価値創造の知・第55夜 人生でいちばん大事なこと

2017年8月31日 できない理由を探すな

ある本を事務所の書棚で捜していたら、19年前の刊行の懐かしい本が目に留まりました。
本の題名は、「自分の壁を破る人 破れない人」渡部昇一著
きっとこの本が私を呼び寄せたのでしょう。

 参考に、序章を記します。
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「自分の運命を変える天からの“一本のロープ”」

何か「これは」と思うものをやろうとするとき、人は二つの壁にぶちあたる。それは、自分の能力的な壁と環境の壁である。
能力的な壁とは、自分の問題、「内なる壁」と言っていい。自分の側の力不足であるから、これは自分次第で何とでもなる。
これに対して環境の壁は物理的な壁であり「外なる壁」と言ってよい。今の時点ではどうにみならないこともあるから、とりあえずは時期を待つことにすればいい。
私の経験から言って、今はちょっと難しくすぐに実現できずとも、「いつか必ずやれる」という気持ちを持って「やるための理由」を掲げて努力を絶やさない人には、不思議なことに、天の一角から“助けのロープ”が下りてくるものである。
できない理由を押さえて、あえてやってみれば何とかなるということを信じられるかどうかは、その人の覚悟次第であるが、この覚悟によって世に云う「運命」も変え得るということを覚えておいてほしい。
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「天の一角から“助けのロープ”」というフレーズは、前職のヒット商品緊急開発時代に降りてきて、とても共感・共振するものがあります。
「チャンスの女神の前髪を掴め」に近いと思いますが、周りのイノベーター実践者は、これらに頷く方達が多いのが実際です。

さて、序章から、二つのことを提示したいと思います。
一つ目は、「引き寄せ」です。
・こうであったらよいのに。
・こうなったら良いのになあ。
という、「望んでいる状態」の時に、“助けのロープ”は下りてきません。

・いつか必ずやれる
・絶対に実現できる
という、「信じている状態」の時に、下りてきてきます。

それは、外部環境変化を望む時ではなく、自分が変わって、信じて邁進している時に音連れ、引き寄せがあります。(価値創造の知・第8夜)

「バリューイノベーション・プロジェクト」の初期の頃のメンバーには、「望んでいる状態」を自由に記してもらうのですが、中盤以降は、如何に「信じる状態」にステージを上げられるかがポイントになります。

二つ目は、「できない理由を探すな」です。
「事業創生・地域創生・人財創生」のご支援をしてきましたが、チャンスを掴みとれるかどうかは、
①「できない理由を探す」
②「できる理由を探す」
の違いにあります。

多くのクライアントから、
「従来のやり方・考え方ではもう駄目(限界)なので、なんとか創生させたい」
という依頼が多くあります。
しかし、若手から上がる「殻を破った提案群」に対して、幹部の方達からは「次々にそれらが駄目な理由」を論理的に説明されます。
ここで重要なのが、「常識の殻を破り、それができる理由を徹底的に探すマインド」なのです。
「できない理由を探す」モードは「信じていない」ことにつながります。

「バリューイノベーション・プロジェクト」では、殻を破り、行き詰まりの壁を破るために、『イノベーションの心得と方法と現状突破の補助線』をご提供します。
社員&幹部に一緒に寄り添いながら、全員が覚悟ができて『信じるモード』に移行できるかがこちらの腕になります。

さて渡部昇一さんは、著書の中で次のことを記しています。
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人生でいちばん大事なことは何か、一つ上げよと問われたら、私は躊躇なく、
『できない(やらない)理由を探すな』と言いたい。
もしたったこれだけのことでも・・・・・・、おそらくあなたの人生に新しい一面が開かれるのではないかと思う

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「できる理由探し」、「信じる状態」になるには、下記①②が必要です。そして③に移行します。
①気立て:本気、「気」を立てる(第13夜、第27夜、第44夜、第51夜)
②見立て:構想、イメージを創る(第15夜、第29夜、第43夜、第45夜)
③仕立て:行動、仕組みを創る(第11夜、第14夜、第35夜)

これは、価値創造の知・第21夜に記しました。
人生につながってきます。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ
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価値創造の知・第54夜  新文化= Style × Smile ⇒Story

