価値創造の知・第48夜 ジャパンウェイ「バリュー・イノベーション」

2017年7月1日 日本流価値創造

事業創生・地域創生・人財創生のあちらこちらの現場から聴こえてくるのは、「日本流」というキーワードです。

激変するビジネス環境の中、私たちには、新しい時代に適応した発想を生み出すことができる「日本流バリュー・イノベーション」が求められています。

 スルガ銀行のd-laboをご存知でしょうか。d-laboは、銀行と人が対等の関係で、新しいライフスタイルを創造していく場です。
そこでの私の下記イベントレポート(日本流価値創造)にエッセンスがありますので是非ご覧ください。

http://www.d-laboweb.jp/event/report/150516.html

テーマは、ビジネスパーソンのための「仕事と人生に活かす3つのリアル価値創造法」
ポイントは3つの法則です。
1.深く読む:大切なものは引くコトで見えてくる
=禅的思考(従来の執着を手放すコト)
2.高く読む:過去を観ることで未来を豊かにする
=温故知新(過去を吸い込むコト)
3.広く読む:新しい全体(命/文化)を創る
=主客一体(ご縁に感謝すること)

価値創造から,事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知・第47夜 日本の方法(独自性の発揮)

2017年6月29日 トリニティ・イノベーション

この頃やっと、下記の日本の方法が脚光を浴びるようになりました。如何してでしょうか。

前職では、新規事業立ち上げや新規研究テーマ探索について、複数のコンサルティング会社にお世話になりました。
ただ、そのコンサルティングの方法(ツール)はどこも似通ったもので、申し訳ないのですが殆どこちらの期待を下回るものでした。それらは、だいたい下記のステップで構成されています。巷にあふれる関連書籍も同様です。

1.現状分析を行う(3C分析、SWOT分析)
2.新しいアイデア(事業・研究)を創発する
3.「理想の姿、あるべき姿」を浮き彫りにする
4.上記1.「現状分析」と3.「理想の姿」の溝(ギャップ)を
埋めるように「戦略」(事業・研究)を構築して、それを実現するためのビジネスモデルを創る
5.上記1~4.を編集して計画書(事業・研究)を作成する

上記コンサルティング会社の多くが、欧米からの成功例のテンプレートを持ってきて、「これに則ってやればいけますよ」と。

価値創造の知・第45夜でも記しましたが、2番手・3番手でもいい、上位の真似をしていればいい、という「平時(成熟期)」の時はこれでもいいのでしょうが、「有事(衰退期)」では通用しないものでした。残念ながら、今でもこの状況は変わっていません。

いったい何がズレてしまっているのでしょうか?
それは、1~3.が従来のやり方・考え方の延長線上で、その枠や常識から越境できないところにあります。重要なことは、現状の常識の境界をまたぐことです。それが新価値創造であり、経営革新です。

不確実な時代、航海の時代(第30夜「経営革新のすすめ」)に越境する3つの方法があります。それを「トリニティ・イノベーション」(第21夜、第29夜)として紹介しました。

さて、その説明は重複になるのですが、
①深く人を読む
②高く未来を読む
③広く全体を読む
という三つのモノゴトの本質を突き詰めることです。

そしてここからが本夜の中心なのですが、
そこに必要なスキルが「日本(独自)の方法」なのです。それだけで、独自性が発揮できます。イノベーションができます。

①「深く人を読む」
→ ZEN、余白、侘び寂び
②「高く未来を読む」
→ 守破離
③「広く全体を読む」
→ 間(ま)、主客一体、おもてなし

欧米人が知りたがっているキーワードが上記①②③の矢印の後ろのワード群です。皆さん、それらを聴かれた時にどのように説明されますか?「おもてなし」が何故脚光を浴びるのでしょうか?(それらについては、第1夜からの連載の中に散りばめて綴っています)

