の緑の楕円に、スターバックスを置きます。そして、その下にある「GOOD! BAD!」を書き入れます。次に、過去はどうだったのかを同様に記入します。
私の中では、数寄な南千住の「自家焙煎コーヒー バッハ」が思い浮かびました。ここに何を入れるかという選定で将来のイメージが変わってきます。
例えば、怪しげな喫茶店を入れると、GOOD!が変わりますね。

将来を豊かにするには、過去と現在を豊かにすることが必要です。
・「コンビニエンスストアの本来と将来」
・「学習塾の本来と将来」
・「デジタルの本来と将来」
・「エネルギーの本来と将来」
・「・・・・の本来と将来」

という様々なテーマをご支援してきましたが、これにより豊かな将来のイメージを手に入れることができます。
そのテーマに関係のある参考ビデオも複数ご覧いただくことで、将来への強い確信が生まれてきます。
このプロセスを行うことがとっても重要です。

上記のテーマの過去の事例としては、
・よろづや:コンビニエンスストア
・寺子屋:学習塾
・デジタル:アナログ
・エネルギー:自家炭火焼

が挙げられます。
若い人達は、それらを知らないことが多いので、是非歴史から学んでください。
そのことで、過去と現在から、豊かな将来が浮かび上がります。ポイントは、過去のGOOD!にあります。
それが、現在無くなっているのです。是非、それを形を変えて現在に蘇らせてみてください。

その「価値創造の知」を身につけるだけでも、きっと貴方・貴女の将来は変わってきます。
少しでもお役に立てれば幸甚です。

最後に、「サードウェーブコーヒー」の「Great!」をご覧ください。
ここからブルーボトルコーヒーは、まだまだ高みを目指せることが分かります。まだ余白がいっぱいあります。
メインのお客様を誰にするのか、仕組み構想力で大きく変わってきますね。
個人的に、ブルーボトルコーヒー店では、表参道・青山Cafeが一番数寄です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

コーヒー弁証法
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価値創造の知・第78夜 創発とは?

2017年10月13日 創発とは何か

「創発」(emergence:発現)という言葉を見聞きされたことはありますか?

田坂広志さんが著した『複雑系の知』(第36夜)という本が1997年に発刊され共感・共鳴しました。
「21世紀に求められる7つの知」という副題ですが、後述する実践にフィットするものでした。そこには、

・世界は複雑化すると新しい性質を獲得する。
・複雑なものには心が宿る。

という複雑系を理解する刺激的な鍵穴が潜んでいました。

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「創発」(emergence)とは、「部分の単純な挙動が全体の高度な秩序を生み出す」というプロセスであり、言葉を変えれば、「個の自発性が全体の秩序を生み出す」というプロセスである。
さらに、このプロセスは、視点を変えれば、「自然に秩序や構造を生み出す」という自己組織化(Self Organization)と呼ばれるプロセスでもある。
こうした性質を「創発性」と呼び、これは、複雑系の基本的な性質にほかならない。
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ちょうど発刊された20年前の私は、前職で社長直轄「ヒット商品緊急開発プロジェクト」のリーダーとして異業種コラボレーションによるヒット商品(第14夜、第18夜)を連発していました。
その最中に、田坂広志さんにお会いしました。(第27夜)
これまでの「オーディオ」を超えて新しいライフスタイルである「オルタナティブ・オーディオ」を創るための二つの仕掛けをしました。

①社外創発:異業種とコラボレーション
・音楽*ウィスキー
・音楽*インテリア
・音楽*ファッション
・音楽*お風呂
②社内創発:社内横断の一気通貫チームによるイノベーション
・プランナー、デザイナー、マーケター、R&D、エンジニア、プロデューサー。

このヒット商品緊急開発プロジェクトのプロセスは、まさに『創発』そのものでした。
新オーディオ・オルタナティブビジョンの元に、全てを異業種コラボレーションの創発により、足し算では到底発現しない『新しい性質』『新しい物語・ライフスタイル・文化』を紡ぎ出してヒット商品になりました。
また、社内の一気通貫チームも通常の仕事には見られない「秩序や構造」が生まれてきたのが驚きであり、嬉しい発見でした。

この「ヒット商品」実践時代とそれに続く研究所時代「未来シナリオづくり」の双方における「社内外の創発」体験が自分にとってのかけがえのない財産となりました。
それが、現在の独立を決意した『価値創造プロセス』の核心・確信・革新となりました。ご支援している「事業創生・地域創生・人財創生」(鍵穴)も創発をベースとした「トリニティ・イノベーション」(鍵)が成長・成功のエンジンになっています。

さて、複雑系・創発のわかりやすい事例を上げます。
『世界は複雑化すると、新しい性質や命を獲得する』

例えば、“iPhone”です。
それまで、ポータブルな情報機器として、
「iPod、デジタルカメラ、携帯電話、インターネット」
と複雑化してきたものが、“iPhone”に統合されたことで、新しい性質を持ち、新しい文化を創りました。

