2018年5月8日 「CI」:Community Identity、長屋的共同体同一性
メディアでは、下記「AI」「BI」「CI」の論議が盛んです。
1.「AI」:Artificial Intelligence、人工知能
⇒ 人口知能が労働者から職を奪っていく
2.「BI」:Basic Income、最低限所得保証
⇒ 働かなくても、政府は無条件に毎月一定額を国民全員に配る
3.「CI」: ? ?
⇒①Continuous Improvement、継続的な向上
・非効率性、障害、および無駄の低減で、プロセスの有効性を向上させる
⇒②Collection Inheritance
・ベーシックインカムの財源は故人の遺産を国家が全額回収して賄う
⇒③Community Identity、長屋的共同体同一性
4.「EI」: ***
・「近い将来に、“AI”“ロボット”が職を奪っていく」
・「賃金格差が是正されない」
・・・
が大前提となっています。
それは、2018年ダボス会議でも話題になりました。
個人的に整理してみると、それらは、
1.「AI」:技術
2.「BI」:経済
3.「CI」:文化
として把えたいところです。
「AI」は間違いなく進展します。
「日本の労働人口職が49%が人工知能やロボット等で代替可能に」
という記事が踊っています。
不安や恐れおののくのではなくて、
「どうやって次の産業革命を乗り超えて行くのか?」
「どのようなコミュニティが相応しいのか?」
という視座に立って本質的な“ミッションとビジョンとイノベーション”を描くことが不足しています。
それらを踏まえて、『ジャパン』は、次の時代の「教育、経済(経営)、文化」を三位一体で把えることが必要と想います。
それが、欧米と一線を引く、第119夜に綴った「苗代的(なわしろ)思考」です。
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『いま日本に足りぬものは苗代(なわしろ)。グローバリズムの直植えではありません』
苗代とは灌漑によって育成するイネの苗床である。 もともとは種籾(イネの種子、籾殻つきの米粒)を密に播いて発芽させ、田植えができる大きさまで育てるのに用いる狭い田を指した。
「苗代」は日本特有の文化で、苗を直植えしないで仮の場所で育ててから植え換えをする方法です。
「外来のコード」をつかって、これを日本文化にふさわしい「内生のモード」に編集しなおす、植え換えをするという方法が脈々と受け継がれています。
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そのような意味合いで、「新コミュニティ」「新文化」の観点から、
3.「CI」:Community Identity、長屋的共同体同一性
を『ジャパン』として選択することが望ましいと考えます。
江戸時代の「長屋コミュニティー」と現在の「シェアリング・リンク・おすそ分け」は相性がいいと思いませんか?
「個人」で立ち向かうではなく、多様な「チーム」としての“共創”です。
勿論、それは「依存ではなく、各人の自立・自律が基盤」となって花開くものです。
温故知新:「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」
元々日本にある「本来」を将来に活かす知恵と方法と物語を集結しましょう。
これまでのやり方、考え方では間尺があわないのですね。
湧きたつ、隆々とした「将来像」を「物語化」することが肝要です。「AI」「BI」「CI」の将来から、「日本の教育」を見渡した時に、ギャップと課題がくっきりと浮き彫りになります。
「将来はもうすでにここにあります」
価値創造から、「事業創生・地域創生・人財創生」へ