そうなんです。学校でも企業でも親からも習ってこなかったんです。何故でしょうか?
もうとっくに欧米に追い付き追い越す時代ではないのですね。

私の研修や事業創生/地域創生プロジェクトでは、課題に合わせてビデオや演習を含めて一つずつお伝えすると、懐かしく新しい「発見の体得」で皆さん目が輝きはじめます。

さてさて、その「日本の方法」(独自性の発揮)を事業創生・地域創生・新規研究テーマ発掘に組み込みますとその結果は雲泥の差となって経営革新として現れてきます。価値創造の本質がそこにあるからです。それらが、人財創生につながるのがとっても嬉しいですね。

上記は、元々日本人が持っていた磨き上げた編集能力なのです。DNAの奥に潜んでいるそれらに外国人は興味津々です。是非、多くの方達が習得・体得していただけますと幸甚です。日本が創生します。
私はその奥義を松岡正剛師匠から『未詳俱楽部(第26夜)』『連熟』『椿座』等で一流を体感・心感してきました。

是非「学校」や「新人研修」で必須科目にしたいですね。

価値創造から,事業創生・地域創生・人財創生へ

 

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価値創造の知 第46夜 巻き込む力

2017年6月27日 巻き込む力

価値創造の知・第43夜「困難をチャンスに変える」に3つの要点を記しました。
本夜は、第44夜・第45夜に続いて、3つ目の「周りを巻き込む行動力」です。想いを実現するには、多くの人達の協働が不可欠ですね。

 さて、事業創生や地域創生が喫緊の課題である時代に、「周りを巻き込む」にはどうしたら良いのでしょう?
逆さの立場から視てみましょう。
・「どうであったら巻き込まれてもいい」
・「あの指に止まってもいい」
と思うのでしょうか?

多くの要素があるとは思いますが、突き詰めると二つに絞り込めるのではないかと考えます。
それは、その人に、
①心の奥に熱い想いがあるのかどうかという熱意・情熱・本気・当事者意識・志・覚悟です。
PASSION: 本気・情熱
であり、それがMISSION(何に命を使うのか)につながります。
これは、第44夜「危機意識・情熱・本気」、第27夜「志(こころざし)」に記しています。
② もう一つが「VISION(ビジョン)」です。
いったい、何を目指そうとしているのか?
いったい、何が視えているのか?
それは、第45夜に記した「リオリエンテーション:進むべき方向」です。

①ミッションと②ビジョンはコインの裏表であり、分母と分子の関係でもあります。
それを用意して卒意に向かうのです。(第4夜 不足転じて満足となす:用意と卒意)
私事ながら、過去・現在にわたり、上記の「用意と卒意」を意識しながら「構想・行動・更新」してきました。

つまり多くの人達を巻き込むには、最初に「ミッションとビジョン」が不可欠なのです。
それがリーダーの心得と方法であり、新機軸・求心軸・求心力の大元です。
そして目指したいのは、新しい文化の創造です。そこに経済がついてきて、ヒト・モノ・カネ・ジョウホウが集まってきます。
是非、その心得(マインド)と方法(メソッド)を習得・体得・実践してみてください。
そのことを価値創造の知・第1夜から綴ってきました。
少しでも皆様のお役に立てば幸甚です。

価値創造から経営創生・地域創生・人財創生へ

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価値創造の知・第45夜 自らハシゴを創る&リオリエンテーション

2017年6月17日 「有事」の認識

今は「平時」ではなく、「有事」です。

混迷している「有事」の時代の中で、どんな指針を打ち出すのか、それが経営者や知識人たちの役割です。
下記の③リオリエンテーションの指針を打ち出せない経営者は、社員が不幸になりますから、早く卒業されたほうがいいし、そうでなければ、二人三脚で「しっかりと方向を創出できるリオリエンテーション専門家」を迅速に招聘することをお薦めします。