“人間”を事例にすると、
人間の要素をバラバラに分解すると、目、鼻、耳、脳、心臓、手、足、神経・・・となりますが、それらが集まることで、“命”が生まれます。

如何ですか?
『新価値創造研究所』は、多くの方達のより良き将来と幸せを目的にして「新しい性質、新しいライフスタイル、新しい文化、新しい命」づくりを皆さまと創発で実践しています。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

 

 

創発とは何か

価値創造の知・第77夜 新価値創造イニシアティブ

2017年10月12日 新価値創造イニシアティブ

「新価値創造イニシアティブ」とは何でしょうか?

この頃、このテーマで研修やセミナーを開催することが多くなりました。時代が要請しています。
いったい、どうしてでしょうか?

 20世紀の価値創造の中心は、「高い性能、高い信頼性、安い価格」でした。グローバル化、AIoT化、及び近隣諸国の進化・変化によって、日本のその優位性は大きく揺らいできたことが挙げられます。

21世紀は、新しいステージ、新しい局面を迎えています。
その時に必要なのは、従来のやり方や考え方の制約や固定観念を破り、超える必要があります。

一例をあげます。
「性能」でいうと、
性能<機能<効能
のように、「効能」から入り、機能、性能を把える時代です。順番が違うのです。
経営も従来の「オペレーション&マネジメント」ではなく、「革新・イノベーション&構想・イメジメント」が牽引する時代です。

新価値創造研究所は、上記の常識の殻を破る3つの視座・視点を
① 深い知:ミッション
② 高い知:ビジョン
③ 広い知:イノベーション
として、その構造・心得・方法を提示してきました。

また、それらは別々に存在しているのではなく、三位一体(トリニティ・イノベーション)で把えることによって、
「バリュープロポジション(第37夜、第69夜)」から、お客様から選ばれ、囲まれる「コンセプト」が芽生え、新成長シナリオが紡がれていきます。

そして、前夜(第76夜)にも記しましたが、①②③に日本の方法(禅思考・守破離・間)を組込むことで、世界を凌駕する価値創造につながります。
結果として、大きな効能・成果・成長につながっていきます。

気をつけなければならないのは、価値を創ることと同等に、「価値を伝える力&価値が伝わる力」、「巻き込む力&巻き込まれる力」が重要だということです。
そして、AIoT時代に重要なコトは「全ての産業は、サービス業化していく」という認識です。
ここで云う「サービス」とは、「企業・地域等と顧客・社員・住民・社会・地球と心地よくつながる仕組み」のことです。
「革新・7つの力」の「4.仕組構想力」(第67夜)に記した『仕組み』です。

①深い知:ミッション、②高い知:ビジョン という「やるべきコト・やりたいコト」が明確になると、それに導かれるように③広い知:イノベーションに向かいます。
そこでは、「すぐやる力&やり抜く力」が試されます。

私たちの想いは、「新価値創造で多くの人々が幸せになって欲しい」
日本は、「新価値創造イニシアティブ」の時代です。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

 

新価値創造イニシアティブ

価値創造の知・第76夜 価値創造の秘訣

2017年10月9日 革新の秘訣公開

価値創造の秘訣とは?

「革新の7つの力」を第59夜~第74夜に亘って綴ってきました。その構図・体系は第60夜にまとめています。
本夜は、その7つの力の奥に潜む「価値創造の秘訣」を公開します。

1.自分を変える:危機意識・情熱力
2.他者を愛する:幸せ想像力
3.余白をつくる:本質創造力
4.舞台をつくる:仕組構想力
5.関係をつくる:伝える力・伝わる力
6.信頼をつくる:巻き込む力・巻き込まれる力
7.成功をつかむ:すぐやる力・やり抜く力

如何でしょうか?
どんなに強い想いや危機意識があっても、それを構想・具現化する力・方法がなければ行動に移せずに空回りします。
多くの人たちに伝えたいと思っても、それに相応しい創造・構想がなければ伝わりません。
いろいろ挑戦していても、今考えているコト、やりたいコト、進めたいコトに「自信がない」方達をいっぱい見てきました。

上記で、特に難しそうに見えるのは、「余白をつくる」「舞台をつくる」のステップに思います。
「余白をつくる=殻を破る」ことです。一見、八方ふさがりにあるようでも「余白・間(ま)」(第3夜、第22夜)は必ずみつかります。そこで大事なことは、『できない(やらない)理由を探すな』(第55夜)ということです。先ず一歩踏み出してみましょう。そのことで新しい一面が拓かれてきます。
次は、「舞台をつくる=顧客・社員・住民は『ドラマに参加したい!』ということ。顧客は、「素敵なドラマやストーリーがあれば参加しますよ」と言っています。そのための『舞台』を構想してつくることです。
それは大それたことである必要はありません。「工場」であれば、「工場見学会」を拓く。「WEB」であれば、人が集まりたくなる小さなプラットフォーム等です。
それを実行しようと思った時に、貴方・貴女は何をしなければならないか、何をしたいかというステージに立ちます。