2017年8月24日  価値創造ダイアグラム

第52夜・第53夜に、Smile=笑顔・幸せ・愛=バリューE(エネルギー)のことを綴りました。
そして、Will・Smile・Skillの「価値創造・基礎のルル三条」をひも解いてきました。

それは「価値創造の基礎」であり、本夜は後編の「価値創造の実践:戦略と新文化」を記してゆきます。

添付図は、「価値創造ダイアグラム」です。
これを共創して十分に記すことができれば、「事業創生・地域創生」は、かなり成長・成功に近づきます。
ここには、首記テーマの「新文化(第24夜)= Style × Smile ⇒ Story」が勢ぞろいしています。

少し説明をしてゆきます。
価値創造ダイアグラムの下半分は、新結合ダイアグラムです。それは、第32夜、第39夜、第40夜で説明してきました。
この領域は、課題(Problem)と情熱(Insight)を持って、それまで無関係だと思われていた分野のモノゴト同士の間に橋が出現する。あるいは虹がかかるようなイメージです。
二つ(あるいは複数)をつないで、今までにない世界・現実を想像し創造することです。そこには、前夜(第53夜)に記した偶有性(セレンディピティ:第19夜)が出現します。
これまでの価値創造の知シリーズで多くを説明してきました。

さて、上半分です。ここが後編であり、価値創造の戦略(Strategy)と新文化創造の部分です。
これは皆さんご存知の、企業の「戦略(企画)」の要素そのものですね。

・WHO (Smile): 一体誰に?
・WHAT (Smile): どのような顧客の喜びを?
・HOW (Style): どのような方法(強み)で?
こちらを数式で表すと
・E=ms²
◎成長のエネルギーE=ミッション(m)*戦略(s)*物語(s)
となります。(橋本Edit)
◎この上半分の領域は、「戦略(Strategy)」であり、「物語(Story)」です。
人間は「心」で「つながり」をつくる生き物なので、
人間は、「物語」を介在させないことにはつながり合うことができません。
物語とは、新しい現実を受け入れる形にしていく働きです。
(これは、企業/地域の中でイノベーションを浸透させるときの重要ツールです)

なので、「戦略」には下記を統合した素敵な物語が必要です。
①顧客にとっての幸せ(効果・効能)
②企業・地域にとっての幸せ(存在価値)
③社会にとっての幸せ(新文化:第24夜)

さて、本題ですが、
この戦略は、ダイアグラムのセンターにあるコンセプト(Strike)を要として、
上部左側に、顧客の笑顔(Smile)と上部右側に自分たちの強み(Style)があって、これが揃うと継続的な事業運営ができるようになります。
このStyleには、新ビジネスモデルと新ライフスタイルが含まれています。この二つが特に重要です。
そして、その二つ(SmileとStyle)を新結合した領域には、新文化(第24夜)が生まれます。
ここまで仕上がるとメンバーから一斉に拍手が飛び交います。
研修やバリューイノベーション・プロジェクトでは、iPhone/iPadやたらこスパゲッティ等を事例にして使いこなせるようにして、課題を共創します。

ご参考に、価値創造ダイアグラムの右側面と左側面の説明もしておきます。
両側面に、あまり強い制約(縛り)は設けていないのですが、
◎価値創造DGの右側面は、
・企業/地域の事情
①Problem:企業/地域の問題・課題、②Style:企業/地域の強み

◎価値創造DGの左側面は、
・顧客の事情
①Insight:顧客が大切にするであろうこと、②Smile:顧客の喜び

を記載して検討しやすくしています。

是非、興味・関心ある方達はチャレンジしてみてください。
そして、顔晴って(Smile)、頑張ってください。成果は保証します。

価値創造から事業創生・地域創生・人財創生へ

価値創造の知・第53夜 価値創造の方程式(バリューE=mc2)をご紹介

2017年8月23日 バリューE=mc2

E = mc2とは、エネルギー E = 質量 m × 光速度 c の2乗
の物理学的関係式を指し、「質量とエネルギーの等価性」とその定量的関係をアインシュタインが発表しました。

 前夜(第52夜)の「Smile(幸せ・愛)」に提示しました「価値創造(の方程式)」をそれに導入すると、
バリューE(幸せ・愛のエネルギー)=M(ミッション)×C(Combination:情報編集力)×C(Communication:情報受発信力)