 前職でも、企業創生のコンサルティング会社が何社かきてご一緒しましたが、③リオリエンテーションは一度もうまくいったことはありませんでした。

その時のコンサルティングの手法は、20世紀型の成功事例のツールを持ってきて、
「このようにこれを使えば、再生の道筋がみえてきますよ」と。

でも、その人たちの使う専門の「ツール」は、後述する①リストラクチャリングと②リエンジニアリングには対応しても、会社や地域が求めるその先のミッションとビジョン(本来と将来)とその道筋は描けないのでした。

つまり、従来成功型の「ツール」をベースにファシリテーションはしても、荒波を乗り越えてあるべき姿に導くナビゲーションを提示されることはありませんでした。

そう、それが右肩上がり時代には通用しても、右肩下がりの成熟衰退期及び次の柱づくりには到達しない多くのコンサルタントの姿でした。

独立後はコンサルティング会社の人達と会う機会が増えて、コンサルティング会社へのご支援も舞い込むようになり、そこで親しくなったコンサルティング会社の人に上記のコトを話すと一様にそれを認めていました。

20世紀と21世紀のコンサルティングのアプローチの「型」は求められる質や次元が違っていることを強く実感しています。

さて、「真の企業再生のための3つの切り口」を妹尾堅一郎先生が提唱されているので簡単にご紹介します。

「行き詰まりの打破や、新たな成長を目指して、企業再生に取り組む切り口は3つあります。
①リストラクチャリング
「構造」の見直しを意味しますが、企業を縦串で見た時に必要のない部門を削除するものです。
②リエンジニアリング
「機能」の見直しを意味しますが、企業を横串で見た時に必要のない仕事を削除するものです。
③リオリエンテーション
「進むべき方向」の見直しを意味します。

①②がDeleteに向かうのに対して、③は「我々はどの方向にむかうべきか」
を問うものです。

これは、新しい時代の企業・事業の意味を問うことであります。
・将来に向けて、何のために事業を行っているのか?
・それには、社会に役立つどのような意味があるのか?
・真の顧客価値に根ざしているのか?

それは、企業・事業の原点に立ち戻り、生まれ変わる(創生・再生)ことを意味します」

上記は少し私が加筆・修正していますが、とても分かり易い整理です。

多くの企業の経営者やコンサルティング会社が①②で何とかすませられないかと願っているのです。

①②は、それはそれで必要条件なのですが、それは③のために行うのです。①②それだけでは絶対に事業創生、地域創生に向かいません。届きません。どんどん悪循環のリストラを繰り返すのみです。
なので、行き詰っている企業、地域がいっぱいになっています。

どうしたらいいのでしょうか?③を二人三脚で創出できるコンサルティングが喫緊に求められていますね。(価値創造・第28夜「新しい目的を創る」を参照してみてください。

さて、価値創造・第43夜「困難をチャンスに変える」でハシゴの話を綴りました。本夜は、そこに記した「価値創造の心得」の二つ目(=構想力)について簡単にご案内します。

困難がチャンスの時代の個人の心得は、
・一つ目は、問題(困難)解決の熱意が必要です。大きな問題には、必ず高い壁が待ち受けていますので、その試練を乗り越える持続する熱意・情熱・本気が不可欠です。
・二つ目は、経営陣(上司)から、指示されるのを待っていてはいけません。上から、ハシゴを用意して貰うのではなく、自分でハシゴをつくることです。

多くの経営者が③リオリエンテーションが苦手・不得手ですから、①②は指示できても、③リオリエンテーション(=構想)が指示できません。適切な指示が出ないのに、指示待ち社員はいりません。

つまり、経営者には任せらないという気持ちに切り替えて、自立・自律に転換する時代になっています。③は、自分の人生をも含めて、自らが行わなければなりません。

自分でハシゴをつくる心得と方法は、この価値創造の知で連載してきました。少しでもお役に立てれば幸甚です。

さてさて、これから多くの人達が60歳定年ではなくて、もっと長ーく働く必要がでてくる可能性が高いですね。

もう十分に企業の終身雇用も崩れてきています。一生の中で複数の企業に勤めることになります。「複業」が常態化する可能性も高くなっています。
これは何を意味するのでしょうか。