その時を後押しする力の源泉はどこからくると思いますか?
それは、「1.自分を変える、2.他者を愛する、3.余白をつくる」から湧き出てきます。

さて、『革新』には上記1~7の全てのステップが必要なのですが、現状の行き詰まりを超えて「自信を持って実行・革新する」には、
・3.本質創造力:余白をつくる=トリニティ・イノベーション
・4.仕組構想力:舞台をつくる=一気通貫・成長シナリオ
の『創造力・構想力』の二つがポイントになります。

数ある企業革新のどの型や方法を選ぶかによって、アウトプットは大きく変わってきます。ここがとても大事です。欧米で使っている方法・型だけ使っていては、日本の独自性は生まれることはありません。
新価値創造研究所では、世界に誇れる日本の独自の方法を「深い知(禅思考)」「高い知(守破離)」「広い知(間・ま)」をここに組込んでいます。

前職の複数の外部コンサルティングが提示したパターン化した欧米の方法・型は、経営の改善はできても『革新』には程遠いものでした。その欧米の方法・型は、今でも多くのコンサルティング・ファームが使っているものです。

核心・革新の本質的な方法については、前夜(第75夜)に記しました。
それを体系的に、三位一体にまとめたのが、価値創造を基盤にした「3.本質創造力」と「4.仕組構想力」です、
日本流価値創造を組込んだ方法・型で、『幸せ』溢れる日本、地域、会社、そして世の中にしたいと想います。

価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ

価値創造の秘訣

価値創造の知・第75夜 価値創造とは何か?

2017年10月7日 新価値創造イニシアティブ

価値創造とは何か?
新価値創造研究所は、「価値創造」を次の様にわかりやすく定義しています。
・「価値」とは、世の中に役立つこと。
・「創造」とは、未来を先取りすること。

「価値がない」とは、世の中に役だたないということです。しかし、ここで間違えてはいけないのが、同じモノ・コトが「時と場所と場合」の違いによって役立ったり、役だたなかったりすることです。
昔は役立っていたが、今では役立たない。今は役立たないが、将来役立つかもしれない。「同じ水」でも砂漠の中と水豊かな自然という環境の違いで役立つ度合いが変わってきますね。数えきれない事例があります。
そして、「価値」は主観的であり、段階的に変化するものです。

「創造」とは、今まで気づいていないモノ・コトを見つけ、磨き上げることにより、新しい価値として社会的に受け入れられて、経済が発展した状態のコト。つまり「イノベーション」のことです。
新しい価値を見つける方法は2種類あります。
一つ目は、不要なものを削いで取り除いて核心に辿りつく方法です。(方法A)
二つ目は、モノやコトを新しく結びつけて革新に辿りつく方法です。ここには、時間(過去、現在、未来)を結びつける「縦の新結合」(方法B)と、空間で複数のモノ・コトを結びつける「横の新結合」(方法C)があります。

新しい価値を創造する基本の方法は、この3つの方法(A・B・C)でほとんど網羅できます。それを新価値創造研究所では、「(三位一体)トリニティー・イノベーション」として取りまとめ、商標登録しました。(第57夜・第67夜:トリニティイノベーション体系)
それをご覧いただければ、『深い知(本来)・高い知(将来)・広い知(縁来)』の三位一体価値創造の構造が見えてきます。それを誰でも習得・体得できるように、分かり易い説明と事例、そして簡単な演習を用意・卒意しています。

「価値創造」とは、『世の中に役立つことを創り、未来を先取りするコト」です。イメージできたでしょうか。

この「価値創造」という言葉がメディアによく登場します。
それは、日本・自治体・企業等、従来(20世紀型)のやり方・考え方では太刀打ちできなくて、「新価値創造」が求めれれているからです。
企業(事業)の目的・本質は、「顧客価値を創る」ことにあります。今は、改善ではなく革新の時です。
『事業創生・地域創生』の本質は、その「新価値創造」にあります。「新価値創造イニシアティブ」の時代です。この頃はこのセミナー・テーマでよく講演しています。

この「新価値創造」という言葉は、丁度30年前に自分が創った造語でした。
それは、価値創造の知・第13夜「倒産、そして新価値創造」に詳細を記していますが、
「変化に対応できなければ、会社は倒産する」
という危機感から、前職の「技術発表会」事務局長の時に創ったコンセプトです。長く使われています。

それから、26年後に早期退職して「新価値創造研究所」を立ち上げました。
これを磨き上げ、世の中に役立つように貢献することが自分の使命と想っています。

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価値創造とは何か