で表せます。

前回の「基礎・ルル三条」に、今回加筆したマップを添付しますのでご覧ください。
・Will(左下丸)=Mission:想い・意欲・使命(参照:第10夜、第11夜、第12夜、第14夜、第44夜)
・Skill(右下丸)=C×C:価値創造の方法(トリニティイノベーション:第7夜、第15夜、第17夜、第21夜、第26夜、第31夜、第32夜)
・Smile(上丸)=Energy:顧客・会社・地域・社会の幸せ(第2夜、第9夜、第13夜、第27夜、第28夜)

如何でしょうか。

「Skill(右下丸)=C×C」(第7夜参照)についてですが、
最初のC(Combination:情報編集力)は、『新結合』のことであり、「イノベーティング」そのものです。
後方のC(Communication:情報受発信力)は、広義の「マーケティング」のことです。

価値創造のエネルギーを大きくするには、「顧客・会社・地域・社会の幸せ(E)」をベースに
「ミッション(何に命を使うのか)×イノベーティング×マーケティング」
で成立します。
企業の中で、顧客価値創造を担う部門は、「技術部門=イノベーティング」と「マーケティング部門」しかないとドラッカーは言っていますが、
それは上記方程式のC×Cになります。
それでは、EとM(ミッション)はどこが、誰が担っているのでしょうか。
多業種・多業態をご支援してきましたが、ここのEとMを経営のど真ん中で再定義することがポイントになることが多いのです。(それができないことが『創生』できない理由です)

さて、この4つ(E・M・C・C)のどれかが小さければ、ビッグになれないことがわかります。
ヒット商品(第14夜)を連続してリリースした経験や数々の経営ご支援の体験から、個人、或は経営者が、人間性・社会性の元であり、志である「EとM」を諦めずに有し努力し、継続することで、手段である「イノベーティングとマーケティング」は偶有性(セレンディピティ:第19夜)で導かれ、引き寄せられるように思います。

新価値創造研究所では、それらの基礎を一つずつ体系的に迅速に、理論と実践経験と演習でご案内しています。
E(幸せ・愛のエネルギー)=M(ミッション)×C(Combination:情報編集力)×C(Communication:情報受発信力)

を皆さん是非実行してみてください。

価値創造から、事業創生・地域創生・人財創生へ

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価値創造の知・第52夜 秘訣は『Smile』前編

2017年8月17日 価値創造の基礎「ルル三条」

前夜は、想い(Will)と方法(Skill)、そして主体性を綴りました。
このwillとskillの二つを自分の内部(Inner)に、深く・高く・広く、蓄積して活用できることが新しい道を拓く基礎になります。
ただ、これだけでは残念ながら不十分で、ゴールにたどり着けません。これは必要条件です。
Will(ウィル)とSkill(スキル)の二つは手段であり、もう一つ、この二つのインナーの間(あいだ)をつなぐ目的となるアウター(Outer)が必要になります。これが合わさって、結合して必要十分条件になります。
さて、それはいったい何でしょうか?

 それが、顧客・地域・社会のスマイル(Smile)です。「笑顔・幸せ・愛」です。
想い(Will)には、笑顔(Smile)が必要であり、方法(Skill)にも笑顔(Smile)が不可欠です。想い(will)と方法(skill)はクルマの両輪です。

ウィル(Will)・スキル(Skill)・スマイル(Smile)の「3つのル」を併せて、「価値創造」基礎の「ルル3条」と呼びたいと思います。

さて、顧客・地域・社会のスマイル(Smile)が根底に流れていること、船でいえば錨においていることが重要です。
それは、心(Mind)を使うことでもあります。心の使い方は、この価値創造の知シリーズで何回か記してきました。

複数の会社の研究所に出入りしてきましたが、そして、私が理工系出身なのでわかることなのですが、ともすれば、技術研究所や技術開発では手段(ツール)が全面に出ていて、「何のために」というおおもとの目的が曖昧であったり、忘れ去られていることが多いのが実情です。
そのことが、多くの技術・研究テーマが死の谷を越せない大きな理由の一つです。
参考ですが、研究所で「心」という言葉が理系参加メンバーに届きづらい時があります。その時は「意識(Consciousness)」というワードを使い、置き換えることで解決することを経験してきました。