それは、自分でハシゴを創ることが求められる時代になっているのです。
できれば、「有事の時代」の「価値創造・リオリエンテーション」の教育・研修が企業の中に用意されているといいですね。

経営者は、経営革新のために、自ら「自分でハシゴを創る」人財を意識的に社内に創ることが望まれます。経営の中に仕組み化することです。

「構想」を軸として、「構想行動更新」を回し続け、サスティナブル&サバイバルする仕組みを創ることです。

そのような企業が有事の時代に③リオリエンテーションにリーチできるのではないでしょうか。
「リオリエンテーション力&構想力」を基軸として、迅速に隆々とした「事業創生・地域創生・人財創生」に取り組んでゆきましょう。

新価値創造研究所は上記を全面的にご支援致します。

第45夜 価値創造から経営革新へ

 

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顧客価値経営セミナー

2017年6月14日 「独自性の極意」 @大宮ソニックシティ

    埼玉県経営品質協議会・顧客価値経営セミナーで、「独自性を発揮する」というテーマで講演をしました。今回は中小企業さんの事例をビデオを交えながら、「独自性づくりの極意」と「構想・行動・更新」の重要性をお伝えしました。30名くらいの参加者の真剣な眼差しに応えてきました。皆さん顔晴って頑張って下さい。

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価値創造の知・第44夜 危機意識・情熱・本気

2017年5月31日 CHANGE・CHANCE・CHOICE

前夜(第43夜)では、「困難をチャンスに変える」ための「価値創造の心得」の3つを綴りました。
本夜は、その一つ目の困難・試練を乗り越える「危機意識・情熱・本気」を記します。

 このテーマについての自分の体験は、第10夜・第11夜・第14夜に詳しいので読み返していただけると幸甚です。

実際、前職の37歳の時に全社横断の「オーディオ活性化委員」としてオーディオ事業の本来と未来を認識した時に「これまでの考え方・やり方のオーディオ事業では2005年以降の未来がない」という核心・確信に至り、強い危機感がありました。現状をみれば、それは概ね当たっています。

翌年に、まだ一介の課長だったのに、当時の会長・社長にそれぞれ時間をいただき、オーディオ事業の次の一手・未来構想を提案しましたが撃沈しました。もう諦めかけていたのですが、総務部から専務が新社長になるという情報があり早速アポを取りました。

もう背水の陣で、自分の尊敬するパイオニアOBの大先輩にも同席いただき、未来構想を提案致しました。新社長はそれを前向きにとらえてくれて、結果、全社再建13プロジェクトの一つに推薦いただきました。「ヒット商品緊急開発プロジェクト」として命名して、そのプロジェクトリーダーとなりました。1994年39歳の時です。(第14夜)

強い危機感は、本質を突き詰めることに向かい、核心・確信を通して志になります。
そして、強い志が革新へと導きます。

さて、人口減少社会で市場も右肩下がりの中で、如何に事業を創生するか、地域を創生するか、ということが喫緊の課題となっています。
企業や自治体をご支援する時に、トップが「本当に強い危機感を持たれているいるのかどうか」が最大のポイントになります。そのような本気の当事者意識を持っているトップかメンバーがプロジェクトに参加しているかどうかが成否の鍵を握ります。

トップに、「リストラ等で、まだ何とかなる」という意識があるときは、だいたい上手くいきません。それは、従来のやり方や考え方のほうが面倒がなく「楽」だからです。けれど、そのままの延長では、悲惨な方向に向かいます。現在の延長線上に未来はありません。その重いツケは、若い人達に向かいます。

そう、「事業創生、地域創生」のスタートは危機感の共有です。
創生に向かって変化する「企業・自治体」だけが生き残ることを痛感しています。

強い危機感があれば、従来のやり方・考え方に固執することなく、顧客・市場の今と未来に真摯に向かいあうことができます。そして、顧客・市場との双方向のコミュニケーションが始まります。