さてさて、「事業創生・地域創生」では、「価値創造」が中心となります。価値創造の要諦は、「マーケティング(心)」と「イノベーティング(技)」が二つでありながら一つになることです。(第7夜、第39夜参照ください)
別々にやっていても進展・成果は望めません。一人のなかで、或いはグループで二つを越境することでゴールの輪郭が見えてきます。
皆さん、どうしたら越境できるのかを考えてみてください。

添付の図は、想い・本気(Will)、方法・本質(Skill)、笑顔・幸せ(Smile)の三つを結合したものです。(「ルル3条」)
そして、追加の一枚は、昨夜の「丸善夜学セミナー」参加メンバーのスマイルです。
笑顔・幸せ(Smile)を目的としない、或はイメージできない「想い・本気(Will)、方法・本質(Skill)」は本物ではありません。
顧客・地域・社会の笑顔・幸せ(Smile)のイメージを深め・高め・広げること(イメージメント)がポイントです。
価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

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丸善夜学メンバー

価値創造の知・第51夜  想いが先! 意識が変わる。主体性が芽生える。

2017年8月16日 自主性と主体性

本夜は、価値創造の初めとなる「想いが先!そして、主体性」をひも解いていきます。
価値創造の源泉は、想い(=Will)にあります。
想いの発現は、外部からの衝撃と内部からの衝動の出会いのどちらかがリードして、互いが越境しながら結びついてカタチになっていきます。
双方が一気につながる分かりやすい事例としては、
・限界集落: 過疎化などで社会的共同生活の維持が困難になっている集落
・経営破たん、企業倒産
等があります。
ただ問題は、そのことが将来現実になることがわかっていながら次の行動に出るまでに時間がかかることです。
当事者意識、健全な危機意識を分母に持っていることがとても重要です。

 そう、参加者全員の「意識」が変わっていることが将来を切り拓く条件になります。
さて、ご参考にセミナー・研修における「自主性と主体性の違い」の実際について触れます。

私たちのセミナー・研修では、そこに集う人達の属性で大きくは3通りあります。
① 短中期:ある会社(或は、ある地域)の短中期的テーマでその関係者だけが集まり創発する
→ この会社(この地域)をなんとかしなければならないという強い意識で集団で参加する
② 短期:テーマに応じて、短期的に様々な会社(或は、地域)が複合的に集まる
→ 「事業創生・地域創生・人財創生」の中のテーマで、ある個人が情報収集的・調査的に参加する
③ 中期:テーマに応じて、お互いの関係性の薄い人達なのですが、主体的に集まり創発する
→ ②では限界があるので、強い意欲・意識を持って自分のスキルを高めたい人達が集まり創発する

①②③の全てに関わっていますが、参加意識で把へると①は自主性で、③は主体性が中心にあります。②は「自主性と主体性」の混合であり、其々に一長一短があります。
ここで、「自主性」と「主体性」の違いは何なのでしょうか?
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それでは、「生き方コラム」 から引用します。

・【自主性】自分の判断で行動する態度。 「 -に欠ける」 「 -を生かす」
→「自主性」を持つ人は、自分のすべきことを明確にしています。それは同時に、その人のすべきことが、「あらかじめ明確にされていること」を意味します。

・【主体性】自分の意志・判断で行動しようとする態度。「主体性のない人」「主体性をもって仕事に取り組む」
→「主体性を持つ人」は、自分のすべきことを明確にしているだけではなく、「解決策が決まっていない場合」や、「先行きが分からない場合」にも、率先して行動を起こし、周囲のフォローを活用してものごとを進めます。

一言で表すならば、その違いは「すべきことが明確な場合かどうか」ということです。すべきことが明確な場合に、それを率先して行うスキルが「自主性」。そして、すべきことが明確でない場合に、それを明確にしつつ率先して行うスキルが「主体性」になります。
スキルを難易度で表すと「主体性>自主性」になるでしょう。主体性のほうが、身に着けるのが難しいスキルになります。
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①は「すべきことが明確」です。
②③は、まだ自分の方向性が「すべきことが明確でない」場合の想い・本気(=WILL)の度合いの違いです。

「創造性」が高い研修・セミナーは「③」になります。
新しい時代には、答えの見えないことが、もっと「価値を持つ」ようになります。それを踏まえてリアルに価値創造できる異業種セミナーをコラボしました。
それが添付のお知らせ(開講記念ダイジェスト版)の「丸善夜学セミナー」ですが、様々な企業の方達が、年齢も性別も超えて集い・交流し・響き合い、ダイナミックな「知の交流・交歓・発表」がありました。
このような「場」が日本のあちらこちらにあることで、個人・企業・地域・社会の「知」が高まり、相乗して、創造の道筋が見えてきます。

そのセミナーは、「主体性」を持った人達が集まり、意識が変わり、そこに、価値創造の方法(=Skill)を組込み、そしてテーマ発表の負荷をかけることで、一人一人から「エネルギー」が湧き出てきます。
そこでは、意図的に「自分を追い込む」ことをします。6か月のセミナーでしたが、価値創造の心得と方法を習得して、グループで自分(達)を追い込むことで、「知」が積み上がることを実感します。
主体性のある人(達)をトリニティイノベーションで追い込むと「知」が積み上がるのです。分かち合い、繋がり、苦しみ喜びながらの成果を楽しんでいました。

さてさて、分母となる想い・本気(=Will)とは、「自分を追い込み続ける」状態(~ing)になっていることです。
そこでは、次に大事となる「分子」となる方法(=Skill)を身につけて
①掘り出す : ディスカバー
②集中する : コンセントレート
③磨き上げる: コンポーズ
の流れで出力できるようになります。(この流れの続きは、またどこかで)

意識が変わるということは、それまでの固定化した考え方・やり方から離れる準備ができたということです。
その上で、己を追い込み積み上げて、新しい問題・課題を発見し、最初に答えを出すのが価値創造です。

「価値創造ファースト!」の時代です。

価値創造から「事業創生・地域創生・人財創生」へ

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命の糧・心の糧

2017年7月22日 命ってどこにあるの?

 

日野原重明先生とは、前職パイオニアの時代に3度ほどお話しする機会に恵まれました。日本音楽療法学会の名誉理事長であり、その関係で聖路加病院内でパイオニアの音楽療法の実験をさせていただくご縁からでした。利他の師匠であり、命の糧・心の糧の中心におられる格別・別格の師匠でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。
http://grapee.jp/363223
日野原重明

地域創生マッチング

2017年7月21日 変化するインバウンドの流れ

インバウンドジャパン2017最終日に、クライアント先の地域創生マッチングのご支援をしてきました。
インバウンド市場の順調な伸びのなかで「どのような体験ができるか」が重要になってきました。ご紹介する「スマートベンダー」の進化は素晴らしいものがあり、ビッグニュースになるようなコラボレーションにしたいですね。

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Rediscover Japan: 再考・再興・最高

2017年7月13日 地域に隠れた価値を見出す

昨日の文化経済研究会の講師は、丹埜倫氏。テーマは「再考と再興:地域に隠れた価値を見出す」でした。その中で、①合宿事業、②バジェットトラベル事業、を中心に紹介されていました。
そう、私たちは「灯台下暗し」なんですね。私も地域創生・事業創生をご支援していますが、本セミナーは、新しい視点・ヒントに溢れていました。1970年代に百恵ちゃんの歌声にのせて「ディスカバージャパン」がブームになりましたが、リ・ディスカバージャパンを超えて、「コンポーズジャパン」のコンセプトが目に浮かびました。これをブームにしてゆきましょう。笑

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価値創造の知SP・第50夜 「欠けたモノへの熱い想い」

2017年7月8日 「欠けたモノを見極めることが出発点」

「価値創造の知」の連載も区切りの第50夜になりました。
少しスペシャルな夜なので、「テーマを何にするか」を考えました。

これまでの「価値創造の知」をどんな想いで綴っているのかを第1夜から読み返してみると、「価値創造」革新への自分の①ピュアな部分と、②不足(欠けているモノ)な部分が目につきました。