成功のポイントは、先ず対象の中心のやり方・考え方から離れることです。「守破離」(第5夜)です。変革・進化は、通常「中心」から起こすのは難しく、「周縁」から音連れます。中心には制約や訳があるから変革できないのです。ここがジレンマであり大きな問題です。周縁や未常識から観るメガネを持てば乗り越えられます。(5/14「オーディオの未来」から抜粋)

常識の枠を外すと、未来成長に向けた「鍵と鍵穴」が見えてきます。ベンチャー企業をご支援していますが、彼らの鍵穴を見つけるスピードは迅速です。危機感があり本気モードだからです。

危機感の次の本質づくりのステージで、事業や地域の「前後左右」と「上下(過去と未来)」を丁寧に、丹念に深く、高く、広く読んでいくと必ず複数のチャンスが見つけることができます。是非、トリニティイノベーションをお試ししてみてください。(第21夜)
①CHANGE: 常識・意識を変える(ポリシーとスタイル)
②CHANCE: 複数の未来の姿を見出す(成長マトリクス)
③CHOICE: 選択して、実行、更新する
①がなければ、まず②③に続くチャンスの神様は訪れません。
だだ、②には従来と異なるスキルが求められることも事実ですが、①②③をフルサポートします。

企業・地域にとって一番大事な認識は、大きな困難(問題)を解決することで顧客・市場から対価や信頼・笑顔が巡ってくるということです。
先ず必要なのは、危機意識・当事者意識・本気・志・覚悟。そして、実行への道筋。チャンスが見えても実行に向かわないのは、本当の危機意識がないからです。それは、疑似危機意識では誰も幸せになれません。

困難に立ち向かわずして、隆々とした未来はやってきません。これが原理原則です。

写真は、先日訪れた「諏訪御柱祭の木落し 坂落し」の場です。参考まで。

次夜(第45夜)は、「ハシゴづくり」を予定しています。

 

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2017地球温暖化防止展・NEW環境展

2017年5月23日 選ばれる企業になるためには?

クライアントが出展している「2017地球温暖化防止展・NEW環境展」の初日に行ってきました。アジア最大級の環境展ですが、環境先進国として、国や産業、学術の連携が更に求められますね。そして、「選ばれる企業」になるためには、改めて、スマート化・AIoT化を組込んだ価値創造の急務を感じました。
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価値創造の知・第43夜  困難をチャンスに変える

2017年5月11日 困難がチャンス!

本夜は、「価値創造の心得」の3つの要点を綴ります。

企業にとって大事なことは、大きな困難(問題)を解決することで顧客から対価が巡ってくるということです。
今まで通りのやり方、考え方の踏襲では、どんどん右肩下がりに向かってしまいます。つまり、困難がチャンスだという認識が重要です。
「適応しなさい・変わりなさい」という天からの声ですね。

 それを前提として個人の心得は、
①一つ目は、問題(困難)解決の熱意が必要です。大きな問題には、必ず高い壁が待ち受けていますので、その試練を乗り越える持続する熱意・情熱・本気が不可欠です。
②二つ目は、経営陣(上司)から、指示されるのを待っていてはいけません。上から、ハシゴを用意して貰うのではなく、自分でハシゴをつくることです。
(様々な業種の会社をご支援してきましたが、「事業創生・地域創生」のための「バリュー・イノベーション・プロジェクト」に上記①②の素質を持った最低2人がメンバーに参加していると結果(出来高)が大きく変わってきます。特に、②のスキルをもった人財が少ないのです。自分を乗り越えるような部下を持つ上司の方は居心地が良くないのも事実ですが自分の器を大きくされてください)

③三つ目は、周りを巻き込む行動力です。①②の覚悟と構想があれば、共感・支援・協働する社内外の人たちが必ず現れます。
上記①②③が「要(かなめ)」なのですが、次夜からその3つを自分の現場の実体験を踏まえて綴ってゆきます。

第43夜 価値創造から経営革新へ

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マイナビ顧問紹介・インタビュー記事

2017年5月7日 価値創造の知・エッセンス

●従来のマネジメントからどうはみ出すか?
大手電機メーカー・パイオニア株式会社で、エンジニアの専門分野を歩んでこられましたが、ある時、発想の転換とともに「異業種とのコラボーションによる経営革新」という構想に辿り着きます。顧客、社会が幸せになれる顧客価値を創造しなければならないのに、機能&性能のモノ発想に追われ、効能という本筋を見失いがちな「専門分野一途の危険性」に気づき、積極的に異業種とWIN-WINとなる新しいライフスタイルを提案することで数々のヒット商品を生み出しました。100社以上とのコラボを行い、異能ぶりを発揮。「ミスター・アライアンス」と呼ばれることも。2013年、パイオニアを早期退職し、自らを代表に「新価値創造研究所」を立ち上げ、様々な企業に「顧客価値創造による経営革新」を促しております。業績不振からの脱却、異業種と交わることで社内活性化を狙う企業にとって、この構想力は躍進へのヒントに満ち溢れることでしょう。

●あの芳醇なスピーカーを生み出した構想力
非常にわかりやすい異業種コラボの実例としては、パイオニア時代にサントリーさんと『ピュアモルトスピーカー』という商品をプロデュースしました。サントリーさんで40~50年使用し続け、すっかりウイスキーが染み込んだ樽の木を使用したスピーカーです。樽材は樹齢100年の水楢材を使用していますが、ウイスキーを樽の中で10~15年と熟成させ、それを約半世紀の間に3回も繰り返しますと、もう香りや色等がなくなって御役御免なんですね。ただ、木材としての寿命はあと50年もあるのです。そこでウイスキー樽をスピーカーへと活用し、商品化するプロデュースに取り組みました。ヒントは有名な高級バイオリンの『ストラデバリウス』です。あれも木材を塩漬けにすることによって、中の導管が通り、あのような美しい音色が可能になるそうです。そこには樽物語というストーリーをつむぐこともできますし、元々ウイスキーと音楽は相性が良いのです(笑)。新聞発表したら、すぐに完売しました。次のヒット商品は「音楽とファッション」の相性に着目しました。ポータブルCDプレーヤーをスケルトンにして、その商品をラフォーレ原宿の全マネキン人形にたすき掛けする展示でニュースになりました。そのヒットプロジェクトには異能な人財を社内から集め、新たな生命と物語を次々に生み出し、また、企画から販売までを一気通貫することで、自分たちの新しいスタイルをそのまま顧客にお届けすることができました。
21世紀はレールなき航海の時代
20世紀は「鉄道の世紀」でした。レールがあり目的地も明確で、「改善と効率でいかにそこに早く到達できるか」を競い合っていた。つまりオペレーションとマネジメントを得意とした企業が勝つというモデルでした。それが得意な方々が現在、企業の役員です。ところが21世紀は先行きが不確実な混迷の時代です。レールがないから行く先も、道筋も分からない。言わば「航海の時代」です。私のやり方は社内の選抜メンバーにドックに入っていただいています。最初に、「私たちが将来に向けて大切にすべきなのは、一体何か?」という『錨』(本来)を明確にした上で、「この船はどの方向へと向かっていきたいのか?」目指す『北極星』(将来)を一緒に探していきます。実は、この「何が大切なのか?」を浮き彫りにするプロセスが得意なのは女性なんです。それは『こころ』を扱うからなんですね。また、良い意味で企業の固定観念に縛られていませんから。「ちょっと、ここがおかしいと思います」「こうじゃないですか?」と堂々と言えてしまう(笑)。それが強み。そのように言える環境をこちらが醸成していくのですが、メンバーの中で女性が一番スキルアップすることが多く、『場』が活性化します。だからこそ私は、経営陣の方達にあらゆるプロジェクトに、必ず女性を入れることを推奨しています。