①ピュアな部分: 精神的・官能的
②不足の部分:数寄的・日本流

という2本柱が浮かび上がったので、その二つを新結合して、『欠けたモノへの熱い想い』を中心テーマにすることにしました。

さて、「事業創生・地域創生・人財創生」と「欠けたモノへの想い」は関係あるのでしょうか?
結論から申し上げますと、「欠けたモノへの熱い想い(官能的)」&「欠けたモノを見極めるコト(理性的)」がこれまでの経験・体験から、価値創造・創生・イノベーションの出発点になると核心・確信しています。

ここで回り道になってすみませんが、「欠けたモノ」の「モノ」とはいったい何かをお伝えすることがとても重要と思います。
皆さん、「物語」の物(モノ)とはどのような意味を持っていると思われますか?ものづくりの「もの」とは違いますね。
「モノには精神性(心性、霊性)が宿っているという感覚」を日本人は無意識のうちに受け継いでいるように思います。これは日本が本来と将来に向けて、大切にしないといけない独自性ですね。「欠けているモノへの熱い想い」にはその様な奥深い意味を込めています。

更に加えると、「あー、それ勿体ない」の「勿体」とはどのような意味があるのでしょうか。
実は、まだ20代の頃に、草柳大蔵さんが「『勿体』とは、そのモノが本来持っている可能性のコト」と講演で話されていたのが自分の脳に強く残っています。
モノ、個人、会社、地域の中にある「気がついていない勿体」を発見することが重要です。

「事業創生・地域創生・人財創生」においては、上記の「欠けたモノ」・「勿体(もったい)」をどう新しい視点で把えるか、どう編集するかが、日本流価値創造の鍵になります。(あとは、鍵穴を見つけることが続きます)

さて、「事業創生・地域創生」のご支援のきっかけは従来のやり方、考え方の「行き詰まりの打開」及び「生まれ変わり」にあります。
過去に上手く行っていた、維持できていた成熟期から、右肩下がりの衰退期に向かうのは辛いことです。しかしそれは「諸行無常」であり、この世の宿命なので逃げられません。
どの事業・地域も現在の延長上には未来はありません。新しい自分、新しい成長の道筋を描き、構想し、実行・更新していくことが求められます。

すべて「成熟・充足」から「衰退・不足」に向かうのですが、ここの気づき、悔しさが生まれ変わりへの出発点になります。(第11夜 イノベーションの心得:「本気・本質・本流」)

再び回り道になりますが、ここで「西洋」と「日本」の美意識の違いを明確にします。「西洋の完全(充足こそ真なるもの)と違って、日本が醸成した美意識は、枯山水や侘び寂びに代表されるように、「不完全(欠けている) の中の美意識」、「コト足りぬ美」にあります。

絵画で例えれば、画面全体を充足する西洋画と、その真逆の「余白」の長谷川等伯「松林図屛風」です。「欠けたもの」「余白」「負」があることによって、その先にある、奥にある精神を揺り動かすモノです。

それは、自分が持っている本質的なもの、数寄なものをどう出したら人に伝えられるかの違いですが、それは いい悪いということではなくて、「西洋」と「日本」の精神性・美意識の違いです。
ビジネスにおける「西洋流」の行き詰まり・限界から、いま、美意識・価値創造・イノベーションが「日本流」に向かっています。

さてさて、行き詰った時というのは、モノゴトの把えかたが西洋流の「完全・充足・八方塞がり」の状態です。打破するポイントは、「余白」「負」(価値創造の知・第3夜「負」と「余白」の価値、第22夜「余白」が大数寄)を新しい視点・視座で創り出すということです。

「負」=「余白」=「欠けたモノ」です。
( 言い方を変えると、過去の成功体験の「完全・充足の意識」を残したままでいること、つまり執着していると残念ながら次のステップには行くのは難しくなります)

この「負」・「余白」・「欠けたモノ」を無理なく創り出すのが、トリニティ・イノベーション(第21夜)です。それを創り出すことで、前夜(第49夜)に綴った「過去・未来」が『本来→欠けたモノ→将来』に価値創造します。

「事業創生・地域創生・人財創生」を隆々とした方向に向かわせるステップを「欠けたモノ」という極上のキーワードで整理すると、

①欠けたモノへの強い思い:  情熱を沸かす(PASSION・精神)
②欠けたモノを磨き上げる力: 想いを組立てる(MISSION・心身)
③欠けたモノを共創する力: 周りを巻き込む(ACTION・共振)