●21世紀はレールなき航海の時代
20世紀は「鉄道の世紀」でした。レールがあり目的地も明確で、「改善と効率でいかにそこに早く到達できるか」を競い合っていた。つまりオペレーションとマネジメントを得意とした企業が勝つというモデルでした。それが得意な方々が現在、企業の役員です。ところが21世紀は先行きが不確実な混迷の時代です。レールがないから行く先も、道筋も分からない。言わば「航海の時代」です。私のやり方は社内の選抜メンバーにドックに入っていただいています。最初に、「私たちが将来に向けて大切にすべきなのは、一体何か?」という『錨』(本来)を明確にした上で、「この船はどの方向へと向かっていきたいのか?」目指す『北極星』(将来)を一緒に探していきます。実は、この「何が大切なのか?」を浮き彫りにするプロセスが得意なのは女性なんです。それは『こころ』を扱うからなんですね。また、良い意味で企業の固定観念に縛られていませんから。「ちょっと、ここがおかしいと思います」「こうじゃないですか?」と堂々と言えてしまう(笑)。それが強み。そのように言える環境をこちらが醸成していくのですが、メンバーの中で女性が一番スキルアップすることが多く、『場』が活性化します。だからこそ私は、経営陣の方達にあらゆるプロジェクトに、必ず女性を入れることを推奨しています。
●従来のマネジメントからどうはみ出すか?
グーテンベルクの活版印刷機は、羅針盤、火薬と並んで「ルネッサンス期の世界三大発明」と呼ばれています。グーテンベルク氏の実家は刻印機を作っていたそうです。家の周囲にはワイン製造に使うぶどう搾り機がありました。そんな環境の中、ぶどう搾り機と刻印機が新しく組み合わさり、活版印刷機という化合物ができました。そのような意味で、何かと何かをつなげるアイディア、ヒット商品、新事業とは、すべて既存のモノ、コトの組み合わせです。イノベーションという言葉を提唱したシュンペーターは、それを『新結合』と呼びました。前述のヒット商品『ピュアモルトスピーカー』も新結合です。そのコツは、共通項を見出し、境界を乗り越えて新しい生命を吹き込み、そこに素敵な物語を紡ぎ出すことにあります。AI/IoTの時代、すべての製造業は今後、形を変えたサービス業へと変化すると思います。もし難しい場合は、それを専門とした企業とアライアンスをすることで道を拓くことをお薦めします。
●企業へのメッセージ
もしも行き詰ったり悩んだりした時は、常識の殻を破る「三本の矢」をイメージして下さい。第一が、「私たちは一体何を大切にしていくのか?」を洞察します。事業の再定義がポイントです。これが「インサイト(深く読む)」。第二が、「世の中いったいどうなるのか?」と洞察する。それが「フォーサイト(高く読む)」。そして、第三がそれらを新結合する「ゲシュタルト(広く読む)」。この3本の矢が出揃うと新しい事業の輪郭、顧客の笑顔が見えてきます。
さて、21世紀は「イメージメント(構想)とイノベーション(革新)」が牽引する時代です。従来価値観の常識を疑い、顧客・社会を幸せにする「イメージ力」が問われます。新しい時代の本質を見抜き、次の本流をイメージして、本気(PASSION)→本質(MISSION)→本流(ACTION)の流れを創ってくれるのが「三本の矢」なんです。そして、新しい成長には、構想→行動→更新が必須です。それが私の得意とする構想力と革新力です。ぜひ、ご一緒に、隆々とした未来を創りましょう!

価値創造の知・第42夜 地域創生・住民協働

2017年5月9日 住民協働の真の目的から考える

前職の総合研究所・新価値推進センターの所長時代から、「地域創生・住民協働」のご支援をしてきました。ちょうど、平成22年に政府が「新しい公共」を宣言した時と、軌を一にしていたように思います。

その時の政府の「新成長戦略」の中で、
“国民の満足度や幸福度には、所得などの経済的要素だけではなく家族や社会との関わり合いなどの要素も大きな影響を持つ。
「新しい公共」の考え方の下、全ての国民に「居場所」と「出番」が確保され、市民や企業、NPOなど様々な主体が「公(おおやけ)」に参画する社会を再構築することは重要な課題である”
と宣言していました。

 何か上から目線が気になりますね。課題であることはわかりますが、この上から目線では上手くコトが回せません。そのことは後述します。

このように新しい公共が重要課題となったベースは、第40夜「新しい時代の価値観」に記した、
①減少社会: 不足
②モノよりココロ: 繋がり
という大きな二つの変化の新結合から捉えるとわかりやすいので是非第40話をご覧ください。

さて、総合研究所の7年前の企業人時代に、ある地域の行政職員と住民&NPOの間に入って「地域課題の抽出と構想・実践」の触媒をお引き受けしました。
参加している皆さんが、それぞれにやりたいことがあり、積極的で前のめりで、初期段階では全体をまとめることがとても厳しい状況でした。

そこで、
・私たちは、いったい何を大切にしているのか?(錨の確認)
・私たちは、何を目指そうとしているのか?(北極星の共創)
を提案して、時間をかけて協議しました。

皆さん仕事の後なのに、夜6時半から10時頃まで熱く語られていました。
そのような会合が毎週1回、2か月半続きました。
結果、それは今でも続く地域のセンターになりました。
とてもいい経験をさせて貰いました。

そして前職を早期に卒業し、独立して、ここ2~3年は「地域創生・住民協働」に複数関わることになりました。
ここで、7年前との違いを半径1.5メートルの中で記します。

やはり、人口減少社会で地域は過疎化が進み、都市でも空き家が点在するスポンジ型になりました。その中で、早期から志・本気で取り組み、花開いて仕組み化、円卓化できている地域Aと思うように進まない地域Bが2極化しています。

友人はそれを「ゆでガエル現象」で説明していました。よく企業経営やビジネスの文脈で使われています。
それは、「カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出します(A)が、常温の水に入れて徐々に熱すると、カエルはその温度変化に慣れていき、生命の危機と気づかないうちにゆであがって死んでしまう(B)」という話です。

従来、官(役所など)や学(大学など)は、大学入試に見られるように、
「間違えないこと」が求められ、最優先されました。
しかし、未来が不確かなイノベーション時代の現在では、それが足かせになっています。
従来の価値観で成長している時はそれで良かったのでしょうが、上記の①減少社会と②繋がりの複合が進む時代には、従来の価値観では対応できません。

「官」の役割が大きく変わっていることは明白です。
・啓蒙から「共感」へ
・先導から「触媒」へ
・改善から「革新」へ
「住民・NPO・企業・大学」も新しい目的の元に変わらなければいけません。

人口減少や高齢化など社会状況が大きく変化するなか、「地域創生・住民協働」の必要性・重要性は すます高まります。
ただし、「住民協働」はあくまでも手段であることを忘れてはいけません。

・地域創生、地域活性、住民協働はいったい誰のものなのでしょうか?
・どうであったら、住民が、地域が元気になったといえるのでしょうか?
・そもそも「何のために住民協働」を推進するのでしょうか?
という、真の目的や大切な問いを関係者と共に考え、共有することがとても大事なのです。

「やり方」につんのめる前に、上記の「あり方」を共有・共感することがとっても大切です。それは、7年前の地域創生の実践成果とその後、各地の失敗事例を見聴きして実感したことです。

上記の「あり方」から「パッション・ミッション・アクション」の道筋に向けて、下図の「課題・人・場」を三位一体で創造し、具体化し、新成長に繋げていくのが「新価値創造」です。

「価値創造で多くの人を幸せにしたい」

第42夜 価値創造から地域革新へ

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