の順番となります。とても感情的・官能的・共感的なものです。
(思えば、「男と女」「夫婦」も欠けたモノの代表例でした)
上記日本流の心得・方法をビジネスモードに磨き上げて具体化して、多くの成長・成功をご支援・体現してきました。

繰り返しになりますが、「欠けたモノを見極めることが新しい対象を生み出す出発点になる」のです。これが日本流の本質です。それは、とても心的・霊的・体的で、そして間(ま)的、守破離の日本的な方法です。それこそが私たち日本人がDNAで持っている『欠けたモノ・勿体の価値』なのです。

スティーブジョブズさんもその方法・美意識(ZEN的思考)で「iPhone/iPad」を創造しました。対象の本来と将来から新しい主流(オルタナティブ)を生み出すコトが事業創生・地域創生の秘訣です。

第48夜(ジャパンウェイ「バリュー・イノベーション」)でも記しましたが、激変する環境の中、私たちには、新しい時代に適応した発想を生み出すことができる「日本流バリュー・イノベーション」が求められています。

「事業創生・地域創生」のあちらこちらで、「西洋流」の限界が見えて、「日本的」「日本流」のキーワードが聴こえてきます。その本気・本質・本流を、スペシャルな本夜に綴りました。少しでも日本流の真髄が皆様に届きましたら幸甚です。

価値創造から事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知・第49夜 未来と将来の違い

2017年7月6日 時間と価値創造の関係

本夜は、「時間」と「価値創造」の関係について綴ります。
この「価値創造の知」の連載の中で、「過去・現実・未来」や「自分の将来、会社の将来」という時間の言葉の使い方をしてきました。
「未来と将来」はどう使い分けているのでしょうか?一体どう違うのでしょうか?

諸説はあると思いますが、橋本の理解では、時間には2種類あって、
①「未来」は、時計が刻む客観時間・ニュートン時間(絶対時間)
②「将来」は、主観時間・ベルグソン時間
と定義しています。

 何かに 夢中になっていると、実際の客観時間よりも、短く感じたり、長く感じたりすることはよくありますね。
『ベルグソン時間』とは、上記の自分の意識(心)により変わる「主観的な時間」の流れのことをいいます。
「将来」は主観時間を表すので、300年先のコトに殆ど使われることはありませんね。
(前職では、音・音楽、将来オーディオを検討していたので、その世界を深く高く広く洞察してきました)

さて、未来を洞察する時には、「シナリオプランニング(第15夜)やフォーサイト(第21夜・第48夜)」を使い、将来を洞察する時には、「守破離(第5夜)」を使います。
(シナリオプランニング・フォーサイトも後半は、主観時間・ベルグソン時間を活用します)

「事業創生・地域創生・人財創生」をご支援する時には、課題・テーマについて「将来」より先に、「未来」について客観的に検討します。
ただ、これまで綴ってきたように、「未来・将来」を洞察する時に、過去を豊かにすることがとても重要(=温故知新・第48夜))です。
なので、「過去」はどうだったのかを検討した上で、現状認識して「未来」に向かっていきます。

そこで観える「未来」にどのような心・志・構想で向かっていくのかが「将来」です。
「未来」は観ているだけでは何も変わりません。そこに「困難をチャンスに変えるための危機意識・情熱・本気(第44夜)」と「価値創造・3本の矢(第48夜)」が合わさって、「将来」が明滅し始めます。

「ベルグソン時間の集中力が持続するプロジェクトチーム」と「当事者意識のない客観時間・ニュートン時間が流れるプロジェクトチーム」では、結果に歴然とした差異が出てきます。
上記はプロジェクトチームで説明しましたが、それを個人に置き換えても同じですね。
「価値創造」に「どのような時間」を活用するのかがとっても重要、ということがお伝えできれば幸甚です。

終わりに、「過去と未来」から『本来と将来』(第11夜)に変換・革新できるかどうかが共創パートナーとしての「コンサルティングの価値&腕」と心得ています。

「本来と将来」のイメージが出来上がったら、あとは、実行・更新するのみです。

価値創造から、事業創生・地域創生・人財創生へ

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